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デザイン=色・カタチ・質感 ヘアデザインはこれに○○をプラスして生み出す

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デザインの基本

今日はヘアデザインの発想方法についてです。まずはそもそもデザインとは?
デザインの三要素は色・カタチ・質感
デザインが与えるイメージは、これらが複合的に合わさって与えられる。つまり、裏を返せばデザインはこの三要素に分解できるわけです。

1) 軸を決める

ヘアデザインを漠然と考えるのはかなり難しい。だから自分の中に何かの軸をまずはつくること。
①コンテスト 当たり前だが「テーマ」が軸となる。
②作品撮り(クルーとして参加) 作品撮りの場合は2通りある。作品撮りが自分発信なのか、クルーとして参加するのかで違う。まず、作品撮りにクルーとして参加する(自分発信ではない)場合、通常、その撮影を企画した人間にはやりたいことがある。ただし、それがコンテストのテーマのようにはっきりとした言葉になっていないことも多い。ふわっとしたまま進むと現場で蓋を開けたら「うそ?!」ということになる。モデルも衣装も変えられないのでしわ寄せはヘアメイクが全て請負うことになるので要注意!打ち合わせで企画者のやりたいことをしっかりとテーマまで落とし込んでからヘアデザイン作成に取り組もう。
③作品撮り(自分発信) 自分が企画者の場合はやりたいことが決まっているはず。しかしこれも②と同様、なんとなくでテーマまで落とし込めていない場合は落とし込みをする必要がある。テーマにするためにも使えるのが、デザインの三票素に分解する方法だ。つまり軸を決めるのとヘアデザインを決めるのを同時並行するというわけ。

2) デザインを分解する

①と②(コンテストと作品撮りクルー参加)の場合はテーマを色・カタチ・質感に落とし込む。テーマがモノの場合は落とし込みやすい。しかしコンテストの場合は要注意!落とし込みが直接的だと審査員の目を魅かないので、ひねりが必要となる。この辺は別の記事で後日アップしようと思う。③(自分発信の作品撮影)の場合は、まず自分がやりたいこと(だいたいはヘアデザインの断片)をクリアにする。なんでこれが創りたいと思ったのか?どこに魅かれたのか?そのヘアデザインのポイントは何か?どんなイメージのデザイン(切ない?ポップ?)なのか?そういった質問をデザインの三要素、色・カタチ・質感に当てはめながら答えを探っていくとわかりやすい。

3)背景・歴史をプラスする

テーマの背景を掘り下げる。モノならそれが生まれた意味があるのでまずは調べてみよう。例えば「ベール」がテーマだとしよう。ベールを検索するとまずでてくるのがウェディングベール。これが一般的に一番最初に思いつくベールだということになる。次にWikipediaでベールを調べるとその背景がわかる。(一部抜粋)

ベール (服飾)、ヴェール(veil) - 女性用の帽子として用いる薄い布。ウエディングベールなど。多くは頭の上から顔を隠すようにかぶせる。中東などでは宗教上の理由や日差しを避けるために日常的に用いられる(ヒジャブ)。かつては悪魔などから身を守る効果があるともされた。
転じて、物事の真相や本当の姿がわかりにくくなっている要因を表す。「神秘のベール」など。

つまり身を守るために隠すものだということがわかる。(テーマの掘り下げ方詳細も長くなるので別の記事にアップする予定)

身を隠す→色・カタチ・質感→女性像 と掛け合わせながら、ヘアのイメージを膨らませていく。

ヘアデザインの断片をテーマに落とし込む場合は順番を変える。やりたいデザイン断片→色・カタチ・質感→やりたいヘアの全体像のイメージ→女性像→テーマとなる。(女性像についての記事もアップ予定)

以上、ヘアデザインの生み出し方の方法のひとつを紹介しました。もちろん、この方法じゃうまくいかないという人もいると思います。なるほどね!面白そうって思ったら試してみてください!

美容師はヘアデザインでお客様の人生を変えるビジュアルプロデューサー!その源となるデザイン力アップに少しでも貢献できれば嬉しいです。

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