SNS時代の発信者の必須スキル「ウェブマーケティング」を学ぶ&SNS時代の拡散作戦を見た。 #ノミナー
こんにちは。いちかわあやこです。
<ハジメマシテの方向け、ざっくり私の自己紹介>
犬のごはんとおやつのレシピをnoteで有料ウェブマガジンとして公開したり、Instagramの遊び方を追求したり、犬の雑誌にレシピを提供するような仕事をしています。
産地は神奈川。育ちは弥栄東高校音楽コース、バンタンデザイン研究所ファッション学部。
▷簡単で楽しい、犬おやつのオンラインレシピブック(note)
▷グリッドで遊び、フォロワーさんと遊んでいるInstagram
▷長文がち、アメーバオフィシャルブログ
先日、ハヤカワ五味さん(@hayakawagomi)と飯髙悠太さん(@yutaiitaka)のウェブマーケティングセミナー、
『お酒片手に2020年代のマーケティングを語る』(通称:ノミナー)にnoteレポート係として参加してきました!
私はマーケティングのプロではないので、難しい表現やマーケティングの専門用語は使わない・・・というか使えません!笑
そもそもの参加を決めた理由として、これからもっと加速していくネット時代にマーケティングをスルーして活動するのは魔法使いじゃないかぎり無理だと思ったから。
文字起こし的な素敵なレポートはすでに投稿されているので、具体的な内容を知りたい方はこちら、たがみしおりさんのnoteがおすすめ♡
わたしは、場の空気感やお二人の話を聞いて「どうやって具体的に活動に落とし込んでいくか」の部分を交えつつ、
そしてtwitterで「#ノミナー」でツイートされている方の投稿をお借りしつつ、マーケティング初心者の目線でレポートしていきます!
あと、誰も気づいてないっぽいけれど、現場にめちゃくちゃウェブマーケティングを考えたツールがあった件についても!!
※めちゃくちゃ長文なので、目次のタイトルだけでもざっくりとわかるようにまとめています。
1:会場の雰囲気は勉強会というより楽しい交流会
どこかで「英語学習はお酒飲みながらの軽いノリの方が身に付く」というのを読んだことがあって、まさにそれを体感する雰囲気。
疲れないセミナーは周りとも交流しやすいし記憶に残りやすい。
会場に入った時の風通しがとても良い。
お酒は缶ものが何種類かと、ソフトドリンク。フードはスナック菓子とSNS広告で気になっていた”お菓子の定期便”スナックミーが協賛されてました。
※開催日にもよるのかもしれませんが、お腹いっぱいになるほどの量や軽食はないので、食事は前後にとった方がおすすめ。
食いしん坊なわたしは事前にサンドイッチを食べて、ちょうどいいぐらいでした。
本編が始まる前に、同じ席になった4~5名と簡単な自己紹介タイム。
偶然にも、同席の方みんな、企業SNSの担当をしている女性。
かくいう私も、企業SNSの投稿写真の撮影をしたりキャプションを考えたりしている(去年の初夏から10アカウントほど)。
アカウント名を公表しないお約束になっているので、経歴としては書いていないけれど。
SNSアカウントを作っただけ、ウェブショップを作っただけでは売れないということをリアルタイムで感じ取っている人達で、自己紹介から共感の嵐。
「わかる〜!」
「あるある〜!」
「わたしも〜!」
これぞ、女子トークの醍醐味。笑
なんとなく一人で疑問に思っていたことが、確証に変わる瞬間。
本編は参加者の質問に答えつつ、密度の濃いフリートークのような感じで進みます。
まずSNS関連の質問から。
2:知名度ゼロ、信用ゼロからSNSを立ち上げる時に必要なことは、各SNSのアルゴリズムの理解
スタートアップでフォロワーがいないとき、どのようにSNS運用をしていくと良いか?という質問から。
これに対するハヤカワさんの見解は
各SNSのアルゴリズムを理解すること。今はTikTokを使うのがおすすめ。ただ、企業の参入はしにくいからタレントを使って一枚噛ませて、youtubeや他SNSに飛ばす。
※マーケティングにおいてのアルゴリズム
アルゴリズムとは、一般的には数学やプログラミングにおいて特定の問題や課題を解決に導くための手続きのことですが、Webマーケティングでは、Googleなどの検索エンジンが検索ワードに対して検索結果の順位を決めるための基準や方法を表します。
インターネット上でマーケティングを行う場合は、どのような基準や方法で検索順位が決定されるのかのアルゴリズムを理解することは非常に重要です。しかし各検索エンジン側は詳細のアルゴリズムを公開しておらず、「どのようなサイトを重視するか、または重視しないか」程度のポリシー的な内容のみを公開しています。
引用:ferretマーケターのよりどころ
「売り上げを上げることよりも、運用することが目的にすりかわてしまっていることが多いんですよね。
気づいたら、フォロワー伸ばしたい人みたいな。ネット有名人になりたいなら、それでもいいんですけど」
わ、わかる・・・
ついつい、いきなり商品を売ろうとしがちだけど、それよりも先に”認知してもらう”ことが大事なのよね。
というかその前に「自分の商品は知られていない」と認める強さが大事だ。
ちょっと売れてきたり、SNS外で知名度があるとプライドが勝ってしまうけど、SNSの世界で1からスタート!ぐらいの潔さがないと空回りする。
3:どのようなSNSを使うのか、自分の性格や商品の性質、受け手の感情によって使い分ける。
私自身も色々なSNSをやってきたのでわかるけれど、それぞれめちゃくちゃ空気感が違う。
これを理解していないといくら頑張っても結果は出ないし、伝わるべきところに伝わらない。
<私の思う、各SNSの空気感のちがい>
・Facebook:ビジネス目的、年齢層高めの方が多い。なので、投稿内容も比較的お堅いものやセミナーレポなど。”オジサンの今日のラーメン投稿”が割と許される空気感。
・twitter:思ったことを即言語化できる人、スピード感のある人が多い。いわゆるネットスラングを多用できるとノリについていきやすい。
・Instagram:写真で伝わるコンテンツや若い女性向けコンテンツがウケやすい。共感isベスト!な空気感があるので、ゴリゴリにビジネス感を出すとドン引きされやすい。
・youtube:そうきたか!という切り口が注目されやすい。オモシロ系よりもビジネス系やコスメ系、セルフマッサージや宅トレなどのお役立ち系や専門職を活かした”才能の無駄遣い”と評価される系が伸びていると思う。
あと、youtuberがすでに明かしているカラクリで「再生回数の多い動画の関連動画に表示されることを狙う」ということができる。
発信者が忘れがちな、ユーザーとしての視点。
自分が言いたいことというよりは、どんな情報があったら喜んでもらえるのか。かつ、そこに自分らしさを散りばめていく。
これが難しくて挫折する人もいるけれど、逆に考えれば、これができたら伸びるし継続していける。
4:<UGC作り>SNSに投稿しやすい商品設計やワードをつくる。
売りたい商品があるということは、UGCを発生させることは避けて通れない。
※UGCとは
「User Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ)」の略称です。
CMやホームページなど企業が作成した広告ではなく、SNSでの投稿やブログ商品レビューなどの「既存ユーザー自身が作成した」商品やサービスの宣伝につながるもののことを指します。
引用:ferretマーケターのよりどころ
商品やキャッチコピーはよくても、SNSに投稿するハードルが高いものや、身近すぎる製品はわざわざSNSに投稿するまでもない。という現象があったりする。
その点、「おいしい」「かわいい」とかは投稿しやすいし、伝わりやすい。
逆に説明がくどくなったり、難しい商品は投稿しにくいからUGCが生まれにくい。
ハヤカワさんの場合、生理用品の開発をしている。でも、生理用品や生理についてSNSに投稿するのは抵抗があるし、そもそもリアルの会話でもちょっとタブー感があると口コミは発生しにくい。
なので、その一歩手前の「妊活」や「女性らしさ」などの入りやすい部分から広げていくなどしてマーケットを広げていく。
それと並行して、話題にしていいんだ!言っていいんだ!という常識を変えて切り開いていくのも手。
ただ、何はともあれ、良い商品ありきの話。
そして企業は、65%以下のSNSユーザーがフォロワー50人とかの世界で動いているところに入っていく意識を持たなくてはいけない。
絵に描いたような営業や宣伝投稿がウケない理由だ。この商品を使うことでユーザーさんが獲得できるベネフィット(明確な利益や結果)をしっかり伝えていかないと、最初からそっぽ向かれてしまう。
5:時代を先読みした商品開発やデザイン作りをする。
この”時代の先読み”というのが個人的に苦手。
直感に頼るとほぼ確実にトレンドにドンピシャにハマるのだけど、それはあくまでビジュアル作りの話。
そういうフワッとした感覚だけでは通用しないことがわかったので、マーケティングを学び出したわけです。
「時代の先読みって、霊感でもなきゃできないんじゃ。汗」
と、大真面目に思っていたけれど、そうじゃないのよね。
先ほどの生理用品の話に戻るけれど、生理用品市場は大枠でとらえても伸びる。とのハヤカワさんの予測。
女性の社会進出が進むことや、物価の高騰で、共働きでないと家計が回らなくなっていく。youtubeやnoteのように、好きなことで収入を得やすいツールもたくさん出てきた。
一時的でも主夫になる人が出るだろうし、子供を作らない選択も許容されやすくなったり、男性は自宅勤務・女性はオフィス勤務という働き方も出てくるかもしれない。
そうなると、お買い物は男性担当になる日も出てくる。
で。パートナーや奥さんから生理用品を買ってきてと頼まれることもある。(実際にいるそうだ)
こればっかりは、急遽必要になることもあって、amazonの配達スピードでも待ってられないし、お気に入りのメーカーの特定のサイズが必要だったりもするから、コンビニ頼りにできない時もある。
それを想像すると、女性ですら長居しにくい生理用品コーナーに、男性が行くのは超絶勇気がいる。
しかも、使う張本人ですらめちゃくちゃ慎重に種類の違いを見るのに「選んで」とは言いにくい。
だから、男性でも買いやすい、種類や特徴が判別しやすいというのはニーズがあるのではないか。という先読み。
こういう先見の明をもつために、SNSで人間観察するのは大いにアリだ。
霊感、必要なし。
6:SNSでの炎上は事前に予防できるもの
参加者の質問で出た「SNSの炎上対策」について。
「代理店は何が炎上するかわかっていないことが多いので、こちらで予防しないといけない」
というのが結構印象的だったな。
「インフルエンサーはみんなそれをやったら炎上する!ってわかってるのに、投稿しちゃう代理店もいる」と。
ハヤカワさんの考える炎上対策は、
・ボヤの時点(ちょっとリアクションが怪しいぞ、のタイミング)で謝る
→この時に読み手の責任、他の誰かの責任にしない。
・勘違いが生まれないよう、どこを切り取られても大丈夫な文章設計にする
・主語を明確にする
・読解力ゼロの人が読んでも大丈夫なようにする
これは私も経験のあることだけど、編集者にとって都合のいい文章に書き換えられることがある。(これはライターさんの考え方による)
「え?こんなこと言ってないよ?」ということを書かれたり、「この言い方は文章で見るとキツイ印象になるからやめて欲しい・・・」という原稿が上がってくることもあった。
”演出”として許される範囲のことと”ただの嘘”の場合があって、嘘になる部分は納得するまで直してもらうけど、気分はよくない。
7:理想とするターゲット層と現在のフォロワー層が違う時は、自分の着地点を見つめ直す
これ、わかる。
インフルエンサーに宣伝してもらう方法は、フォロワー数の多さしか見ないでオファーするとズレが起きる。
他にも、20代の美容に興味がある女子に買って欲しい商品なのに、サンプルゲッターの主婦が集まるコミュニティで配布してしまったりとか。
インスタのプレゼントキャンペーンも、割と危険水域になってきたと思う。
目先の売り上げやフォロワーの獲得、とにかく宣伝しなきゃ!!!で闇雲に走り出すと危険なところ。
これに対するハヤカワさんの答えは
私なら、どうするかな。
売り上げも大事なんだけど、もし売り上げに走ることで自分のやりたいことと大きくズレるなら、やりたいことを貫く。
やりたいことをやっている方が、そもそもの熱量が違うからそれは見ている側に伝わる。写真が下手でも文章が下手でも、熱量があれば伝わる。
もしくは、自分のやりたいことと世の中に求められていることが一致するゾーンを見つける。
8:誰も気づいていないけど、スナックミーのインスタ戦略を語るよ。
協賛のスナックミーは、以前からSNS広告で見ていて、リスのロゴの可愛いお菓子屋さんということは知っていた。
どうやら、サブスク(定期購入型)サービスらしい。
お気に入りのお菓子が自宅や会社に毎月定額で届く。お菓子好きにとっては最高のシステムだ!(しかもおいしいし健康的)
これを「スナックミー、おいしい♡」と投稿するのは、私たち1消費者なんだけども、これを投稿しやすい環境作りになっているのにお気づきだろうか。
インスタの標準画角、スクエアに合わせたペーパーが作られている!!!
この中心にある枠の上にお気に入りのスナックミーを置いて写真に撮り、投稿できるという仕組み。
企業さんの狙い通りの加工をしてみた。
スタイリングが苦手な人でも、これ1枚を敷くだけでカワイイ写真が撮れる。
しかも、スマホカメラで失敗しにくい俯瞰(上からの撮影)でいい。
これ、ホリエモンとかキングコング西野さんも著書でやっている戦略。
初めからインスタに投稿しやすいデザインにしておく。
これって、一見企業戦略に思われがちだけど、ユーザーさんに優しい仕組みづくりでもあると思う。
・スマホカメラでも失敗しにくい俯瞰撮影ができる
・デザインもかわいい
・他の味の情報交換ができる
・お気に入りのお菓子を紹介できる
・投稿のネタになる
・そして、企業は宣伝になる
全方位ハッピー!!!
SNS時代の今は、売り手が私腹を肥やしてあぐらをかいていたら淘汰される。
粗悪なものやエネルギーの低いものは見破られる。
そして、古い考え方のままでいると老害的な立ち位置か自慢話しかできない人になる。
売る人、買う人、同業者さえも巻き込んでハッピーサイクルを作れる人、時代を切り開く勇気のある人が認められていくのだと思う。
”楽しい”と”幸せ”を、とことん追求して「よくわかんないけど、次から次へとアイデアを出しまくる面白い人」になろうではないか♡
未来は明るい!とアホみたいに信じている人の未来は明るいんだ。
※記事を書くにあたり引用させていただいたtwitterユーザーのみなさま、ありがとうございました!
■登壇者紹介(ノミナー告知記事より)
この内容で何十万も取る人いるよ・・・というレベルの情報を一般参加1000円、レポート隊&お片づけ隊には無料で提供してくださったお二人を改めてご紹介。
<ハヤカワ五味>
Context designer / Entrepreneur
1995生まれ東京出身、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。課題解決型アパレルブランドを運営する株式会社ウツワ代表取締役社長。 高校1年生の頃からアクセサリー類の製作を始め、プリントタイツ類のデザイン、販売を受験の傍ら行う。大学入学直後にワンピースブランド《GOMI HAYAKAWA》、2014年8月には妹ブランドにあたるランジェリーブランド《feast》2017年10月にはワンピースブランド《ダブルチャカ》を立ち上げ、Eコマースを主として販売を続ける。複数回に渡るポップアップショップの後、2018年にはラフォーレ原宿に常設直営店舗《LAVISHOP》を出店。2019年より生理用品のセレクトショップ《illuminate》を始動。
著書『私だけの選択をする22のルール あふれる情報におぼれる前に今すべきこと』
<飯髙悠太>
株式会社ホットリンク CMO
広告代理店、制作会社、スタートアップで複数のWebサービスやメディアを立ち上げる。企業のWebマーケティングやSNSプロモーションをはじめ、東証1部上場企業を含めて100社以上のコンサルティングを経験。2014年4月「ferret」の立ち上げに伴い株式会社ベーシックに入社後、「ferret」創刊編集長、執行役員に就任。2019年1月よりホットリンクに入社し、同年4月に執行役員CMOに就任。
自著は『僕らはSNSでモノを買う』、『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』。
Twitter:@yutaiitaka
最後までお読みくださった方、ありがとうございました!
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