はじめに。
世界には350種以上の純血犬種がいると言われてる。
大きさもさまざま、色もいろいろ。
図鑑でみて、一目惚れした犬種は調べたら日本にほぼいない。
じゃあ外国から連れてくるかとなるか、諦めるか。
これは諦められない人向けのコンテンツかもしれない。
世界の壁は厚かったり薄かったりする。
たとえば、自分がすごく離れた外国に住んでいたとして、
日本を代表する犬種、柴犬が迎えたかったりする。
他の国でも柴犬は人気だから繁殖者はたくさんいる。
でも、原産国の犬を迎えたい。どうしよう?
まずはネットで探す。
すぐに日本からの「子犬売ります」が見つかるだろう。
犬や繁殖者のバッググランドはよくわかないけど、
その犬はすぐに手に入る。
少し時間をかけて日本に来て、犬を探す。
ペットショップでも柴犬は売ってる。
お金さえ払えば簡単に「家族」になる。
もう少し手間をかけて、展覧会(ドッグショー)を見に行く。
とてもいい犬を見つけるが、
ある繁殖者は年間わずかしか子犬を作らず予約でいっぱい。
大切な犬を外国へ売るのも嫌がるかもしれない。
その一方で常に子犬がいるような環境で「すぐ渡せるよ」と
言ってくる繁殖者もいるかもしれない。
そんな感じなのは日本だけじゃなく、外国も同じ。
その犬種を扱っている繁殖者のリストを手に入れたら
片っ端から連絡して、売ってくれる人を見つけるというやり方もある。
その犬は手に入るかもしれない。
でも、健全性、飼育環境、ブリーダーの実績とポリシー。
それらをひとつひとつ、じっくり選りすぐっていくと、
「簡単に売ってくれる人」はリストから外れるかもしれない。
そうしてようやくたどり着いた良いブリーダーは、
大切な犬をよくわからない外国人へおいそれと託してはくれない。
ただただ犬を見に行くだけになるかもしれない長距離の旅行。
徒労に終わることもある。
でもそれが成し遂げられた時、素晴らしい犬との
責任ある暮らしが待ってるかもしれない。
(もちろん、どんなの犬と暮らしても責任ある暮らし)