AI星界ちゃんに演歌を歌ってもらった
こんばんわ!いぬいぬです!
CeVIO AI星界ちゃんにしゃべらせる…のは本来の使い方じゃないので、練習を兼ねて、1曲歌ってもらいました!
まさかの演歌!たぶん、世界初!(いぬいぬ調べ)
星界の調声ポイント
音楽的同位体に演歌…??って思うかもしれません。
なんかねー、びびっときちゃったんですよね~~~。
感情パラメータ
星界ちゃんといえばCeVIOソング初の「感情パラメータ」が注目ですよね。
ボイスとして星界ちゃんを選ぶと、エディタの右に「感情」バーがにょきっと生えて選べます。
0.00が「かわいい」感じ、1.00が「かっこいい」感じ、って説明されてます。
昔のCeVIOの「声質」バーみたいにトラックで一つで、途中で変えたりはできません。「ALP」みたいなオートメーションがない、って考えてもらえればと。
で、何が変わるのかというと、声色とPITとVOLが変わります。
前に予想したみたいに、トークの感情パラメータみたく2つボイスがあって感情合成してるみたいな感じになります。
トークの場合と違うのは、トークは感情を変えると声の長さやタイミングが変わるんですが、ソングのTMGは感情を変えても変わらないってとこです。
なのでトークほど大きくは変わらない…んですけど、まあタイミング変わらないのはそれはそれで便利で、声色や歌い方自体は他のいろいろな指定よりも大きくは変わっています。
他の調声パラメータと一番違うのは、声色が違ってるとこですね。デフォルトの「声質」だと違いがわかりにくいんですけど、「声質」1.00くらいにすると声色の違いがわかりやすくなります。
(CeVIOの「声質」バーはフォルマントシフトににた効果なので、つまりプライバシー保護で加工されたときのあの加工なんで、区別つかないんですよね。星界ちゃんも元の声よりいじってある状態なんで、感情パラメータの違いはデフォルトだと分かりにくいです。星界ちゃんは可不ちゃんと違って声質バーは効きますが、それでもMAXの1.00が元の声くらいなんでもっと大人っぽくはできないです)
声質は結局おなじ歌い方だったことを考えると組み合わせでいろんなパターンが考えられます。
で、演歌歌わせようと思ったのは、この組み合わせ見つけたからなんですよね~~
ヰ世界情緒さんもドスが効いた歌い方をたまにする方ですけど、星界ちゃんも再現できるんですよね。
しゃべりにもつかえるけど、曲でつかってみたいなぁ…。ドスが聞いた歌い方といえば…演歌?という発想です。
感情のオートメーション
CeVIO上だとオートメーションはできないのでDAW上でやってます。
感情1.00と感情0.50の2つトラックをまるまる歌わせて、VOLのオートメーションで部分ごとに切り替えるってやってます。声質はどちらも1.00です。
少し優しく歌う所は0.5、激しく歌う所はFF+1.0で歌わせてます。結構な迫力で歌ってくれました。
流石に本職の演歌歌手ほどガナリまでは行かないですけど…
この曲は古い曲ですけど、ヤンデレというか、前半は少し寂しそうに歌って、途中から「ころしていいですか?」って物騒な歌詞がでるとエンジンが掛かって、情念・憎悪?が籠もるっていう曲なんで、まあ「感情」パラメータで表現するならこんな感じかな?
やっぱりエディタ上でオートメーションしたいので次のバージョンには機能がほしいなぁと思います。
それと他のボイスでも使いたいですね。特にCSのハルオロイドとか、販売終わっちゃいましたけど金咲 小春とかの演歌勢。AIかProで感情パラメータ搭載して復活しないかな?
こぶし
演歌の歌い方に特徴的なこぶし。こいつはビブラートを強くかけることで再現してます。
CeVIOの VIA/VIF はめっちゃむずかしいことで有名です。いぬいぬは最近コツを掴んだんで今回もバリバリつかってます。
いやー、演歌って普通は入らないところにもビブラートはいるんで面白かったです。星界ちゃんは別に演歌みたいな歌い方はしないので、このパラメータをつかいまくりです。
ノートの譜割り
CeVIOのノートのコツですが、
か・く・し・き・れ・な・い
よりも
か・く・し・きれ・ない
の方が自然になります。
おなじ音階で、短いノートが続く場合、割らないほうが自然に発音してくれます。
本当は「ない」も1ノートでやりたいくらいですけど、音階が違ってるのでスラーで我慢。
この辺の譜割りって一度別の記事にまとめようかなって思ってます。
音素
いぬいぬは音素指定の調声をかな~りやります。
たとえば、この「く」は母音無声化か母音脱落すると自然です。
この曲、めちゃくちゃ鼻濁音が多い曲なんですよね。サビの目立つところで音を伸ばすから鼻濁音がめちゃくちゃ目立ちます。こういうところで「ガー[g,a]」とか使ってると不自然です。
こういうのはある程度規則的に直せるんでツールで調べます。
自作ツールのNodoAmeは実は元々はこれを調べる用のツールだったり。CeVIOソングにしゃべらせるのは実はオマケでした。
まあ、歌の場合は発音の例外が多いので…あくまで参考ですけどね!
タイミング(TMG)
ラスボスの登場です。これを変えなければただのビブラートが多いだけの歌い方。ちゃんとタメをつくらないといけません。
CeVIO AIは8.2になって、ノート入力画面でタイミングがみれるようになりました!しかも簡単なタイミング調整もできる!これは神機能。
初心者に多い、ノートをタイミング指定だと勘違いすることも少なくなるんじゃないかな?
もっとも、前とおなじ子音や青線までタイミング調整しようとするとやっぱりTMG画面見る必要があるので、ざっくりの調整だけですけどね。
この曲は子音の先だけ伸ばしてタメをつくるテクとか、こぶし部分の発音の音の指定で青線を動かすとか、そういうテクは結構つかってます。元のノートは結構無視してもいい感じですね。
これでだいぶ演歌っぽくなりました。
強いビブラートと頻繁なタイミングずらしが演歌っぽさなんですね~。勉強になりました。
昭和風
昭和風・VHS風って憧れますよね!
↑これはちょっと古すぎるけど…
↑これくらいの時代かな~?1986年だから…
いい機会なんでそういう加工にしてみました!4:3!
手書き風テロップ!
音源はCeVIO AI+Modo drums+Vitalっていうめっちゃ今風の音源なのに、このギャップ!
美麗イラストを加工しちゃってごめんなさい!
イラストは三鬼稲荷神社さんです!
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