メキシコに行った-その4
<オアハカ2日目>
ツアーに入って、オアハカの遺跡や工芸品の工房を訪れる。
まず、ホテルにお迎えのVanが来て、オアハカのちょっとだけ郊外へ。いきなり下ろされて、別のバスに乗りなさい、と。郊外の方は、いろんな小さなお店があったり、スクーターというかトゥクトゥクみたいなのがいっぱいあって、タイの田舎にきたような、そんな感じ。でも家の壁がイラストで埋め尽くされて派手だったり、サボテンがそこらじゅうにあったり、やっぱりメキシコ。あと、オアハカで初めてマックの看板見たけど、ファストフードが全然ない。メリダには皆無。結構意外なくらいだったな。こういうの、ちょっと遠くまでドライブすると見えてきて面白い。そして、多分、オアハカで遺跡となると、2つの方面に分かれるんだと、後々気づく。この日に行ったのは、ミトラ遺跡周辺。こっちらへんに行くということは、トゥーレの巨木、Hierve el Aguaにも合わせていくことになる。あんまり分かってなかったけど。(これらはOaxacaの中心地から東、南東方面に40kmくらい行ったところ、もしくはその道中にあるから、、、、)
そして、まずはTuleの街へ。わかりやすく大きい木と、教会が隣り合わせになっていて。その近くが多分市庁舎的なのがあって、その前が広場でEL TULEの文字がある。ものすごくお金をかけて手入れされているこの一角。コーナーにはお土産屋さんがあったり屋台があったり。わかりやすく観光客が来るところ、という感じ。巨木のエリアに入るのに追加料金だったので、まぁ周辺からで十分、かな。広場、公園自体は綺麗で、でもそれ以上でもそれ以下でもない。写真撮って終わり。そんな感じ。ここで、ガイドが日本語のTシャツ着てるから「それ日本語だよ」って言ったら「日本人?僕この夏日本行くんだ!日本語勉強してる!」と畳み掛けてきて。勉強してる漢字ノートを見せてくれた。メリダのかわいい店員さんも然り、メキシコは親日の人にちょくちょく出会った。
そして、次はカーペットの工房へ。もちろんこういうバスツアーっていうのは、色々お土産屋とかに寄って、買ってもらうのがナンボだというのはわかってる。でも、なかなか興味深かった。わざわざ英語もできるガイドのツアーをリクエストした甲斐があった。(ほんとにそれが叶ったのがメキシコマジック。意外とこの国しっかりしてるのか?いや、そうは思えないけど)どういう風にカーペットを作っているのか、サポテカ族の紋様の話だったりを丁寧に解説してくれた。素材やデザイン、大きさが日本の住居に合うとは到底思えないけれど、たとえばスペインだとかサンディエゴみたいなカラッとしたところにはいい感じに映えそうなカーペットや模様だった。
そして次はメスカル工房へ。カーペット工房もだったけど、どうしてってくらい急な山にある、砂漠丘陵地帯みたいなところの道なき道のようなところをぐんぐん進んでいって工房にたどり着く。幹線道路沿線、みたいなんじゃないんだよな。で、メスカル作りに使うサボテン、工程について学んで。細かいところは割愛するけれど、機械工程ではないので品質に差が出そうだけれど、地酒的な感じで興味深い。私はそこまでお酒飲まないけれど、お酒好きな人にはたまらない試飲し放題だったはず。一番オーソドックスなのは、虫入り。
で、お昼の場所に移り、朝ホテルから持ってきた朝ごはんを昼ごはんとして食べる。メキシコはフルーツが豊富。バナナ、パパイヤ、パイナップル。美味しい。正直メキシコ料理を朝昼晩毎日食べるのはキツい。(やや単調に感じる)ので、あっさりと終わらすくらいでちょうどよかった。あと、レストランがいちいちカラフルでいい感じ。巨大なサボテンだらけ。
そして、ミトラ遺跡へ。結構遠かったな。大きな遺跡ではないけれど、保存状態がとても良いこと、天気がとてもよかったので、ものすごく映える美しい写真が撮れた。ここにもサポテカの紋様があって、カーペットと合わせて見るととても興味深かった。確かに山をカットしたような台地にあって、オアハカが一望できた。昔の人もこうやって見下ろしたり、行事や儀式をしていたんだな。ガイドが丁寧に英語で色々説明してくれて、ありがたかった。もっとゆっくり見れたらよかったな。あと、ここは周りのお土産屋さんに強制的に回るルートになっていたり、一度入口の方へ引き返すともう遺跡の方には戻れなかったりかなり商業的な感じで、その意味ではウシュマルの方が遺跡として純粋に楽しめて、いろんなことを感じる余裕や自由があって、好奇心をいっぱい満たしてくれて、満足度が高く思い出深いな、って思ったり。もちろん遺跡自体は興味深いことは間違いないけれどね。
そして、最後にHierve el aguaへ。これはなんというか、、、スペイン語が分からなかったのがアレなのだが、、、というか途中でガイドが英語できる人がお役御免して、スペイン語しかできない人と交代して、要領を得てなかったこともありえらい大変やった。そもそも、これはトルコのパムッカレや中国の九寨溝的なのなのだが。そこに自然にできたユニークな断崖絶壁があり。どうやらその絶壁の下まで降りていくのがツアーの一部になっていて。そのことが歩き切るまで全く分からず、私は足が水に浸かる〜と思ってサンダルに履き替えていて。なのに、歩けども歩けどもなかなか水場には行かず。めちゃくちゃ歩きにくいのに延々と降りていく。そして、ほんと軽く30分は山を下り、これがあのコロナビールのCMに昔使われたところやで!ドヤ!みたいな感じで、、、こんなに歩くの知ってたら靴で来たんですけど、、、と思い。下りた分上るという悲劇。ようやく着いた水場は、大して綺麗でも大きくもなく。・・・パムッカレに帰りたい、、、とあの美しかった景色を思い出し心の中で涙、そしてなんとここで、ツアーの他の参加者の中には泳ぐ人たちもいて、、、それを考慮して1時間以上の滞在時間が取られてて。綺麗とは到底思えないこの水で泳げるアジア人はいないだろうな、、、と思いつつ、無駄に長い時間を待つことになり。途中で飽きて、先にツアーバスに戻ると、意外とそういう人たちが他にも居て。なんなら帰り道間違えて悪路を歩き。へっとへと。帰りのバスの記憶がないけれど、結構遠いところまで行ってたんだなぁと思った。1時間以上バスに乗ってた気がする。渋滞もあったような。正直ここは行っても行かなくても、、とも思ったけれど、オアハカの大自然をぼーっと眺めるにはいいかも。
ようやくホテル(というかソカロ)に戻り夕食へ。軽すぎる昼食に信じられないくらいハードな山歩きをしたのでお腹ペッコペコ。8時すぎるとやっているレストランが少ないので、観光客向けっぽいお店に行くことに。でも、普通にすっごく美味しかった!Pozoleというスープと、キノコ料理。父がキノコ料理を大絶賛。キノコのソースにビッグマッシュルーム。カレーのような、でもカレーじゃない。Moleの一種なのかな。そして、ここでホットチョコレートを頼む。オアハカのホットチョコや〜とものすごい量がぶ飲み。
帰り道、ホテルの近くでいつも大行列な屋台があるのを気になっていて、ついにこの日トライしてみて。何を売ってるのかというと、とうもろこし(Elote)やとうもろこしを溶かしたもの(Esquite)。トッピングで、あの、コオロギ(Chapulin)。トライした自分を褒めたい。。。口に合うとは言えないけれど、屋台飯を地元の人と会話して買った自分を褒めたい。。。(この次の次の日にお腹を壊すのだけど、よく考えたら、これでが原因じゃなかったじゃないか)後々シティの友達にこの話をしたら「屋台飯食べたらあかんぞ!笑」と。後の祭りや。とっても長い1日だった。超絶お疲れ様。正直、ミトラ遺跡をもっとじっくり見たかったかも〜と思うが、オアハカから全ての箇所が散らばっているので、ツアーに入るのが一番良いとも思う。何も信用できない国で、公共交通機関やタクシーでうろうろ観光するのは怖すぎる。
まだオアハカの旅は続く。