#17 動揺している時に落ち着くには | 隠者
サオちゃんのモヤモヤにタロットで向き合う「黒い犬のモヤモヤ レディオ~♪~」
今日もサオちゃんからお便りが届いていますよー。
「 最近、まわりで立て続けに気持ちを揺さぶられることが起こっています。
気持ちは川の流れにクルクルと翻弄される落ち葉のように落ち着かず、
頭の中はとっ散らかって何から片付けていいやら分からない状態です。
こういう時、どうすれば冷静さを取り戻せますか? 」
揺さぶりの強い時期ってありますよねー。
そういう時に視点を変えて冷静さを取り戻すのに、タロットはぴったりなツールでもあるんですよ。
そんなタロットの大アルカナから一枚引いてみましょうー。
ほいっと「隠者」が出ました。
☆彡
「隠者」は世間から離れて自分の内面と向き合う世界観のカードなんですねー。
サオちゃんはいま外側の事象に振り回されている状態のようですが、そこから少し離れた方がいいみたいです。
川の流れの中の落ち葉になっている視座をすくい上げて、ぐるぐる渦巻く事象の流れを川の上から眺めてみるといいかもしれません。
ドラマに感情移入して泣いていてもCMに変わると我に返るみたいな感覚を思い出してください。そんな風に出来事と自分との間に距離を保つことで少し冷静さを取り戻せるはずです。
現実的に距離を取れたらいいのですが、それがむつかしいようなら心の距離だけでも取ってみるとちがってくると思います。
それから、いろいろな出来事を一緒くたにしてしまうと大きな波にのまれているような感覚になってしまうもの。なのでひとつずつ分けて向き合ってみるといいかもです。
まずは起こっているいろいろな出来事を大きく二つに分類してみましょう。
それは「自分でどうにかできること」ですか? それとも「自分ではどうにもできないこと」ですか?
ひとつの出来事の中でも、どうにかできる部分とどうにもできない部分とに分けられることもありますね。
そうやって分けてみると、頭の中が整理されていま自分に何ができるかが見えてくると思います。
☆彡
たとえば「犬のうんちを踏んでしまったー!」ということなら、今さらどうにもできないことなので事実を受け入れ、粛々と靴を洗うほかありません。
なのに「あの時あっちの道を選んでいたら……」とか「なんでこんなところにうんちが落ちてるんだ!」という後悔や怒りといった感情に引き込まれてしまったり、そこから「きっとあのいけすかない犬のうんちにちがいない!」などという予測、想像、妄想を繰り広げてしまったら、事象の流れに翻弄されている状態だといえるでしょう。
感情は悪者ではないし、もちろん感じていいものだけど、感情にのまれてしまわないように注意が必要なのですね。
優先すべきは、感情に左右されずに事象から心の距離を取って淡々と眺めてみること。そして、起こっていることの中で「自分にできること」「できないこと」を分離してみます。
☞自分でどうにもできないことは受け入れ、流れを天に任せる。
☞自分でできることがあれば、それを粛々と行動に移していく。
いろんな出来事が一気に起こってきたとしても、ひとつずつゆっくり向き合ってみると比較的落ち着いて対応していけるかと思いますよー。
☆彡
そして「隠者」の世界はもうちょっと深くてですね。
隠者が手に持ったランプで照らしているのは、心の奥。
外側で当たり前とされる正解に疑問を持って、内なる自分にとってはどうだろうと問いかけている姿なのです。
「犬のうんちを踏むなんてサイアク!」だとほとんどの人が思う出来事も、「でも、犬のうんちを踏むと幸運っていう迷信を聞いたことあるぞ。逆にラッキーかも?」と思ったりすると、それほどサイアクではない出来事として受け取れたりしますよね。
心を揺さぶるの出来事が重苦しいものになるほど、世の中の常識がずっしりのしかかってきて自分なりの意味づけがむつかしく思えたり、ためらわれたりするかもしれませんが、起こった出来事をどうとらえるのかは自分次第。
なので、内なる自分に問いかけて、少しでも自分の心が軽くなったり心地よくなるとらえ方をしてみてください。
とらえ方を変えると、きっと現実の見え方もガラリと変わってくるはずですよ。
ぜひ試してみてくださいねー。
それでは☆彡