
ドラム缶風呂作った
この話を書こうとして気付いた。
何故私はドラム缶風呂をやろうと思ったのか。
全く思い出せない。
今となっては分からないが,当時の私はとにかくドラム缶で風呂を作って入りたかったのだろう。
さて,ドラム缶風呂にはドラム缶が必要だ。
「ドラム缶 もらう」で検索すると,ガソリンスタンドならタダでもらえるかも,とのこと。
友人にこの話をしたら,後輩に元ガソスタ店員がいるらしく手配してくれた。
やはり持つべきものは友。
友達は大事にしよう。
後日,ドラム缶をもらいにガソリンスタンドへ。
届いたばかりのドラム缶。
もちろん蓋が付いている。
風呂にするためには蓋を開けなければいけない。
叔父に話をしたら溶接で開けてくれた。
オーバーキルな気もするが。
とにかく開いた。
あとはフチの残った部分をサンダーで削る。ちまちまやっていたら叔父に取り上げられ,
ぼーっと見てる間に完了。
ここまで何もしていない私。
さて,ガソスタで使われていたので中は油まみれ。
ここから私の出番。せっせと油落とし。
最後は若干浮いてくる油膜を見て見ぬふりした気がするが,本来はきちんと洗うべき。
洗い終わったらとりあえず乾燥。
そして後日,防錆塗装。
さらに乾燥させて後日。
ここに来て急に青が気に入らなくなったので塗り直す。
私にはそういうところがある。
外は緑,中はクリーム色でかわいい感じになった。
塗装経験もないのでムラムラだったが気にしない。
誰だって最初はヘタクソだ。
一回塗って乾燥→後日重ね塗り。
謎のヤモリマークをいれました。意味は無い。
(実は大学生のときからヒョウモントカゲモドキを飼っているのだ。)
ドラム缶はほぼ完成。
忘れるところだったが中敷きが必要。
直火の底に足を付ける勇気はない。
これも叔父が一瞬で作ってしまった。
これくらいは自分でしたかったが
叔父は暇なのだ。
(造る前から気づいていたが,もう少し手間かけてすのこにするべきだった)
2月。開拓メンバーも呼んで実践。
もちろん例の山へ持っていく。
近くの水源が小さな井戸しかないので,水はタンクに入れて輸送。
土台にはU字溝を使用。
ただ少し小さかったので,なかなか火力が上がらない。
火は弱いし,水は温かくならないし,入浴するまでに日がくれることを覚悟した。
慌てても仕方ないので
肉を焼きながらゆっくりやる。
そうしてるうちに火が安定してきた。
火力が上がってから割とすぐのこと。
ちょっとあったかい!
感動。
水を火にかければあったかくなる。当たり前のことだが,お家でヤカンで沸かすのとは訳が違う。人生に必要な類の感動だ。
さらに湯気が!!
こうなればこっちのもの。
湯加減を見つつ
ついに,念願の入浴。
自然に囲まれて入るお風呂は格別だ。
無駄に手間かけた気がしますが,終わりよければすべてよし。
友人も入浴。
ビールが合う。(私はビール飲まない)
以下,改善点です。
・ドラム缶,実は蓋なしが安く売ってたりする。
(ジモティーとか)
私の知り合いは蓋なし1000円で買ったそう。
・U字溝,もうワンサイズでかくても良い。恐らく暖まるスピードが全然違うと思う。
→追記:後日,ワンサイズ大きいものを購入。やはりこっちの方が良かった。
・底板,めっちゃ浮いた。入ってくる人を拒絶するかのように下から押してくる。しかも摩擦で塗装が剥がれてしまった。すのこにするべきだったが,それにしても固定の工夫が必要。(ちなみにこれは最近改良した)
私は無駄に手間かけてしまったが,その気になれば私より遥かに楽に作れるはず。
そもそも家に風呂があるのになんでそんなこと,と思う方がいるしれない(というより,大半はそうだろう)。
でも,ドラム缶風呂に入る人生と入らない人生だったら前者の方が面白そうではないだろうか?
共感できる方はぜひ作ってみて欲しい。
今度は山に柚子を植えて柚子風呂がしたいな~と友人と話をした。
終