お絵描き初心者が約1年半イラストを練習した話【備忘録的なもの】その1
タイトルの通りです。
絵を描き始めて1年半ほど経ったので備忘録がてらnoteに書き残しておくことにしました。
ど素人がただあれこれ試行錯誤してるだけなので、ご了承ください。
はじめに
絵を描き始めたのは2023年の3月。
何となくAmazonを流し見していたら液タブが安くなっているのを見かけて「ちょっとやってみようかな」と思い立ったのが始まり。
創作を始めたのは今から13年くらい前で、ずっと小説を書いてました。いわゆる字書き。
なぜかと言うと昔から絵心がなかったから。創作やってみよう!と思い立った瞬間から自分の中に絵や漫画を描くといった選択肢がなく、必然的に字書きとなった訳ですが…「やっぱり絵っていいなぁ」という憧れと好奇心は捨てきれず。
セールの後押しもあり思いきってチャレンジしてみることに。
・自己紹介
他の絵描きのように子供の頃からこっそりノートに落書きをしていた訳でもなく、美術の授業だけ張り切っていた記憶もないです。
液タブと板タブの違いも分からないままノリでWacomOneを購入。
最初は手持ちのMACのノートパソコンと繋いで使ってました。
2023年3月上旬〜
・初めてのお絵描き
接続に苦労して、やっと描けるぞ〜!となったものの、ロクに絵を描いたことがないど素人には何から始めたらいいのか全く分からなかった。
ここで授業中に落書きしたりと、絵を描くことに馴染みのある人ならペンを持った瞬間とりあえず人を描いてみよう!とかなるのかもしれないけど…「そもそも人ってどう描くんですか?」状態。
しかも使用していたソフトはクリスタだったんですけど、機能多すぎてどれがペンなのか分からずアイコンを見つけるのに5分くらいかかった…
で、ネットで調べると「とりあえず何も見ずに人を描いてみよう」とあったので満を持して描いてみた
無計画に顔を画面のど真ん中に描いたせいで中途半端になってます。というか、このレベルで足先まで描いたところで何なんだって話…
数日はこんなギャグマンガ日和の劣化版みたいな人の絵を1枚ずつ描いてました。当初は絵を縮小したり移動させる機能がよく分からず、一度描いたらそのまんま突き進んでました。
・ドローイングとクロッキー
流石にこれじゃ上達する訳ないので、ネットで練習方法をググってみるとジェスチャードローイングや短時間で人の形をとるクロッキーがいいと知って早速実践してみることに。
2枚目はYouTubeの講座を見て見よう見まねで手順を真似してるのでまだマシですが、ポーマニやモデルさんを見ながら描いたのは1枚目のようなものばかり。シルエットだけ描くのはレベルが高いと思ってとりあえず丸で慣れようとしていたんですけど、今思えば逃げ腰すぎる。ガタガタでもいいからもっと思いきって描けと言いたい。
・絵描きさんの絵をなぞってみる
ようやくレイヤーやらの機能について慣れてきたので、絵描きさんのイラストを半透明にして上から輪郭をなぞったりもしていました。
いわゆるトレースですが顔や肩の曲線を描く時の感覚を手に覚えさせるのにはいいかも?と言うネットの助言を参考にとりあえずやってた感。
当然人様の絵をなぞってるので画像は載せられませんが…団子人間を量産し続けるよりかは描いてる感があって楽しかったので、モチベは少なくとも維持された気がする。
・3Dモデルを使って顔を描いてみる
この頃になると「このキャラの顎はこんなカクカクなんだな」「唇は結構クネクネしてるな」程度の知識がついてました。絵を描くようになるとそれまで供給でしかなかったイラストが教材みたいに見えてくるから不思議。
当時はジョジョが熱かったので、描いてるものも全部ジョジョ。
今思えば初心者が描くには色々むいてない。
服を描くのはハードルが高くてみんな裸。承太郎に至っては帽子被ってるのにシャツは着てない。多分帽子で力尽きたんだと思います。
この頃になるとようやくレイヤーを分けて影らしきものを付けるようになりました。
最初の意味不明な人体と比べると上手くなったように見えますけど、3Dモデルをほぼなぞって形を取っているのが自分的に納得できませんでした。こういうものに頼らずにキャラを描けるようになりたかったので。
2023年〜4月【壁にぶつかる】
・他の初心者が上手すぎる
何となくネットで「絵 初心者」で調べて人様の成長記録とか見てみたくなってググった結果、最初から上手い人ばっかだった…そこで改めて自分のスタート地点が地の底からであることを突きつけられ、2ヶ月くらい練習に身が入らない日々が続きました。
だってみんな普通に頭の先からつま先までバランスよく描けてるんですよ。
しかも服着てるし、何なら綺麗に色つけて影っぽいものまで描いてる人もいる訳です。最初から。
ブラシの場所探すのに5分掛かった人なんて自分だけなんじゃないか…こっちは何度バケツで塗ろうとしても画面が染まって首を捻ってるのに…人体を描くのに必死でクリスタの機能を使いこなせていなかったので「向いてないな」「自分にはやっぱ難しいのかもしれない」の気持ちが強くなってました。
2023年5月〜【スラムダンク再燃】
スラムダンクは子供の時から実家に置いてあった漫画をよく読んでたし、夏休みには再放送を欠かさず見ていたくらいには好きでした。
だからこそ、映画が上映されてからもしばらくは声優の変更だとか、映画の出来に対する懸念があって見る気はなかったのですが…友達の後押しもあって折れる形で観に行った結果、爆泣きしながら帰りにそのまま本屋に寄って完全版持てるだけ買った。
思えばこれが絵の練習に本気で取り組むきっかけだったと思います。
・人体が分かりやすいスラムダンク
絵が上達しないことをウジウジ呟いていた私に優しいフォロワー達が「井上先生の絵を模写するのがいいよ!」「スラムダンクは教本レベルにわかりやすい」とアドバイスをくれた。言われてみれば、絵を描く側の目線で漫画を読むと井上先生の絵はすごく人体が分かりやすい。バスケのユニフォームは薄着だから腕や足が出てるのもよかった。
同時に模写が1番上達するとも、描く前にキャラクターの特徴を最初に洗い出すといいと言う情報を得たので…この時期から漫画や写真の模写、フリー素材の素体を使ってとりあえず人の形にしてみるという練習方法を初めました。
・ドローイングとクロッキーを一旦辞める
楽しさははっきり言って全然ない。当たり前なんですが。
上手くなるよりとりあえず絵を描く楽しさを優先した方が長続きするだろうと思い、一旦これらの練習は辞めることにしました。
そもそも60秒で練習してたのもハードル高かったのかもしれない。
・iPadとApple Pencilを買う
これもかなり効果あった。液タブでお絵描きする時はパソコン立ち上げて、何本ものコードを差して、終わったら片付けるという作業があったので結構面倒だった。iPadは「よし」と思ったらすぐ描き始められる。
そしてクリスタをやめて色んなペイントソフトを試してみた。
結果アイビスかプロクリがしっくりくることが分かりました。
・どんな描き方が自分に合ってるのか考えてみた
今まで漠然と描いてたけど、なりたい絵柄や好みの塗り方を考えたことなかったので整理することに。
とりあえずリアル寄りの絵が描きたい。ただ塗り方についてはどれがいいのかいまいちピンと来ない。そもそもガタガタの人体に色塗りするより、モノクロでも上手く描けた絵の方がいいのでは…?あと人体の勉強もして塗りも勉強して、機能まで覚えるとなると時間も余裕もなさすぎる。
ということで、思いきって色塗りは後回しに。その分人体の練習に割くことにしました。
フリー素材の素体を元に描いたのがこれ。時期は7月上旬です。
美術解剖学にはまだ触れていないので、漫画で肩とか鎖骨を見て「何となくこうかな」の感覚で描いてました。
この頃の練習頻度は大体10日に1回、2時間くらい。
2023年7月半ば〜【写真をお手本にし出す】
これまで漫画や他の絵描きさんが描いた絵を模写すると言ったやり方で練習してましたが、リアルな人間を描いた方が上達するという情報をネットで見たのでPinterestを使って写真から模写することに。
お察しかと思いますが同じキャラばっかり描いてます。
ザファ見て漫画を全読破した結果、ハマったのは山王との前哨戦である豊玉高校のエースである南くんと、彼の幼馴染でもある岸本くんでした。
この時期の悩みはどう頑張っても幼顔になってしまうこと、それからゆがみツールや投げなわを使って頻繁に修正しないと全くといってもいいほど描けない。
横顔も大の苦手。部分的にじゃなくて、鼻のラインも口周りも顎や額の角度も全部上手く描けない。
顔は向きが少しでも複雑になるとお手本を見ても崩壊していく。これもツールを使ってあれこれ試して最終的にこれが無難と思ったんでしょうが、今見ると色々すごい。恥しかないですけど、大事な成長記録なので出します。
漫画はブックスタンドを使って模写してましたが、もっと手元に近づけてお手本を見たいと思ったので豊玉戦の18、19巻(完全版)を思いきってバラしました
もちろんこの後読書用に新品買い直した。
模写が圧倒的にやりやすくなったので思いきってやって正解でした。
2024年9月【初めて色を塗る】
未だ自分のやりたい塗り方は分かっていませんでしたが、絵を描き始めて半年経ったしアイビスの機能にも慣れたのでYouTubeの講座を参考にしつつ、色塗りに挑戦してみることに。
タイトルに惹かれてこちらの動画を参考にしました。
S君に首もげるほど共感しつつ、塗り終わったのがこれ
ツールを活用して色を塗るだけで一気に自分のレベルが上がった気になれたけど、アニメ塗り自分には向いてないな…と直感的に思った。当初はなぜか分かってなかったんですけど、どうやら私は鉛筆みたいなガサガサした線でアナログチックに描くのが好きなようです。
絵柄も安定しないです。あとどうやっても幼顔になる。これが自分の画風なのかな…と受け入れかけたりもしましたが、やっぱりイケメンを描きたくて引き続き模索しながら描きました。
たまには他のキャラ描いてみようとした結果生まれた産物。Xに載せたところFF外の韓国人の方に「怖い😭」とRP先で泣かれてました。ワンクいるレベル。
優しいフォロワーに修正ポイントを教えて貰ってなおしました。
かなり人に近づきました。YouTube見るより教本読むより、自分の描いた絵を絵描きに見せてアドバイス貰うのが上達への近道なのかもしれない…
2023年〜12月【模写を初めて約半年】
時間は掛かるけど、かなりお手本に近い形を取れるようになってきた。
自分に合うブラシを見つけ、手ブレ補正も好みで調整するように。
この頃の練習頻度は3日に1回、多い日は3時間くらい描いてましたけど人一人模写して色塗るのがやっとです。
他にやったこと
・惹かれた絵を片っ端から保存
ここでいう惹かれるは「こんな感じの絵描きたい」という憧れに近い感覚。
ジャンル問わず、SNSやPinterestで見つけ次第細かにフォルダ分けして保存していきました。
・とりあえず人様のメイキングを見る
YouTubeにはラフから加工まで動画載せてくれてる人がたくさんいるので、上手い人がどう描いているのか何となく把握するために見てました。
案外みんな投げなわツールで調整してるんだな、とか今線が動いたのは何のツール使ったんだ?とか疑問が出てくる→調べて納得。を繰り返したことで理解が深まって気がする。
あんなに似たような工程繰り返してるなんてメイキング見るまで知らなかったし、投げなわツールを多用→一発で綺麗に描けないヘタクソという考えが間違ってたことに気づけたのも大きいと思う。
・拡大しすぎない
途中気づいたんだけど、どうやら自分はめちゃくちゃに拡大して描く癖がついてるようなので極力全体が見えるように意識して描くように心がけてました。
一部分だけやたら描き込まれてて悪目立ちしてるのはこれのせい。
特に目はドットが浮かぶほど限界まで拡大して描いてしまう…
そして2024年へ
元々絵が下手だったのと、色塗りを切り捨てて人体に慣れることを優先したので目覚ましい成長はあまり感じてない…ただモチベは維持しているどころか「もっと上手くなりたい」欲が強くなってたので、2024年にそれが繋がった感はあります。
スラムダンクに再燃して、豊玉にハマっていなかったらここまで練習に励むことはなかったでしょう。いつかアニメ化してくれたら嬉しいな。
長くなったのでパート2に続きます。