【優しい世界】狩野英孝さんのゲーム実況「EIKOGO」が教えてくれたこと。
「らーめんつけ麺僕イケメン」でお馴染みの狩野英孝さん(以下エイコーちゃん)。私前から結構好きでバイオとかのホラーゲー実況がバズるたび気にはなっていたのですが、娘(ホラー苦手)がいる時の視聴は難しそうなので見たことがありませんでした。
ところがつい最近「マイクラを誰よりも楽しむ狩野英孝さん」がバズっていて「マイクラなら娘にも見せられる!」と、ついにエイコーちゃんのYouTubeチャンネル「EIKO GO」を見ることができたのですが…
これが、かなりアメイジングなコンテンツだったのです!!!
娘も夫もすぐに魅了され、私に至っては寝ても覚めてもエイコーちゃんのことばかり考える始末。そろそろ繁忙期、真面目に働かなくてはいけないのでnoteに思いの丈を書きだして落ち着くことにしました。
芸能人はすごい
いきなりアホみたいな感想で始まって申し訳ないのですが、EIKO GOを見てまず思ったのが「やっぱり芸能人は格が違う」ということ。
私たち家族はヒカキンさんが大好きでマイクラ実況の最高峰はヒカキンさんというのが共通認識としてあったのですが、EIKO GOはゲーム実況という枠を超えているというか別次元というかゲームをやっているエイコーちゃん本人の実況であり、初めて見た時はその異次元具合に言葉を無くしました。
毎回「まったりやります♪」と言いながら全くまったりじゃないハプニングの連続でとにかくめちゃくちゃ面白い。エイコーちゃんがゲームをする、それだけで十分コンテンツとして成り立つのですから、本当にすごいことです。実況をまとめた総集編とかでは派手なテロップにイラストとか入れたりして凝ったこともするのですが、これは正直あまり面白くなくて。逆に全く狙わずポロッとこぼした一言とかがめちゃくちゃ面白いので、やはり天然のエンターテイナーは強い。強すぎる。
テレビで見ていた頃は「メンタル強い人だな〜」くらいの印象だったのですが、改めてこの狩野英孝という人は色々超越してると思ったので、その理由を以下に書いていきます。
卑屈さゼロ。純真無垢な自己肯定感モンスターお兄さん
子供に見せる上でYouTuberの人柄ってのは何より重視するところで、言葉遣いはどうか、過激だったり卑猥なことは言わないか、初見のチャンネルはその辺りをチェックするようにしています。
どれだけ配信用に取り繕っていても、感情の制御が出来ていない人(4ね!5ろす!とかを連呼したり、たびたび声を荒げる、ネチネチ文句を言う)やモラルが欠如している人は言動の端々から伝わってくるものです。
その点で言うとエイコーちゃんは同じ言葉を何度も繰り返したり小学生感は否めませんが、聞くに耐えないようなモラルに欠ける言葉だったり下品なことは言いません。ある程度の教養と語彙力を備えているので「いくら子供向けとはいえ会話レベルが低すぎる…」といったストレスを溜めることもありません(個人の感想です)。
会話のペースやボリュームがちょうど良い点もポイントが高いです。ちょっと落ち着いて?って思うことは多々ありますが、キャンキャンうるせええ!とはなりませんのでやはりそこは芸能界で慣らしただけありますね。
多分私が実況やったとしたら、少しでも沈黙を無くさなきゃ!と焦って元々多くないボキャブラリーをすり減らしながら薄っぺらい会話に終始すると思うのですが、「大して言うことないならいっそ黙っておく」っていう潔さがまさにプロって感じで、とても好感が持てます。
そして何より、ドロッとした卑屈さや過度な自責・他責が無いのが素晴らしく、一番子供に見習ってほしいと思う部分です。どんなに行動がはちゃめちゃでも、自分自身を尊重している人の語り口はこうも心地良いものなのかと感動さえ覚えます。神職のご家庭(エイコーちゃんのご実家は宮城の由緒正しき神社です)に生まれ、最低限の礼儀作法を教えられ、大切に大切に育てられてきたのでしょう。
そうして培われてきた純粋さ・ひたむきさ・初期値がバカ高い自己肯定感が見る人の心を浄化してくれるのです。きっとエイコーちゃんの無意識領域は鬼滅の刃の炭治郎のウユニ塩湖みたいなやつなんだと思います。多分。
EIKOはみんなのために。みんなはEIKOのために。
さてそんなエイコーちゃんのマイクラ実況。他のYouTuberさんは知恵を絞って企画を考え実験的なことだったり装置とかのノウハウだったり、ラスボス裏ボスチャレンジだったりを発信しているのですが、エイコーちゃんは「みんなが遊びにきて楽しめるエイコーランドを作りたい!」ってところから始まるのです。なんと尊い。
ピンチに陥り目標が果たされないと「みんなごめん…」と心から申し訳なさそうに言うのですが、その度配信を見ている誰もが自分のワールドの完成を心待ちにしてくれていると信じているのが伝わるのです。泣けますね。
そこに至るまでとにかく一生懸命だったことは嫌というほど伝わってるので「良いんだよ…本当によくやったよ…!負けるな!頑張れ…!」と画面に向かって叫ばずにはいられないのです。
娘も「えいこーちゃん危ないよ!」「もう〜そこは鉄のツルハシじゃだめだよ〜」とかすごい感情移入しててめちゃくちゃ楽しんでいます。
いつだって常にエイコーちゃんのペース。「何やってんの〜〜笑」と爆笑したり、ワイプの片隅で項垂れる姿に胸を痛めたり、気付けば完全に巻き込まれていくのです。
ミスチルの歌でありましたよね。
気がつけばいつの間に巻き込まれてる
いつも君のペース だけど楽しくて
まさにあれです。
まさか狩野英孝のことを歌っていたなんて…
助けを求めることができる勇気
世間では無理めなことに挑戦したり、誰かと敵対したり、たった一人で何かをやり遂げたり、そういったことが「勇気」の証としてよく語られますが、EIKO GO見てると真の勇気とはまわりに「助けて」と言えることなのではと思えてきます。
実際マイクラ実況では視聴者さんのコメントに救われることがしばしばで「これどうすればいいですか?」「誰が教えてください」とエイコーちゃんが言うとすごい勢いでお助けコメントが飛んでいきます。本当に優しい世界…。
ただもうどうしようもないガチピンチになると、エイコーちゃんは毎回コメントを見る余裕を無くし独断でひたすら詰みに向かいまっしぐらしてしまうところがあり。私よりマイクラに詳しい娘が「アレ!アレしてエイコーちゃん!違う!それじゃだめ!!」と絶叫するほどなので、おそらくリアタイ視聴している方々は必死でコメントを送りまくっていることが想像できます。
ある回では例の如くパニックになり詰んだあと「頼むからコメントを見てくれ。興奮してないで。頼む」という悲痛なコメントが読み上げられ「わかる…!」が止まらないこともありました。
私はあまり配信という文化がまだ馴染んでいないのでわからないのですが、こういう有名人の生配信とかでは「私のコメント読んでもらった!」みたいなのが嬉しかったりするんだろうなーと思うのですが、EIKO GOの場合はとにかく誰もがエイコーちゃんを助けたい一心というか。大勢の視聴者が心を一つにして見守っているような、温かいヒューマニズムが充満しているのを感じます。
匿名性を利用し、落ち度がない被害者にさえ何かしらの因縁をつけるような輩もいる現代。
なんの見返りも求めず、誰かのためになりたいと思える人たちで作られた優しい世界。「助けてください」と声高に叫べるエイコーちゃんだからこそ、その中心になり得るのだと思います。
以上、なんか褒めすぎて自分でも気持ち悪くなってきたのでこの辺で。
なんか最近人に優しくできないな、ちょっと心が荒んでるなあ…そう思うあなた、是非一度EIKO GOをご覧になってみてください。