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犬さんごはん 第22回「キャベツを貪る女」

 お久しぶりです!
 いやほんとに久しぶりだな???

 さて、しばらくバンギャアカウントにこもっており、まったくこちらのアカウントに浮上しませんでした。
 なので数人から「犬さん最近なにやってんの??? ごはんが美味しそうなことしかわからん」「食べてるってことは生きてるんだなとは思ってた」という確認が来ていました。うん、生きてた。

 そう、つまり人間は生きていくにはごはんを食べないといけない訳ですね。
 みんな私が浮上していないことは知っていたけどInstagramでごはんの更新があったため、とりあえず安心してくれていたようです。

 で、周囲もいくらか落ち着いてきたので、そろそろこちらのコラムを更新しよう! と思い立ったのです。

 さて、再開第一回目はなににしようか。
 前回までは「油ものを入れると絶対それになる」「鶏肉を入れると絶対鶏肉になる」という「呪いか!??!」レベルの法則があり、今回はさすがにヘルシーメニューで開始したかったんですね。

 で、アンケートをとったらこうなりました。

 初めてじゃない??? 野菜が首位をとったのって????
 みんな「私をデブから脱却させてたまるか」という気概を失ってくれたようですね。大変助かる(カロリー的に)。次回も野菜にしてやるからな!!!

 さて、犬さんの地元である秋田県はやたら漬け物を食べる県です。
 秋田弁で漬け物のことは「がっこ」といい、「いぶりがっこ」なんかが有名ですね。あれはチーズと一緒に食うとたまらんおつまみになるしタルタルソースに刻んでいれたやつは旨すぎて商品化しとるからな。
 うちの父なんかは「ビール漬け」というやつが大好きで、漬け物というとこればっかり食ってます。うちの祖母上が得意ながっこなのですが、たくあんをつけるときにアサヒスーパードライを使う大根の漬け物ですね。なんか、ビールならなんでもいいらしいんだけど祖母上は頑として「アサヒスーパードライじゃないとおいしくない」と言い張る。
 夏になると母は小茄子というにはやや大ぶりなナスで、どろどろに炊いた米を床にしたナス漬けを作ります。私はこれちょっと甘くて苦手です。普通の塩漬けとか糠漬けの方が好きである。でも皆さんには大好評で、漬け終わった床にもう一度きゅうりをいれて漬ける人もいる。色はちょっと悪いけど。
 また、きゅうりも畑で大量生産しているので、きゅうりのカラシ漬けも夏になると毎日食べます。弟くんがこれが大好きで、お盆に帰ってくるじゃないですか。切ってあるぶん全部食べるんですよね。うちらの分がないんですよ食いすぎて。
 母が「あんたそれ好きねえ」と言ったときに「一本は食いたい」と返していたんですが、それ三本ぶんやで。
 私のバイト先の女の子は、「犬さん今度私のために長芋のわさび醤油漬け作って!」とおねだりしてきました。クッソかわいいな、おばちゃん作っちゃうぞ!!

 そんな感じで、がっこは秋田県民の食卓に欠かせないものです。京都も漬け物が有名ですけど、そういう上品な販売してるようなものじゃなくて、自家製の漬け物が食卓に根付いている。
 なので、漬け物を漬けないもしくは食べないという秋田県民はほぼほぼいません。飲助の友達は家でいくらでも食えるのに飲みに出るとかならずきゅうりの一本漬けを注文するからな。

 ということは、もちろん自炊派の私だってがっこは漬けます。
 最近はジップロックの目覚ましい普及により、バネ式漬け物桶なんかを使わなくても手軽に美味しいがっこが食べられるようになった。なんてハッピーなんだ。

 自分で漬ける時は一晩寝かせればできる、浅漬けがメインです。
 薄切りのにんじんやかぶ、大根なんかでもできるんですが、冬場はあんまり漬けない。
 私のがっこは春から夏にかけてが本番! なぜならあったかくなって汗をかくから!!

 ということは必然、野菜はキャベツやきゅうりになってきます。

 突然ですが春キャベツ、当たり外れがあるのなんとかなりませんか。
 あのやわやわと巻かれた大きな塊、普段のキャベツより選定がしにくい上に、内側三枚目ぐらいまでごわごわしていることがある。外からみてわからないの悲しい。
 あとキャベツって、一玉買うと後半若干持て余す。一人暮らしで一玉買うなって話でもあるが、安いとつい買ってしまう。

 そんな訳で、大量に「そのまま食べるのはちょっと」なキャベツを消費したい時、浅漬けはちょーーー便利です。

 私の浅漬けの作り方は至極簡単です。

 ジップロックに一口大にちぎったキャベツをつっこみ、きゅうりなんかがあったら斜め切りにしてつっこみ、調味料を入れてモミモミして、空気を抜いて6時間待つだけです。

 基本的には塩昆布プラス何かで漬けますね。
 ポン酢とか、めんつゆとか、柚子胡椒とか、わさびとか。

 でも塩昆布はそれだけでかなりの出汁、うまみが出るので、塩昆布オンリーでも十分美味しいです。
 うちで使ってるのは「くらこん」です。なんか知らんがこの塩昆布、めちゃくちゃうまい。クオリティが高い。パッケージがアレですけど。

 基本のがっこ以外は、鶏がらスープ+唐辛子+お酢なんかで漬けたりもします。これも夏場にはさっぱり食えていい。

 結構お手軽な「キムチのもと」みたいなのは使ったことないですね……あ、でも「白キムチの素」はめちゃくちゃ美味かったから今度使いたい!!

 そうやってできた、キャベツ半玉ぶんぐらいのがっこを、三日ぐらい三食貪ります。
 昔志村けんのコントに、キャベツに塩振ってそのままぼりぼり食べるやつあったじゃないですか。
 このがっこ食べてるときに、ちゃんと「料理」してるはずなのにそのシーンが脳裏をよぎるんですよね。なんでだ。
 あとなんかうさぎになった気持ちがする。

 今年の夏も塩分補給と水分補給のために、がっこは毎日漬けるつもりです。
 今年一発目の春キャベツのがっこも貪ったし、しばらくがっこに困らない生活がやってきます。
 青梗菜や白菜のがっこもうまいんだけど、やっぱキャベツなんだよな!!!!

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