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the pillowsとこの世の果てまで

「連れてってやるよ、
       この世の果てまで!」

これはライブの時にさわおさんが言う、
the pillowsの名曲『この世の果てまで』の前口上です。しかし、20周年記念の武道館ライブの時は「連れてってくれよ、この世の果てまで!」と台詞を変えていました。これ以上ないファンへの感謝の現れだったと思います。


2009年ー
私はいつものように、TUTAYAに行き、本売り場を一通り見た後、CDコーナーをウロウロしていました。視聴コーナーをふと、見ると
[the pillows結成20周年記念ベストアルバム]
と書かれたPOPと黄色のジャケット写真が気になり、ヘッドホンを装着しました。

アルバム1曲目の『1989』の始まりから流れるギターとドラムの音と優しいさわおさんの声に一撃で虜になった私は、CDを買い、その日からバスターズ(ピロウズファンの愛称)になりました。特に『Funny Bunny』が大好きな曲で、今でも聴いています。
ELLEGARDENやBase Ball Bearもカバーしている名曲です。

自分の好きな物が増えるのはそれだけで楽しい事ですが、今まで気付かなかった物が見えるようになります。

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ある日、友達のベースカバーにバスターくん(ピロウズのマスコットキャラクター)のキーホルダーが付いている事に今さら気づき、ピロウズの話で盛り上がりました。その友達は即日で
【Please Mr.Lostman】
【LITTLE BUSTERS】
【RUNNERS HIGH】
という3枚のアルバムを貸してくれました。
友達はかなりのバスターズだったのです。

また、本屋で見かけた【SKET DANCE】という漫画の帯に『Funny Bunny』が使われている事が書かれていたため、その漫画を読むようになりました。作者の篠原健太先生もピロウズファンで、物語も面白いですが、話のタイトルにピロウズの曲名も出てくるので、それも楽しみでした。

2012年ー
少し時は流れ、社会人になった私はピロウズの新しいアルバムが発売される日に近所の大型ショッピングモール内のCDショップに来ていました。地元から遠く離れて一人暮らしをしていた私はそのCDショップで買い物をするのは初めてでした。

【TRIAL】というアルバムをレジに持っていくと、会計をしてくれた店員さんから

「ピロウズ好きなんですか?」

と突然聞かれた私は、咄嗟に
「! はい、好きです。」
と答え、そのまま、CDを持って一度店を出ました。何となく気になった私は、店の外にあるベンチに腰掛け、メモ用紙に自分のメールアドレスを書きました。もしかしたら、バスターズ友達になれるかもと思ったからです。

私が、メモを書き終わったと同時に、CDショップから先程の店員さんが出てきました。すると、店員さんは私の方に歩いてきて、
「良かったら、連絡先交換しませんか?」
と言ってきたので、驚きました。
同じ事を考えているとは思ってもいませんでした。

それから、店員さんとは友達になり、ピロウズのライブに一緒に行くようになりました。1人でも音楽は楽しめますが、やはり友達と行くと楽しさは倍になります。何よりライブ後の感想をすぐに語り合えるのが良いですね。

the pillowsと出会い、その縁で沢山の音楽友達ができ、その友達からまた、新しい音楽を教えてもらっています。

私も誰かの新しい出会いに貢献できれば良いなと思いながら、音楽の紹介をしています。

the pillowsという音楽のおかげで自分の知らない世界に連れて行ってもらう事ができました。
いつも本当にありがとうございます。


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