自分語り
昔から事ある毎に自分を否定されたり、自分で自分を否定したりした。
自分は能力が低く、容姿も良くないため仕方ない事だと思いながら生きてきた。
この自己肯定感の低さの原因かどうかはわからないが、昔から兄に「死ね」や「消えろ」などの暴言を放たれることは日常茶飯事であり、殴る蹴る、階段から突き落とされるなどの暴行、性的暴行を加えられることも度々あった。(反撃することもあったので仕方ないことなのかもしれない。)
兄は両親に愛されていたが、私が生まれてきてからは、父親から水に沈められるなど暴行を受けたり、食事を与えられなかったりと酷い扱いをされるようになった。
そのため私が八つ当たりを受ける(原因そのものと言っていいので適切な言葉かどうかわからないが)のも仕方ないことだと思う。
流石に母親も耐えきれなかったようで、離婚し、私と兄は母親について行くことになった。
小学生の低学年まではありふれた普通の人生を送ってきたが、高学年になる頃、人間不信に陥るきっかけとなる事件が起きた。
友達(定義がよく分からない言葉なので好きではないが便宜上こう表現する。)だと信じていた人間に裏切られたのだ。
その直前一週間くらいまでは普通に話もするし遊びもしていたのだが、急に言いがかりをつけられ、更には私の友達を脅し、私を侮辱する内容が入った音声を録音させたのだ。
この時の男のことは未だに許せていない。自分が侮辱されるのはよくある事なので仕方ないが、友達を脅したことが許せなかった。(正直その友達が自分の意思でやったのかもしれないとまで想像してしまう時がある)
普通の公立中学に進学し、その男とも別れたことは喜ばしく、清々しかった。
運動音痴なので部活動は無難に吹奏楽部を選んだ。
小学生から始まった人間不信はこの時も続き、クラスでも部活でもあまり馴染めなかった。(今考えると話しかけてくれる優しい人はいたのだが、所謂陽キャだったので苦手だった)
後から知ったのだがこの中学は部活に力を入れているらしく、鈍臭い私はリタイアしてしまった。
女性に良く思われたくて無理して少し陽っぽく振る舞っていたのも良くなかったのかもしれない。(女性不信に陥るきっかけもあったのだが、説明が難しいので割愛する。)
当時の私には部活を辞めるという選択肢も思い浮かばなかったので、学校に行かなくなった。
そこから1年近く家に引きこもっていたが、ある日相談室登校を始めることになった。
最初のうちはやはり人目が怖く、家から出ようとしたらお腹が痛くなり、外に出られる日はビクビクしながら登校していたが、日を重ねるにつれて慣れていった。
いつもは給食の時間になると先生が私の分の給食を持ってきてくれるのだが、その日は先生から提案があった。一年の時に仲が良かった部活仲間(以下A君)に給食を持ってきてもらおうか?と。
私はNOと言うことが出来なかったので、頷いてしまった。
A君は扉の前まで来てくれたみたいだが、人間が怖かった私は追い返してしまった。この時の事は未だに後悔している。ごめんなさい。
この時の私は全く勉強をしていなかったので、高校に行けないのではと思い、中三の六月から勉強を始めた。結果偏差値はある程度まで伸びたのだが、家から近いからという理由で偏差値の低い高校に通うことになった。(雰囲気が良く見えたというのもあった)
高校に入ってすぐはやはり全く馴染めなかったが、昼飯の時間に誘ってくれる優しい人がいたのでありがたく混ぜてもらった。
そのグループの中にはボケまくる人もおり、お笑いが好きな私はたまにツッコんだりするようになった。とはいえ日常会話などは出来なかったので友達と言えるかどうかはわからなかった。
部活は経験のある吹奏楽部にした。
吹奏楽部では友達もでき、楽しく過ごせた。
その中の一人が初恋の人だった。自分の中に得体の知れない感情が芽生えたことが恐ろしかった。
文化祭の準備なども一緒にし、自分でもどんどん落ちて行くのがわかった。
想いを伝えられないまま体育祭の季節が来た。
この日に想いを伝えようと決意していた。
しかし、帰ろうと準備をしている時にその女性が他の男と一緒に帰っているのを見かけた(後から聞いたところやはり彼氏だったらしい)。
未熟な私は友人に八つ当たりをしてしまった。本当に子どもだ。
私の初恋は終わった。
自分の容姿がもっと良ければ、能力がもっとあれば良かったのになどと無駄な自己否定を繰り返した。
あの夜ほど涙を流す日がこの先あるのだろうか。
不器用な私は彼女と関わるのが辛かったため、嫌われようと振る舞った。
結果顧問が間に入り仲直りする事になった。この時顧問から惚気話を聞かされ正直殺意が湧いた。
この時から恋がなにかまた分からなくなってしまった。自分の想いを隠しながら彼女とは友達として付き合っていくことになった。辛い。
現在私は二浪中の浪人生で、周りの楽しそうな人達に対してコンプレックスを抱きながら勉強している。
このような体験があっても幸せになれるのか?
なんでみんなそんなに自己肯定感が高いのか?
いくら考えても検索しても答えが出ない。
毎日同じことの繰り返しで辛い。辞めたい。
死にたいと思う日もある。
大学に合格したとして、こんな人間が社会に出て真っ当に生きていけるのか?それすらもわからない。
ただの成功体験作りのためにやってるのかもしれない。
あと何年何ヶ月何時間生きられるのかわからないが、少しでも誇れる自分になるために無理をして生きていくしかないか。