犬さんごはん 第二回「鶏胸味噌マヨネーズ焼き」
第二回でーす!!!
アンケートでよくよく解ったんですが、皆私を「デブから脱却させてたまるか」と思ってるな。
強い意思を感じるぜ。
今回は接戦でした。
マヨネーズの方がソースより訴求力が高かったのか、ほんのちょっとだけ。
なまこ酢にいれた人は今度一緒に酒を飲みましょう。
今回は完全に私の自炊レパートリーの話になります。
私は料理が苦にならない性格で(多分遺伝)日々自分で作っては食らっております。
ブランチからこんなに作ったりする。
ちなみにこのきゅうりの漬物は自作。
そういう性格なので、というかごはんを食べることが今のところ一番の楽しみなので、レシピサイトを眺めたりするのが好きです。
現在は在宅ですが、外に仕事に行くことも勿論あります。
そうなると1から三食作るのは非常に怠い。
更に言うと薄給なので、安いもので美味しくなりたい。
よく料理好きなひとが「鶏胸を美味しく食べられたら天才」という意味の発言をしますが、鶏胸は自炊者の味方であり理解し合えないヤツでもあります。
うちの近くのスーパーでは常時グラム48円。
セールだとグラム38円。
こんだけ安けりゃ、買わない訳がないんですね。
私のお友だちわいちゃんは、結婚相手に鶏胸でぶちギレられたことがあるそうです。
まあ旦那が働かないひとだったらしく、でも肉は摂取しなければ体を壊すので鶏胸で照り焼きをよく作っていたと。
どーんと焼いてから切るのでは火が通りにくいので小さくカットしてから焼いていたと。
で、ある日旦那が「お前の作るその照り焼きが大嫌いだ」と言い出したそうなんですよ。
そのぐらい、火を通した鶏胸ってパッサパサなんですよね。
鶏肉は全般的に「俺はもう火が通ったよ?」みたいな顔してまだ生、という詐欺がうまいので、どうしてもしっかり火入れをするとパッサパサになるのです。
昨年から独り暮らしをしている話はしましたが、やっぱり鶏胸問題にぶち当たりました。
安いから買うんだけど、別に旨くない。味も薄いし脂もないし、飲み込み辛い。
そこで、デブの発想です。
「脂がないなら脂を足せばいいじゃない!!!!」(某アントワネット風)
鶏胸のフランス革命です。
まず、足す脂は何がいいか。
これはすぐに決まりました。マヨネーズですね。
何故かというと、以前慎吾ママ(これ伝わるか?)の朝ごはんで大胆にも油をマヨネーズで代用しているのを見たからです。
どっかの料理番組でもやってました。中華だったけど。
私の購入しているマヨネーズはカロリーカット(ささやかな抵抗)なので不安がありましたが、油分を足す目的なので問題はないなと判断。
ただし、それに何を組み合わせればいいのかが解りませんでした。
別に塩コショウでもニンニクでも醤油でも良かったんだと思うんですが、それは寝かせてまでつける味ではないと思ったんです。
そうしてクラ○ルやクック○ッドをぐるぐるしていたら、「下味冷凍」という単語を発見。
解凍がやや怠いものの、これでセールの鶏胸をいくつか味変して置けば、月末に困らないことが解りました。
さらに、そう言ったサイトの多くは、鶏胸にマヨネーズで下味をつけるときに、必ず味噌を入れていたのです。
あー、味噌ならいくらでもある!!天啓!!!
私は毎日味噌汁を飲むので、味噌はいつも1キロ入りの袋をふたつ買いだめているのです。
料理サイトは基本的に「参考にする」ものなので、分量までは見ませんでした。だって肉の量にもよるし。
一晩寝かせてみて、焼いてみた鶏胸味噌マヨネーズ味。
味はね、味はそりゃ最高でした。
味噌の発酵パワーで肉がしっとりし、マヨネーズで油分が補われ、ジューシーに。
焦げたところが香ばしく、白米300グラムぐらい食える味です。
この鶏胸味噌マヨネーズ焼きでごはんを食べると、たんぱく質は摂れるわ安上がりだわで素晴らしいことが解りました。
同時に、油分は摂りすぎだわ炭水化物は食べちゃうわで危険なことも解りました。
しかし旨い。
鶏胸ってこんなに旨かったのかというレベルで旨い。
フリーザバッグに突っ込んで揉み揉みして放置してから焼くだけなので、手間もかからない。
なんて素晴らしい食べ物なんだ。
そう思うじゃないですか。
私も食べてるときは完全にそう思ってるんですよ。
この「鶏胸味噌マヨネーズ焼き」、鶏胸を美味しく食べる方法としては完璧に近いんですが、欠点があります。
ガス台に油がめちゃくちゃ跳ねる。
フライパンに味噌が焦げ付く。
いやあ、初めて作った時は神を呪うところでした。なんだこのレンジ回りの油の飛沫は。味噌汁鍋の側面についた茶色は。壁に飛んだ水玉模様は。
旨いのに…旨いのに……!!!!
死ぬほど眉間に皺を寄せながらDUS○INのあぶらよごれ洗剤をシュッシュし、五徳を取り外し、やっぱりD○SKINのレンジ回りふきんで何度も拭き取りました。
広範囲に飛び散るので三回ぐらい途中で濯ぎました。
今ならフライパンの蓋を買ったのでそんなに怒りながら焼くことはないんですが、新生活シーズンに引っ越しの時期が被り、その後半年ほど私の買ったサイズの蓋が手に入らなかったんですよ。
今考えても本当に悲しい。
あと焦げ付きの話ですね。
完全にテフロンのフライパン以外で焼いちゃいけないヤツでした。
まず、油を敷いて肉を並べて焼くんですが、即効味噌とマヨネーズが焦げます。
なんか黒くなります。
焼き終わってからお湯に浸し菜箸でガリガリやって、J○Yを垂らしてかき回し、それからごはん。
食べ終わったらもう一度かき回し、水を捨て、やっぱりDUSK○Nのスポンジの固い方で二回ゴシゴシして、ようやく取れます。
「鶏胸美味しく食べられるか問題」は解決したものの、「後処理どうするか問題」が浮上してしまったのでした。
あ、この話を読んで作ろうと思った方、辛いのがイケるんだったら豆板醤やコチュジャンを足すともっと白米が進みますよ。
トップの画像は豆板醤入りの味噌マヨネーズ焼きです。