第二新卒で転職したら看護師クビになった話⑩
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退職の準備
クビが正式に決まったので、そのための準備をし始めました。
私は職場の寮に住んでいたのですが「12月いっぱいで出てほしい」と言われたので、まず引越し業者の手配。次の仕事も決まってないし、一旦実家に帰ることに。
12月末まで在籍で、寮の規定には「入寮資格を失ってから1ヶ月以内に退寮すること」って書いてあったから1月いっぱいまで猶予あると思ってたんだけど。出て行かせるの早すぎない?てかもう12月になるから1ヶ月切ってるんだけど?
あとは断捨離。とはいえ前の3月にも引っ越ししてるし、私自身人生11回目の引っ越し(※当時24歳)のためそこまで減らなかったけど。
9月に試用期間延長されてから、クビになって実家に帰ることを想定して日用品や食品のストック(トイレットペーパー、洗剤等)は最低限しか買わないようにしていました。大正解だったね。
そのほかには、冷蔵庫と洗濯機の引き取り依頼。実家に置く場所ないからね。また一人暮らしする可能性もなくはないから勿体無い気もしたけど、6年使ったからまあいいかと。
あとはWi-Fi・ガス・電気・水道の解約などなど。「早くやっとけばよかった!」と思ったのは、郵便の転送届。年賀状という存在をすっかり忘れていた。
カウントダウン
クビを言い渡されたのは11月の末。契約満了は12月末日。だから約1ヶ月あるんです。
有給10日使うとしても、あと3週間近く勤務がありました。
カウトダウン始まってすぐは逆に吹っ切れて仕事していましたが、途中からは「クビってあっちからいらんって言われてるのになんでまだ働かなんねん」とちょっとムカついていました。
しかも私がクビを言い渡されてすぐぐらいにスタッフが何人かコロナになり、人手不足で忙しかったんですよね。
私の12月末の勤務が有給に変更されていることに気づいた看護助手さんや一部の優しい先輩から「辞めちゃうの…?」と聞かれることもありました。
私がクビになったことを伝えると「いぬさん真面目で患者さんにも優しいのに?!この職場信じられないわ」「ここはしがみつくところじゃないよ。次にステップアップしよ!」と言ってくださる方が多くて嬉しかったです。
この職場で15年以上働いているとある看護師の先輩は、
「ここは私含めて長く働いている人多いけど、ここがよくて長く働いてるんじゃなくて家庭があるからここに留まってるだけなの。いぬさんは若いしまだ結婚したり子どもいるわけじゃないから、ここにしがみつく必要は全くないよ。看護師って実際下っ端じゃない?いぬさんは国立大学も出て保健師も持ってるし、下っ端はもったいないよ。もっと上の立場になってもいいと思う。例えばだけど、看護学校の先生とかね。とにかく、落ち込む必要は全然ない。いいところきっと見つかるよ。応援してる。」
と言ってくださいました。本当にありがたい。この先輩は普段から優しくて、私を一人の看護師として接してくれた一人でもあります。
師長は私をクビにしたことをプリセプターに言ってなかったみたいで、プリにも「いぬさん辞めちゃうの…?」と言われました。クビになったこと言ったらびっくりしてました。私が早退した日にあれ…?と思ったけど、その後の勤務は吹っ切れて普通に働いていたから本当にクビになったとは思ってみたい。
ちなみにこのプリも関東の病院に転職しようと思って転職サイト登録したらしい。
次回⑪「違法祭り」