おこもり映画生活④ 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL(1995 押井守)
はいどうも。攻殻機動隊はご存知ですか?
電脳、つまり脳の一部をネットに接続したり、体を一部、義体化つまり機械にしたり、人によって具合は異なるけども、身体とネットが一体化したような世界のお話です。
主人公は公安9課に所属する草薙素子。チームメンバーからは少佐と呼ばれており、幼少の頃の事故により全身義体化。作り物です。本当はすでに死んで、プログラムとして生きているのはとちょっとこぼしつつ、公安として、国の難事件に触れていきます。
今回の敵は人形使い。他人の脳をハッキングして犯行を行うため、なかなか正体を掴むことができない…
最近のアニメバージョンはわりと説明も多く、各事件もあーね、なるほどねクールですね、って思うんですが、もうこの1995年版は押井守ワールドというか、シンプルで複雑な攻殻機動隊という感じで、とにかく絵が美しいし、少佐がまばたきしないという表現、話のテンポ、台詞の余白、キャラクターの時間が止まったような動きとか、アニメーションの複雑かつ非規則性が素晴らしい。技術がうまく重なっていて、手書きではないとダメとかではなく、映像としてひとまとまりというか、てかこんな美しいものが(早口)
はい、よくわかんない人はこちらをどうぞ。
当時、ビデオ週間売り上げのビルボード1位とったって本当かな。すごいな。いやでもそのくらいのレベルの作品だな。
本映画のパラレルワールドという設定の30分のアニメシリーズも、ストーリーは大人向け。公安が舞台なので、政治、国際問題、集団誘拐、テロ、不正、少子高齢化、難民問題などです。あとは電脳空間、AIなどもちょいちょい。Netflixは見れます。
出てくるキャラクターがみんな渋くてかっこいいのですが、AIを搭載した思考多脚戦車、タチコマの活躍は見て欲しい。お役御免になった後、老人介護施設で働いたり、めちゃくちゃ可愛いです。乗るならタチコマ。なおアニメ版は音楽も激推しです。
映画の話に戻すと、押井守監督の凄さを改めて感じる作品でした。これは、作品としてディスクが欲しい。
部活の同期が「押井守、押井守の”うる星☆やつら”のビューティフルドリーマーはさ(すごくためになるうんちく)でさ、そんな感じでさ、ほんとすごい。やばいってマジで、絶対ね、押井守はみないかんって。絶対よ」と言ってたのを今しみじみと振り返りました。
そうだね、君は正しかった。もうクールジャパンとは押井守のことじゃないのかな。買って、おばあちゃんになるまで手元に持って置きたいです。
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