Bridgerton season3

地味にシーズン1もシーズン2も見て、3も見終えた。
そこまでストーリーについては大ファンでもなかったけれど、単純に画面内の見目麗しさと時々流れるクラシック調のポップミュージックとかが好きでずるずるっと見ている。
シーズン3が一番面白かったかもしれない!
もちろんシーズン1、2もいろんなキャラクターが居たはずだけど、シーズン3はより一層それぞれの面が見られたというか。人間らしい魅力的なキャラクターを楽しめた。

少しネタバレなのか?な?




:)

あのなんとも自己否定の激しくて、賢さが溢れ出てしまうペネロペちゃん。
突き進んでいく姿は曲線的な姿とは裏腹に勇ましくて、よ、いったれいったれ、と思ってた。(おっさんかよ)
自分は選ばれない存在で、いっつもwall flowerで。でも、自分には文章という力がある。何かを変えることはできなくても、自分の言葉を誰かに伝えたい。それが誰かを傷つけるのは本意ではなくても、誰かのアテンションが欲しい。みんなが待ち望んでいるなら、それを届けたい。ペンは剣よりも強し。見た目も頭脳も所与の部分はあるかもしれないけれど、見た目が全てみたいな世の中で、頭脳でファイトする人を応援しないわけにはいかないでしょ。
そして、その人の自負やプライドはどこから来るのか。ここに気づいてあげられると、いい関係を築けるのかもしれない。
とにかく、私も文章を読むのも書くのも好きだから、がんばれがんばれ〜と思ってた。

ひねくれてるエロイーズも、素晴らしい。誰もが聖人君子じゃなくて、みんなと足並み揃えて生きていけるわけじゃないんだよ、ということを体現してくれているようで。どう考えてもこんなヒラヒラフリフリの服着てニコニコダンスなんかやってらんねーよ、って思ってるのに、抜け出せない。誰と話してもつまんない。面白かった友達とは喧嘩しちゃった。なんでこんな世の中に、自由のない狭い世界にいるんだろう、みたいな贅沢な、でも真摯な悩みを抱え。自分が彼女の立場だったら、本当に辛いし絶望だよな、と思ってた。私も狭い世界が嫌で、転職したり海外に留学したりしたから。でも彼女は、やっと違う世界に羽ばたけそうで、こちらもいったれいったれ、でよかった。次シーズンは彼女が主役だそうで。予想外のストーリーを期待したいけど、どんなんなんだろな。

そして、ダンベリー夫人。彼女は金言製造機だと勝手に思ってるけど。特に、Violet夫人とのこの会話がすごく胸を打たれた。ハッとした。

A(D): You have done nothing wrong. We are always trying with all our might, but the weight of the world cannot always be upon our shoulders.
こんな風に、悩んでいることに対して全肯定してくれる友人は、何て素敵なんだろう。あなたは間違ってない。そして、あなた、ではなく、私たちは、と、いう言い方が同じ方向を見ているという表れで、あぁ、こういう関係性が友情なのだ、と。

V:Something that you and your brother have in common is a very kind urge to constantly help others.
V:But I hope you know that my care for you is not contingent on your aid. I am here for you, Agatha.
Always. Even when there are no unmarried children left to help.
A(D): That means a great deal to me.

自分のことを助けてくれる存在だから、あなたのことを好きなんじゃない、いつでも私はあなたの味方。自分をサポートしてくれる理由がなくなったとしても、それは変わらない。
あーーーー、最高すぎない????
最高でしょ。
このやりとりを見ただけで、このシーズンを見た甲斐があったとすら思った。
雑に言えば、昔のイギリスの大金持ちの婚活奮闘記、なはずなのに。恋愛ものなはずなのに。私はこのシーンでいっちばん泣いた。べそべそ。

自分の幸せとはなんやねん。
家族の幸せとは?
型にハマった、想定しやすい人生が、幸せなの?
白馬の王子様なんて、転がってないよ?
自分を肯定して生きていくって、意外と難しいの?

1話1話語り出せば、キリがないかもしれないけれど、とにかくダンベリー夫人推しということで。

また気が向いたら違うことも書いてみよっかな〜


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