サードドアの話
MBAについて書いてきて少しお腹いっぱい状態になってきたから、就職や転職の話を書きます。アレックス・バナヤンのサードドア (Third Door : Alex Banayan)っていう本があって、要は普通の列でもなく、VIPの列でもなく、それ以外のところから全く別のドアに辿り着いてこじ開けてみなよって本です。(すっごくざっくり書いたのでなんとなくの雰囲気を受け取ってもらえれば)詳しくはもちろん読んでもらいたいです。
自分の人生で、結構サードドアを開けることに似たようなことをしてきたり、真正面からじゃないところから道ができてきたなって思ってて、
よくある方法、正攻法が全てじゃないんじゃない?っていうことを考えてもらって、今何かに辿り着きたい人に、新しい方法を試してもらえるきっかけになったら嬉しいです。
1社目
新卒時の会社に入社したきっかけは、大学でやっていた合同企業説明会。(企業ブースがたくさんあるような感じのイベント)これに参加すること自体はいたって普通のことのはずなんだけど、自分はもう4月時点で別企業の内定を頂いていたのに何故か5,6月くらいにその場に行っていて、さらに謎なことに理系の学生をリクルートしに来たその企業の人事に話しかけたか、話しかけられたかは定かではないけど、とにかくその企業の話を聞くことになった。そして明らかに自分に適性のなさそうな部門を受けて。結局会社から、こっちの部門の方がフィットしそうだよっていうポジションで受け直したっていう。ということで、
どこに縁が落ちてるかわからないから、ふらっと、柔らかい頭で、犬も歩けば棒に当たるじゃないけれど、ぷらぷらすることって結構素敵なことで、扉はどこにあるかはきっと誰にもわからない。
2社目
1社目を終え、ニートになった私は、無理矢理に転職の軸を作って色々な企業を受けまくってて、でも結局彷徨ってて。いろんなジャンルのリクルーターにあったり、リクルーティングやネットワーキングのイベントに行ってみて。暇だったから、とにかくネットよりも、足で情報を掴もうって思っていた。そういうイベントで会ったリクルーターからある会社を紹介され、またも全然適性のないポジションを受けちゃって、会社の方からもっとフィットしそうな別ポジを出された。え、これ新卒の時のデジャブ、、、とか思いつつ、流されるままにそのポジションを受け。マーケ系の課題があったんだけど、知識もないしできる訳ない。ということで友達に相談したら、その友達が全部解いてくれ、それをそのまんま提出するっていう。そんなチートでもなんとかプレゼン兼面接を乗り越え、入社してしまった。
自分のターゲットに近づける可能性があるなら、よくわからなくてもとにかく近づける限り前に進めてみて(give it a shotです)、使える何かは全部使う。諦めるよりも結果オーライを目指したら、扉が開くかもしれない。
3社目
学校の授業の一環で行ったイベントで、今の会社の社員に声をかけて、私が興味のある部署の人の名前を教えてもらって、イベント内のアプリでコンタクト。なんとかイベントの終わりがけに会場でその人を発見して、自分がその分野にどれだけパッションがあるかを熱弁。人生で初めてエレベーターピッチのようなものをしたと思う。それがきっかけで、今その会社で働いている私がいる。広い会場で無数に人がいる中から、その会社の社員に声をかけて、ドンピシャの部署の人にまで辿り着いたのは奇跡に近いと思うんだけど、とにかく考えて、粘って、できることをなんでもしようって思ってた。チャンスはそこにしかないってわかってたし、逃したくなかったから。
この経験を経てから、仕事を得るって、世の中に既に出ているポジションやリクルーターから紹介されるポジションにお行儀よく応募するだけじゃないんだと思うようになった。それだと、横並びからは抜け出せない。もちろんそういう正攻法から正面突破する方法も絶対正しいし、効率もいいと思う。ただ、正攻法でにっちもさっちも行かなさそうなら、ちょっと考え方を変えてみるのはどうだろう?別にVacant positionがあるかなんて関係ないかもしれないし、体当たりでこじ開けられるドアだって存在するかもしれない。もしくはドアを作っちゃえばいいかもしれない。誰かに準備されたドア以外にたどり着くのに必要なのはきっと、
・チャンスを逃さない準備、分析
・周りを頼れる素直な気持ち
・常識に囚われない勇気
・怯まない行動力、瞬発力
・相手や誰かを動かす熱量
・運もあるかも。でも運って勝手に落ちてない。必死な人にやってくるんだと思う。