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推しに何を求めますか?〜推しが辞めるということ

私は男性アイドルのファンを長年しているオタクです。

昨今、アイドルの卒業とか脱退とか引退とか活動休止とか色々な話題があります。
先日キンプリ3人の脱退・齋藤飛鳥さんの卒業・中居正広さんの活動休止が「いい推しの日」に発表され、各方面のアイドルオタクに衝撃を与えました。

アイドルは人間なので、その人なりの節目に今までとは違う道に進むことがあります。
そんな「一人の人間」を推すことはどういうことなのか、推しに求めることは何か、考えてみました。


好きなのは誰?

私がアイドルを本格的に好きになったのは中学2年生のとき。

友達が熱心なKAT-TUN中丸くん推しで、おすすめされてみた歌番組で田口淳之介さんに一目惚れ。
顔がとにかくタイプ!スタイルいい!ダンス上手いしかっこいい!声も好き!とすぐにファンになって、少ないお小遣いをはたいてCDやライブDVDを買い漁りました。

この頃は純粋に「この人が好き!!」と推していた。KAT-TUNは脱退する人が多いグループだったけど、4人になってから「これ以上減ることはないでしょ」と思ってた。

でもその日は突然訪れた。

高校2年生の時、定期テスト期間中に息抜きと思って見た「ベストヒットアーティスト」で田口淳之介さんが突然の脱退&退所宣言。なぜかスッキリした顔でコメントする彼を見て最初は受け入れられず、2時間ほど放心した後に号泣したことを覚えている。次の日テストだったけど勉強なんてできるわけもなかった。

悲しかったけど色々考え末、「彼自身を嫌いになったわけではないし」と脱退後も応援しようと決めた。そもそも「結婚して一般人に戻るんじゃないか」という噂もあったので、彼が幸せならいい、でも芸能人続けてくれたら嬉しいな〜って。
「別に悪いことしたわけじゃないし!犯罪しない限り応援する!」と。それが盛大な振りになっていたことをその時の私は知りもせず。

脱退ししばらくしてから個人で活動再開し、田口淳之介個人のFCが作られました。その時「またアーティストとしての田口淳之介が見れる」と嬉しくてすぐにFCに入りました。

でもまたCDを出すようになってから少しずつ熱が冷めてきました。
絶妙にダサいFCロゴや楽曲、衣装。一緒につるんでいる人たちが胡散臭そうなこと。理由は色々です。冷めたというか、徐々に熱が引いていったって感じ。

私は「田口淳之介」が好きだったのか?「KAT-TUNの田口淳之介」が好きだったのか?わからなくなりました。

そんな時にニュースで見た「田口淳之介 逮捕」のニュース。
「犯罪しない限り推す」のフラグが回収されてしまいました。これを機に完全に冷めました。

話が飛び飛びになってしまいましたが、「ジャニーズとしての推し」が好きなのか、その人自身が好きなのかは別問題だと思う。

私も「こんなに推してた推しを、ジャニーズを抜けたという理由だけで冷めてしまうなんて」と冷めていくことへの罪悪感があった時期もあります。

でも「ジャニーズに入っている」ことも含めて「推し」なのです。これはジャニーズに限らず、他のアイドルでもそう。

だってグループとその人個人でやりたいことが違うから脱退するわけで。今までグループの路線が好きだった人からすれば、脱退した個人がやりたいことと方向性や路線が全く違うことは不思議ではありません。それがあまりにも自分の好みと違って落胆することもあるでしょう。脱退した・退所した芸能人を推すということは、そういうリスクというか可能性も視野に入れる必要があります。

でも脱退したアイドルも、それでファンが離れていくことは覚悟の上での脱退なはず。

推す・推さないは個人の自由なのです。ファン側が悩む必要はなくって、推したければ推せばいいし、あれ?と思ったらちょっと離れてみましょう。


推しに求めること

推しを失った私を見かねたジャニヲタの友達が「Jr.もいいぞ!」と教えてくれて私が次に推し始めたのは、SnowManの阿部亮平さん。

当時のSnowManは正直あんまり売れてなくて、ジュニアヲタじゃないとグループの存在すら知らない、ぐらいの知名度。

私が彼に惹かれた理由はいくつかありますがそのうちの一つは「頭がいいこと」。
なんやそれ?と思った人もいるかもしれません。

推しを失う?悲しさを知った私はとにかく「やらかさない」ことが大事だと思ったんだと思います。(もちろん阿部くんのいいところはそれ以外もたっっくさんあるよ!顔も好きだし笑顔可愛いし努力家だし甘い声もあざといところも好きだよ!)

でも「ファンが安心して推せる」っていうのはアイドルにとって大事な要素の一つだと思うんです。

上智大学の大学院卒・気象予報士の資格も持ってる秀才で、インタビュー等で「アイドルじゃなくても稼げるのでは?」と言われることもあるのですが、彼は「アイドルは自分の天職なんです」と答えるんです。ファンとしてはこんなに嬉しいことない。どこまで本心かは彼にしかわかりませんが、脱退・退所が多い昨今、公式の場でそう言ってくれることに意味があると私は思うのです。

ちなみに阿部ちゃんは今までスキャンダル0です。アイドルの恋愛についてもいろんな意見なあると思うけど、私は「恋愛してもいいけど絶対バレないようにして欲しい」と思ってるので、その点もありがたい。


それでもオタクは辞められない

脱退・退所で一旦はオタクを離れた人も、新たな推しを作ってまたオタクを続ける人も多いです。私もそうだし。

推しが離れていくのは悲しいけど、推してる時の楽しい思い出は消えない。

これからも気軽に推しを応援していきたい。

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