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第二新卒で転職したら看護師クビになった話⑨

一話はこちらから↓

そわそわ

会社が社員をクビにするときは30日前までに通達するっていう決まりがあるため、11月末までにどうなるか言われることは明白でした。

だから11月下旬になると毎日「いつ言われるんだろうか」「今日かな??」とずっと落ち着かない日々が続きました。

ある日師長さんが「いぬさんと面談するんですけど必要な書類あります?」っておそらく管理課と話しているのを聞いてしまい、「ついに今日か??」と思っていましたが、その日には何もなく。

結局11月末のある日の勤務中(しかも昼休憩直前)に「午後から面談するから管理課に行くよ」と言われました。

管理課ってことはクビか…と思いながら休憩時間を過ごしました。緊張しすぎて超頻脈だし吐きそうだった。

そんな状態でもやばいこと言われた時用に休憩から戻る前にトイレに寄ってスマホの録音をONにするということだけは忘れない私。

面談

昼休憩の後、師長さんとともに管理課へ向かうと、応接室的な部屋に通されました。

そこで管理課のスタッフ同席の元、師長さんから

「いぬさんはとても真面目に仕事頑張ってくれてたとは思うんだけど、なかなか独り立ちできなくて使用期間も延長させてもらってたよね。今月からは独り立ちしてもらったけどやっぱりこれ以上重い人とか夜勤は任せられないなあって思って。だから申し訳ないけど、試用期間満了で12月末で契約を終了しようと思っています。」

と伝えられました。覚悟はしていたしそうだろうなとは思っていたけど、実際に言われると混乱というかすぐには現実を受け入れられなくて、気づいたら涙が出ていました。

そこからはあんまり覚えてない。了承ということでいいですか?みたいなこと聞かれた気がする。

でも「その場でサインは絶対ダメ!!」という認識だけは強くあったので、書類は一旦持ち帰り。

その日は受け持ちあったけど、その場で師長さんに申し送りして帰されました。次の日休みでよかった。

「クビになった!!」

帰ってすぐに母親と彼氏に電話で報告。

母親は「やっぱやばいとこだったんだよ!保健師持ってんだし公務員なりな!6月には試験だからもう勉強しないと!」「あと普通に不当解雇だから。裁判するならいい弁護士さん紹介する!あと知り合いの議員さんにも協力してもらう?」

色々な意味で強い?母。

彼氏「え、まじでクビになるん???やばない、その病院。日本の法律じゃ正社員をそんな簡単にクビにできんやろ。その病院潰したいな(笑)。」「それとは別でさ、やっぱりいぬには看護師向いてないと思うから、この機会に違う仕事やってみれば?」

本当にクビになるとは思ってなかった彼氏。「私が看護師に向いてない」っていうのは私も重々感じていたのでそれに関しては完全同意。

家に帰って二人と話してからは、むしろ吹っ切れました。涙も完全に止まってた。

8月からずっとクビをチラつかせられながら働いていたのが苦痛すぎて、むしろクビって確定してしまったら気が楽になった。

先輩に注意されるたび「あ〜これ師長に言われたらまた一歩クビに近づくな〜」とか思いながら仕事するの本当にしんどかった。なんで正社員なのにクビに怯えながら働かなんねん。

あと直属の上司に私のクビの決定権握られてるのもね。「この人に嫌われたら私無職になるんか」って。普通ならあり得ないと思うけど。

次回⑩「退職への準備とカウントダウン」


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