
おこもり映画生活⑤ 「フランシス・ハ」
こんにちは、不器用代表いんとうです。でも不器用なのはわたしだけではないようです。
今回の映画は「フランシス・ハ」。マカロン片手に観たい、いや、ビールと辛い枝豆でもいいかな…お酒に強い人は赤ワインのボトル抱えながら観てほしい。ウィスキーもいいと思います。そんな小洒落た映画です。
ニューヨークを舞台にモダンダンサーを目指す主人公の女性フランシスと、彼女を取り巻く奇妙な友人関係を、モノクロの映像でいきいきと描いたドラマ。
モダンダンサーを目指し、ニューヨーク、ブルックリンで親友ソフィとルームシェアをしながら楽しい日々を送っていた27歳のフランシス。しかし恋人に振られ、ソフィとの同居生活も解消になってしまったことから、居場所を求めて町を転々とするはめになる。周りの友人たちは次々と身を固めていき、焦りも感じたフランシスは、自分の人生を見つめ直していく。
終始モノクロのこの作品。
なかなかどうにも自立できなかった主人公が、クレジットカード止められたり泥酔したり仕事でうまくいかなかったり喧嘩したり、まあやらかしながら、前に黙々と進んで、友達にも、面倒な自分にも向き合って、素敵なものを手に入れる。そんな映画です。
モラトリアム期間というか、自分の人生を思い返して恥ずかしい時期(いまも山ほど恥ずかしいと思うけど)を語っている。それを経て、いつの間にか人生が落ち着いていくのかもしれない。
自分の辿った道をなぞった気持ちになったので、わたしはきっとモラトリアムから抜けたのだと思いたい。思いたいです。
思いたいです、安西先生…。