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20代社会人、「転職」の二文字がチラつく人や就活生へ

何を隠そう社会人10年目くらいの私も、転職の二文字が頭の中を踊っています。私は今まで何故だか知らないけれど、多分同年代の社会人よりも就職活動や転職活動を多くしてきていると思います。そして必然的に自分のキャリア形成に否が応にも何度も向き合ってきています。

そんな私が20代で今の仕事や会社にモヤっている人たちや就活生に声をかけるなら。


最近の出来事で、なぜか社内の見ず知らずの若者(多分23、24歳)に社内メッセで声をかけられキャリアの相談に乗ったのを思い出して。あぁそうか、悩む時期あったよな、って思い出し、さらに今も転職を検討しているから、ちょうどいいタイミングかなーと思って書きたくなりました。

冒頭にも書いたように、新卒の就活時点で既に3回(春採用、秋採用、ボスキャリ:Boston career forum)、第二新卒くらいのタイミング、MBA中のインターン+ボスキャリ、MBA後のフルタイム、今の会社に入ってからも基本的にはずっと転職活動をしている。こうやって書いてみて自分でも引くくらい就活してきてる。君にはどこかに安定して、腰を落ち着けて働くという概念は無いのかね、とか聞かれたら「この先もきっとないです」と言っちゃいそうな勢いです。わかんないけど。次の会社に何十年もいたりして。それはさておき。

大事なことはね、どれだけやってみたい仕事があったり、興味のある分野だったり、ビジョンに共感する会社に出会ったとしても。

1. 働いてみないと結局わからない。自分の考えが、今後も今と一緒かはわからない。やりたいことも、やりたくないことも、変わる(内的要因)

2. 社内外において、例えば3年後までにだって何があるかはわからない。(外的要因)
上記二点を踏まえた上で、
3. 自分のキャリアは自分で作るもの。もしくは、いつの間にか勝手にできちゃってるもの。

まず、1の内的要因について。
私は1社目のその清廉潔白さ、平等意識の高さ、面接でお会いした社員の皆さんの優秀さに惹かれて、正直自分の仕事の範疇は大体わかっていて「興味ないなー」と思っていたにも関わらず、「ま、もっと興味のあるところに異動とかできるやろ」と深く考えずに入社しました。(部門別採用だったので、配属ガチャのあるような総合職採用とは違った)それが仇になったのかも知れず、実際に働くと、案の定、あれ、私なんでこんな仕事してるの?自分の見るマーケットに面白さが全く見出せないんだけど?この飲み会ってなんのため?商材にも業界にも一切興味がないけど!(今思うと結構面白い商材・業界だけど、中に居る時はそうは思えなかった)周りの同僚のおじさん達は優しいけれど、あまりに自分と違いすぎて、私このおじさん達よりも未来があるはずなのになんでおじさんと同じように働いてるんだろ?(当時私はその支店唯一の女性の営業かつ20代、一番歳の近い人ともひと回り以上違うという感じ)と自己嫌悪になったりと、書いたらキリがないくらいありとあらゆる不満や悩みを持っていました。でももちろん、働く前は、ここまでの「自分のありたい姿」と「実際自分が働く姿」にギャップが生じるとは想像しきれなかった。それでも、会社や一緒に働く人が好きかよりも、そこで働いている自分が好きかどうかっていう考え方は、働いたから生まれたものだと思う。

さらに次の会社では、とにかくマーケがやりたい!!と意気込み、消費者分析やキャンペーン作りなど様々な仕事を経験し、消費財のマーケをかじれて幸せだなーって思った日々を過ごしていました。なのに、数年居たら「あれ、なんかもう来年のプランニング見ると、自分の次の1年の様子が想像できるぞ、、」と思った時に「よし、頑張るぞ!」よりも「飽きたな。。。」という思いが顔を出し、さらにはまさかの「海外行きたい」欲まで出てきてしまい。やりたいことなんて、やってみたらさっさと満足しちゃうかも知れないし、あっけなく変わっちゃうかも知れない。

2の外的要因について。
会社が潰れちゃったり、結婚したり子供ができたり、事故ったり入院したり、自然災害が起きたり、人生なんて想像できないことだらけなんじゃないのかな?私の場合、会社のカルチャーがどんどん変わっていったことがあって、あーどうしようもないこともあるんだなーって思ってた。どれだけ好きな会社でも、会社も生き物みたいなもので、変わっていく。一緒に働く人だって、明日にはいきなり辞めちゃうかも知れないしね。

最後に3番目、キャリアは与えられるんじゃなくて、作っていくもの。または、作られていくものってことについて。
私は、大学では金融関係が専門のくせにスポーツが好きなので、卒論も無理矢理にスポーツ関係で通しました。そして、1社目を辞める時、お偉いさんに、次はどんな仕事をするんだ?って聞かれて、自分が興味があるスポーツ分野に近づきたいと思ってる、って結構適当な気持ちで言ったのを覚えています。(本当はそんな理由は0.00001%くらいで、もう早い話がバーンアウトして次決めないで辞めたんだけどさ)嘘じゃないけれど、その時居たのはスポーツなんか一切関係のない仕事、業界だった。でも。でもだよ。
ちょっとずつだけど方向転換していって、スポーツ関係やマーケ、ブランディング関係の仕事に近づいていった。私がはじめ転職エージェンシーに「マーケティングがやりたい。消費財の。できれば外資系の。」って言っても、難しい顔されて「経験がないからねー」って言われたり、実際書類出しても端にも棒にもかからなかったり、面接に呼ばれても「消費財の経験は?マーケティングの経験は?」って聞かれてもまともな返答はできなかった。
でも、捨てる神あれば拾う神ありなんだよね。まずはとにかく諦めるな
もしも今の環境でやってることがなんか違うなって思ったり、こういうことに本当は興味あるのにな、やりたいのにな、とか、ある分野や仕事の話を聞いたら悔しいなって思っている自分がいたら。
とりあえず動いちゃいなよって。情報収集して、受ける。
誰が言ったの同じ会社に最低3年は居なさいって。なんの根拠もない数字に踊らされる必要はないんじゃないのかな。
やりたいこと、興味があることに目を瞑って、我慢して働き続けるのは誰のため?
「でも、だって」なんて言うのは、やらない理由を探してるだけだし、やれる方法を全て試してもいないのに言い訳ばっか言ってたら、それは興味ある分野には行けないのは当たり前だよね。最近よく聞く言葉でGRITってあると思うけど、まさしくそれだと思う。やりたいことがあるなら、根性出して自分のGRIT全部使い切りなよ、ってね。常識的には繋がらなさそうなキャリアの方向に転換したいなら、非常識な方法を考えて試してみたらいいんじゃないかな。前にも持ち出したサードドアの発想に近いけれど、人と違うことをして初めて欲しいものは得られるかもしれないんだから。誰かが成功した方法で自分がうまくいかないなら、それ以外の方法を自分なりに試す方が建設的だよねきっと。

というのがやりたいことがあるのに動けていない人への簡単な発破がけ。なんだよ根性論かよって思うかもしれないけど、GRIT型のキャリア形成には、勇気とか忍耐とかそういう暑苦しいのが意外と効いてくると思うんだよね。
でも一方で、やりたいこととか興味あることなんかよくわかんなくたって、キャリアは勝手に作られちゃうのかな?と思うこともよくある。だって、その分野に飛び込んだって、組織にいると、思いもよらない仕事をすることになることが多々あるから。そういうのにポジティブに、オープンにチャレンジしていくことで、気づいたら経験値積んでる、いろんな人と働いちゃって楽しい、みたいなことも往々にあると思う。だからさ、GRIT型じゃないタイプだったら、たおやかにしなやかにオープンにキャリアを作っていくのも素敵だと思う。こっちは「作られちゃった」みたいな感覚かもね。

キャリアの積み方が前者のGRIT型か後者のしなやか型かは、自分のライフステージとか感覚で、どっちにも振れちゃうし混ざったりするのが普通だと思うんだけど、どっちにしても前向きにポジティブに楽観的にキャリアと向き合っていくことが大事なんだと思う。と自分にも言い聞かせる。
諦めたくないなら頑張ればいいし、流れに身を任せるならそれもあり。


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