対潜支援の使いどころ

 今回は支援艦隊の一種である、対潜支援について考察していきます。と言っても対潜支援の具体的な運用法というより、「どういう場合に対潜支援を使うのが有効か?」という、対潜支援の使いどころについての話です。

 対潜支援の具体的運用方法については、以下の記事を参考にしてください。

潜水艦対策の種類

 艦これにおける潜水艦対策は次の3種類があります。以下においては、それぞれのメリット・デメリットを見ていきます。

  • 本隊による対潜攻撃

  • 基地航空隊

  • 支援艦隊

本隊による対潜攻撃

 本隊による対潜攻撃は、駆逐艦・軽巡洋艦を主とした、対潜攻撃が可能な艦によって敵潜水艦を攻撃します。 

  • 本隊による対潜攻撃のメリットは、何といっても追加のコストがかからないことです。基地や支援による対策に比べて安上がりです。

  • もう一つは、命中率が高いことです。適切な装備と陣形さえ選択していれば、対潜攻撃はほぼ確実に命中し、敵潜水艦の数を減らすことができます。

  • デメリットとしては、駆逐・軽巡に対潜攻撃をさせる場合、装備枠を圧迫することが挙げられます。対潜攻撃の攻撃力は装備の対潜値の合計値によって決まるため、対潜装備を持たない場合、有効な対潜攻撃はできません。対潜攻撃の威力を高めようと思えば、対潜装備を複数積むことになりますから、その分主砲や魚雷などを減らさねばなりません。

  • 次に、先制対潜のためのハードルが高いことが挙げられます。潜水艦対策は「いかに雷撃をさせないか」が重要ですので、本隊による対潜攻撃で潜水艦対策をする場合、先制対潜で開幕雷撃前に敵潜水艦を撃沈・大破に持ち込むのが基本となります。しかし、先制対潜のために必要な対潜値100を満たすことはそれほど簡単ではありません。艦隊の練度や装備の状況によっては、先制対潜が難しいというケースもあるでしょう。

  • 本隊による攻撃は交戦形態の影響を受けるという問題もあります。反航戦や丁字不利を引いた場合、火力が足りずに敵潜水艦を撃沈できないということも起こりえます。

 本隊による対潜攻撃は余分なコストがかからず安上がりですから、潜水艦対策としてはこれを基本に考えたいところです。しかし、1隻の艦が1回に攻撃できるのは当然1隻までですから、仮に敵潜水艦隊が5隻編成だとすると、それら全てに先制対潜攻撃をする場合、最低でも5隻の軽巡・駆逐に対潜装備をさせることになります。これはあまり現実的ではありません。
 というのも、軽巡・駆逐艦は夜戦で敵旗艦を撃沈するという、フィニッシャーの役割を担うことが多いからです。その場合、装備は魚雷を複数積む必要がありますから、対潜装備を積む余裕はありません。どれだけ道中を安定して抜けられたとしても、夜戦で魚雷カットインを出せず、敵旗艦の装甲を抜くことができないのでは本末転倒です。

 そのため、高難度海域(イベント後段)、特にラスダンでは本隊のみによって潜水艦対策をするのはあまり現実的ではありません。
 逆に言えば、あまり難易度の高くない海域(イベント前段)やゲージ削り時、ゲージを破壊する必要のない輸送時は本隊による対策で十分なことが多いです。

基地航空隊

 基地航空隊による対潜攻撃は、対潜値7以上の陸攻・艦載機を配備し、出撃させることで可能となります。

  • メリットは手数が多いことです。出撃先を集中させた場合、4×2で8回の攻撃になりますから、相手が6隻編成でもかなりの数を減らすことができます。

  • 基地航空隊による攻撃は交戦形態の影響を受けません。そのため、反航戦や丁字不利でも安定した火力が期待できます。

  • デメリットは出撃の度にコストがかかることです。東海を4部隊配備した場合、1出撃ごとに燃料108・弾薬48がかかります。もちろん、これに加えて配備や補充のためのコストもかかります。

  • もう一つは、基地航空隊の出撃枠を使用するということです。基地を対潜に割いた場合、ボスに回せる部隊の数が減りますから、対ボスの火力と制空がその分削られることになります。また、そもそも基地が使えないとか、遠すぎて陸攻が届かないといったケースもありえます。

 基地航空隊による攻撃はコストがかかる分、非常に強力です。試製東海による対潜攻撃は100~150程度の攻撃力、単横陣で三式ソナー+三式爆雷を装備した場合の攻撃力が90程度です。この攻撃力であれば、姫級以外の潜水艦は確定で撃沈・大破することが可能です。
 ただし、基地航空隊による対潜攻撃は陸攻であるかどうかによって大きく攻撃力に差が出ます。東海以外による攻撃は、たとえ対潜値が同じでも攻撃力が大きく低下しますので注意が必要です。

 高難度海域では、厄介な随伴艦を減らすために、できるだけ基地航空隊をボスに集中させたいことが多いです。たとえば、駆逐ナ級などがその最たるもので、こいつは先制雷撃をしてきますが、これを防ごうと思えば基地航空隊と支援に頼るしかありません。
 他にも、基地航空隊には敵艦載機を漸減し、制空を取りやすくするという役割があります。航空戦における敵艦載機の撃墜は一回ごとに一定の割合で発生しますから、基地航空隊を複数回ぶつければ、その分だけ敵の制空を削ぐことができます。

 そのため、基地航空隊によって潜水艦対策をする場合、道中対策に基地航空隊を割く余裕があるかどうかが問題となります。
 ボス艦隊に基地を全力でぶつけなくても火力・制空が十分であるというケースや削り時などは基地による対策が有効でしょう。

支援艦隊

 軽空母4隻や軽空母2・正規空母2というように、軽空母を主力とした編成で支援艦隊を組むことで、対潜哨戒支援を行うことができます。

  • 最大のメリットは支援艦隊で潜水艦対策ができることでしょう。複数潜水マスがある場合は、同時に対策ができます。また、支援艦隊は前衛支援と決戦支援が独立していますから、道中に対潜支援を出しても、ボス戦には一切のデメリットがありません。

  • また、基地航空隊と同じように、陣形・交戦形態の影響を受けないのもメリットです。

  • デメリットは、キラ付けの手間を含め、出撃コストがかかることです。前衛支援の場合、発生確率に不安があるため、確実を期するならば6隻全てにキラ付けをしなければなりません(それでも10%くらいで来ないことがある)。対戦支援の消費は砲撃支援に比べれば少ないですが、それでも軽空母2・正規空母2の編成で支援を出した場合、燃料・弾薬ともに150程度消費します。さらに、砲撃支援と異なり艦載機の撃墜が発生しますから、ボーキサイトも消費します。

  • もう一つは、命中・攻撃力がいまいち信用ならない点です。対潜支援は空母の艦載機スロットごとに攻撃が発生するため、最大で4×4の16回攻撃となりますが、命中率はレベルに関係なく大体25%程度くらいのようで、命中するのは約4回程度となります。さらに、攻撃力がスロット依存であり、搭載数の少ないスロットでは火力を出しづらかったり、そもそも攻撃力に確率で異なる倍率がかかるなど、とにかく安定しません。体感ですが、2~3隻撃沈できれば上々という感じです。

  • また、当然ながら対潜支援を出した場合は他の支援を出すことはできません。そのため、砲撃支援と対潜支援のどちらを選ぶのかという問題が生じます。

  • 他にも、対潜支援は艦載機の対潜値のみが攻撃力に影響しますから、対潜値の高い艦載機がないと機能しません。カ号が開発できるようになったため軽空母は対潜支援に使いやすくなりましたが、搭載数の多い正規空母を編成する場合、対潜値の高い艦攻はレアなものが多いため、装備構成の難易度が高いという問題があります。

 高難度海域(後段海域)で本隊だけでは潜水艦対策が難しく、かつボスマスに基地を送りたいとか、潜水マスが複数あるなどの理由で基地による対策も難しい場合に、対潜支援による対策が有効だと思われます。

 支援艦隊は支援に来る度に艦載機が撃墜されて搭載数が目減りしますので、最初のマスが潜水艦マスの場合に最も効率がよくなります。潜水マスが後半にある場合などは、水上艦に攻撃できる艦載機を積まないようにして航空支援が発生しないようにするなどの工夫が必要でしょう。

敵潜水艦

 こちらが敵潜水艦に対して取りうる対策は上記の3つですが、どのように対策を選択すればいいかを考えるために、敵潜水艦の能力を確認しておきましょう。

 次の画像は敵潜水艦が同航戦・梯形陣でこちらの駆逐艦(吹雪改)に対して雷撃を行った場合の攻撃期待値です。実際にはこちらのHP・装甲や交戦形態などによって細かく数値は変わってきますが、大体の目安として見てください。

敵潜水艦の攻撃期待値

 これを見ると、normalソ級までは一撃で中大破へ追い込まれることはほぼないのがわかると思います。もちろん1~5%程度でやられる可能性はありますが、わざわざ基地や支援で対策をするほどではありません。

 しかし、ソ級eliteになると大体15%くらい、flagshipになると25%くらいでこちらに被害を与えてきます。無対策でこいつらが5~6隻いるマスを踏んだ場合、開幕と閉幕で2回雷撃を受けますから、無傷で切り抜けることは極めて難しいでしょう。

 しかも、こいつらはHP・装甲が共に高く、1スロ先制対潜では撃沈が困難です。15ソナーを使った場合でも、同航戦だと一撃で撃沈できる確率はeliteソ級で14%、flagshipソ級で10%くらいしかありません。
 一撃で撃沈できなければターゲットが分散し、その分無傷の敵艦が増えます。また、中破まで追い込んだとしても、もともとの雷装の高さのため、まだ10~15%くらいはこちらに被害を与えてきます。
 もちろん、反航戦や丁字不利を引いた場合はさらに撃沈は絶望的になりますから、確実な対策をしようと思うのであればソナー+爆雷の対潜シナジーが必要になります。
 しかし、すでに触れたように5~6隻に2スロットずつ対潜装備をさせるというのは現実的ではありません。そのため、基地や支援で頭数を減らし、残った1~2隻を先制対潜で仕留める、というのが最も安定すると思います。

 通称潜水幼女こと潜水新棲姫も厄介な相手ではありますが、こいつはあまりにタフなので、先制雷撃の前に大破・撃沈することはほぼ不可能です。そのため、閉幕雷撃を打たせないように中破させる程度にとどめ、開幕はお祈りするのがよいでしょう。

対潜支援の使いどころ

 それでは以上を踏まえて、どのような敵が出てきた場合に、どう対策を講じればいいかということを考えていきましょう。

 まず、eliteソ級が出てこない海域ならば、基地や支援による対策は不要でしょう。適当に1~2隻ソナーを積んでおけば十分だと思います。前段海域は大体そんな感じですね。

 後段海域になってくると、eliteソ級が群れをなして襲ってきます。そうなると、本腰を入れて対策をする必要が出てきます。

 先制対潜艦を3~4隻用意できる場合は、基地や支援なしでも何とかなるでしょう。ボスが弱いとか、輸送なのでそもそもボスを撃沈する必要がないといったケースですね。

 そこまでの余裕が無い場合、基地か支援で対処をすることになります。基地と支援であれば、命中率や威力の観点から基地で対処ができるならばそちらの方が確実だと思います。特に、削り時は基地を対潜に回した方が安定しますから有効です。
 しかし、ラスダンになると話が違ってきます。後段海域のラスダンで、基地をボスに集中させずに突破できるほど敵が弱いケースはあまりありません。
 どれだけ道中が安定してもボスが撃破できないと意味はないわけですから、敵が強く少しでも戦力をボスにぶつけたいという場合に、対潜支援が選択肢に入ってくることになります。

 ただし、対潜支援を使用する場合は砲撃支援が出せません。そのため、道中の敵通常艦隊に対する対処が弱くなります。そのため、こちらの艦隊戦力によって、対潜支援を選ぶか砲撃支援を選ぶかを考える必要があります。

  • 水上打撃部隊の場合、大型艦の多い第一艦隊からの戦闘になりますので、大体の場合は砲撃戦でこちらが有利になるはずです。そのため、敵通常艦隊に対する対処は不要なことが多いでしょう。したがって、対潜支援>砲撃支援になります。

  • 空母機動部隊の場合、小型艦の多い第二艦隊からの戦闘になります。航空戦や先制雷撃で敵通常艦隊を減らせるとか、第二艦隊に戦艦や重巡が多く入っていて砲撃戦でも問題なく対処できる場合は、対潜支援>砲撃支援になると思います。逆に、こちらの戦力が不足気味で第二艦隊に被害が多発する場合は、砲撃支援を優先した方がいいでしょう。

  • 輸送連合の場合、全体的に火力が貧弱で砲撃戦が厳しいため、基本的には砲撃支援を優先することになるでしょう。

  • 通常艦隊の場合、こちらに戦艦・空母のような大型艦が多数いて力押しできるとか、航空戦・先制雷撃で敵を多数撃破できる場合は、やはり対潜支援>砲撃支援になると思います。逆に、こちらに小型艦が多く、砲撃戦力が不足している場合は砲撃支援>対潜支援となります。

  • ただし、通常艦隊で道中を警戒陣で抜ける場合には砲撃支援は効力が弱まってしまいます(砲撃支援は陣形の効果を受けるため、単縦陣でないと効果が薄い)。その場合、対潜支援>砲撃支援になるでしょう。

 なお、潜水新棲姫が出てきた時は、基本的には基地を投げるのがよいと思います。ただし、どうせ先制雷撃は防げないと割り切るのであれば、対潜支援で妥協するのもアリです。
 その辺はボスへの到達率やボス戦の状況を見て判断することになります。

 これまでの話をまとめますと、対潜支援の使いどころはおおむね以下のようになると思われます。

  • 潜水新棲姫ではなくeliteソ級・flagshipソ級を主体とする敵潜水艦隊がいる。

  • ボス艦隊が強力で、基地航空隊を対潜に回す余裕がない

  • 潜水マスが2マス以上あるか、遠すぎて東海が潜水マスに届かない

  • 道中に砲撃支援を出さなくても安定する程度に艦隊の戦力が充実している

 以上の条件が揃っている場合、対潜支援が候補に入ってきます。「本隊だけでは対処が困難であり、基地で対処することも難しく、砲撃支援が不要な場合に有効」ということです。
 ただ、結局は実際にやってみて調整することになると思います。たとえば、対潜支援を入れた結果、通常マスで大破が続出するならば砲撃支援に切り替えるとか、逆に対潜支援を入れても潜水マスで大破が続出するならば、基地を使う、などです。

具体例

 以下においては、ケース・スタディとして2022冬イベントの後段での対潜支援の使いどころを考えてみます。

2020冬 E4

E4マップ(画像は艦これwiki: https://wikiwiki.jp/kancolle/から引用)

 E4-1はADEE1E2Fの左回りルートか、ABCC2Fの右回りルートのいずれかを選択することになります。使える基地航空隊は2部隊です。
 戦艦・空母なしの軽量編成での攻略になりますので、通常戦闘に不安があります。そのため、できれば砲撃支援を採用したいところです。そうなると、潜水マスに基地を1部隊送り、砲撃支援を出すのがよさそうです。
 ただし、ラスダン時はボスに基地を集中したいですから、その場合は対潜支援を使う余地が出てきます。この時、対潜支援を出して通常戦闘は警戒陣で抜けるか、砲撃支援を出して潜水マスは気合で抜けるかを選ぶことになります。
 左側ルートは潜水マスが2回ありますから、対潜支援>砲撃支援、右側ルートは潜水マスが1回であることと、夜戦マスが2回あることから、砲撃支援>対潜支援になると思われます。
 総合すると「左回りルートのラスダン時には出してもいい」という感じでしょうか。右回りルートの時は対潜支援を出して夜戦マスは警戒陣で祈るか、逆に砲撃支援を出して対潜マスは祈るかのどちらかになります。

 E4-2は輸送ゲージで、GKN1N2OO2の上回りルートか、HLDAOO2の下回りルートのいずれかを選択することになります。使える基地航空隊は2部隊です。やはり軽量編成での攻略となりますので、できれば砲撃支援は出したいところです。
 輸送ゲージであり、敵旗艦を撃沈せずともA勝利でゲージが破壊できることから、どちらのルートでも基地を1部隊対潜に回し、砲撃支援を出すのがよいのではないかと思われます。
 ただし、ボスの撃破を狙うために基地をボスに集中するという場合は、対潜支援も視野に入ります。

 E4-3はADVXというルートでの攻略になります。ここから基地航空隊を3部隊運用可能です。ここも軽量編成での攻略となるため、できれば砲撃支援は欲しいところです。
 ボスマスは通常艦隊で連合艦隊に挑むことになるため、手数不足になりがちです。さらに、旗艦が極めて硬いため、駆逐や軽巡には魚雷を満載する必要があり、対潜装備を積む余裕はありません。
 そのため、削り時はAに基地を出して砲撃支援、ラスダン時はボスに基地を集中して対潜支援を出し、道中は警戒陣で切り抜けるのがよいのではないかと思います。
 ただし、通常戦闘マスで大破が頻発するという場合は、砲撃支援と対潜支援を切り替えてみてもいいでしょう。

2020冬 E5

E5
E-5マップ(画像は艦これwiki: https://wikiwiki.jp/kancolle/から引用)

 E5-1はABCDEFGのルートで、遊撃部隊での攻略になります。戦艦1隻、空母2隻を投入可能なことから、通常艦隊での戦闘にはあまり不安はなく、砲撃支援は不要です。
 そのため、削り時はDマスに基地を飛ばし、ラスダン時に火力が不足しているようであれば基地をボスに集中、Dマスは対潜支援で対処するのがいいと思われます。

 E5-2はHIJKLMNのルートで、連合艦隊での攻略になります。
 ここのボスは極めて硬いため、軽巡や駆逐に対潜装備を積む余裕はありません。また、随伴の戦艦棲姫には陸攻の攻撃が特効であるため、できればボスに基地を集中したいところです。
 したがって、削り時はIマスに基地を出し、ラスダン時は基地はボスに集中させて対潜支援を出すのがよいでしょう。
 ただし、空母機動部隊で挑む場合は、道中の通常戦闘で第二艦隊が大破する危険があります。その場合、砲撃支援を入れてIマスはお祈りした方がいいかもしれません。
 どちらがよいかは編成によるため、実際にやってみて調整するしかありません。

 E5-3はRR1ZUWYというルートで、連合艦隊での攻略になります。
 Uマスは潜水新棲姫が出現するため、基地を投げてしまってよいでしょう。ボス艦隊もそれほど強くないため、装甲破砕さえしてしまえば基地2部隊でも火力は十分だと思います。
 もしボスマスでの火力が足りない場合は基地3部隊をボスに集中することになるため、対潜支援必須です。基地ほど安定はしないものの、いずれにせよ潜水新棲姫の雷撃は止められないため、極端に分が悪いということはありません。
 対潜支援を出す場合は砲撃支援は出せなくなりますが、水上打撃部隊での攻略になるためそもそも火力は足りていることと、大破要員であるWマスのネ級改は砲撃支援では止めようがないため、問題はないでしょう。

おわりに

 以上の通り、「削り時(ボス撃破が不要な時)は基地で潜水艦に対処し、ラスダン時はボスに基地を集中して対潜支援を出す」というのが基本的方針になります。

 ただ、高難度海域ではすべての問題に完璧に対処するということは困難であり、どこからしら諦めてお祈りする場面が出てきます。その時、「どこをどれだけ妥協するのがいいか?」というのは、各艦隊の練度や装備の状況に よって変わってきます。
 対潜支援を出して通常戦闘はお祈りするのがいいか、逆に砲撃支援を出して潜水マスはお祈りするのがいいかは、実際にやってみないとわかりません。逆に、練度や装備が揃っていれば、支援なしに突破できることも少なくないでしょう。

 艦これ攻略には「唯一の正解」はありませんから、対潜支援もメリット・デメリットを把握した上で、選択肢の1つとして上手く使いこなしたいものです。

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