数学(2022/5/1):キューネン本2冊についての記事_1.『キューネン数学基礎論講義』第I章&『集合論』第I章陥落
1.ゴールデンウィークの細切れを炒め煮にして食っている(ちょこちょこと読書してましたの意)
ゴールデンウィークです。
みんなはどう?
俺は頑張ってました。
何を?
読書をだ!
ここしばらく読んでる本があって(『みんなはどう? メガキューブ』ではない)、それの第I章が終わったんです。
何か。
ケネス・キューネン『キューネン数学基礎論講義』および『集合論』です。
2.ケネス・キューネン『キューネン数学基礎論講義』および『集合論』
どちらもアメリカで使われる数学基礎論と集合論の教科書だとのことです。
「数学のある種の基礎と呼ばれるZFC集合論(とNBG集合論とMK集合論)というものを勉強して、他の数学分野の理解に役立てたい」
という動機がある場合、これをやると、圧倒的に鉄筋めいた背骨が入ることでしょう。
さて、そういう動機だったら、題名からしても、一見、『集合論』だけでよさそうに思えます。
が、『集合論』は初歩の集合論に関するところを比較的駆け足でやり、その後高度な話題へガンガン行く(コーエンの強制法とか。私はまだ理解出来ていない…)ので、たぶん初歩の集合論の教科書としては第I章が適していて、後は後でゆっくり読むべき性質のものです。
『キューネン数学基礎論講義』第I章は、『集合論』第I章とカブるところが多く、より精緻になっています(ただし、『集合論』第I章にしかない記述もあるので注意が必要です)。
ということで、ぶっちゃけ、
・『キューネン数学基礎論講義』第I章を丁寧に読んで(大変)、『集合論』第I章の差分を取って吸い尽くす(それほど大変ではない)か、
・逆に『集合論』第I章を丁寧に読んで(そこそこ大変)、『キューネン数学基礎論講義』I章の差分を取って吸い尽くす(そこそこ大変)か
のいずれかをやることになります。私は今回前者をやりました。1月末からだから4か月かかったことになります。(遅い…)
『キューネン数学基礎論講義』と『集合論』の丁寧なまとめをすると、まだまだやるべきところはかなりあるのですが、まーえーわ。
とにかく、読み終えただけで、十二分に偉い!
3.次回予告(になるかどうかは定かではない)
とりあえず、たぶん次回は、
「数学のある種の基礎とまでいうZFC集合論とは何か」
「それらでどんなものができるのか」
という記事を書くことになります。
書かないかもしれません。全く別の記事になる可能性も排除できない。
まあ、その時考えます。よろしく。
(続く(かもしれない))