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犬と歩けば仕事もうまくいく?―渋々だったはずが、良い相棒に

一昨年、生まれて初めて犬を飼いました。

子供から1年がかりでじわじわと要望され、根負けして渋々飼うことになったという経緯です。

私は自分ひとりしか社員の居ない「ひとり法人」のひとり社長として、ふだんは自宅で仕事をしています。

つまり、
「どうせ自分が主に犬の面倒を見る事になるんだろうな」
ということが予め予見できたので、のらりくらりと犬を飼う件を誤魔化していたという訳です。

元々、You Tube等で犬や猫の動画を見たりするのは好きでしたが、実際に飼うとなると次元がまったく異なってきます。

話し合いの通じない相手が、自宅とはいえ一応職場でもある自分のテリトリーに常駐しているという状況が、どう仕事の妨げになるか分からないという恐怖感もありました。

ところが、1年経過した今、犬の存在が仕事のリズムを改善してくれ、身体と心にとても良い影響を与えてくれるようになり、正直、驚いています。

以下、「ひとり社長は犬を飼うべきである」という、かなり個人的で独断的な見解を述べます。

メリット1:身体の健康が改善

まず、シンプルに散歩が習慣化する点が、運動不足の解消につながります。

犬を飼う以前から、散歩やウォーキングをすることは好きではありましたが、「暑すぎるのでかえって身体によくない」とか「寒過ぎて風邪を引いたら本末転倒」などの理由を付けて、さぼりがちでした。

ところが、犬が居るとそうはいきません。犬にはしっかり散歩の時間が体内時計に組み込まれているので、散歩をスルーしようとすると、全身で騒いで催促してきます。

特にうちの犬はまだ幼いせいもありますが、私のスリッパを強奪し、首が千切れんばかりにヘッドバンキングして「散歩に連れていけ」とアピールしてきます。

結局、その騒ぎを鎮めるには、つべこべ言わずに散歩に出かけるのが一番の解決策となります。

犬を飼って以降の1年間で、私は13kgの減量に成功しました。
とはいっても、犬の散歩だけでダイエットに成功した訳ではなく、他にいくつかの努力をしたのですが、犬との散歩が大きな要因のひとつになったのは確かです。

メリット2:心の健康も改善

私は10数年前に鬱病を患った経験があり、元々内向的で、気を抜くと内側に籠る傾向がある性格です。

コロナ禍では世の中全体が鬱々としていたせいか、世界が自分の側に寄ってきてくれたようで、むしろ居心地は悪くありませんでした。

ところが、コロナ禍が落ち着き、再び世間が活気を取り戻すと、鬱という程ではありませんが、なんとなく身の置き所が無いような気分を感じる事が増えてきました。

さらに、極プライベートな内容なので詳しくは書けないのですが、家族に起因する複数の問題が発生し、世の中が開放的になるのと逆行して、鬱々とした心理状態が進行していました。

気が進まなかったにも関わらず犬を飼うという判断に至ったのも、実は淀んでいた家庭内の雰囲気を少しでも打開したいという思惑があったからでした。

結果としては、犬を飼った程度で全面的に好転するような軟な問題ではなかったのですが、それでも犬の存在が何度も淀んだ雰囲気を緩和してくれた部分は、確実にありました。

これらの身体面と心理面の改善に伴って、ひとり社長としての仕事のリズムも整っていきました。

元来、組織で働くのが性に合わないのでひとり社長をやっていられるという面はあるのは確かですが、とはいえ問題が発生したり煮詰まったりした時、どこにも相談相手が居ないというのは、なかなかしんどい時もあります。

そんな時、犬に相談するという訳ではないのですが、なんとなく犬を相手に独り言のような愚痴のような語りをしてみると、意外と気分が好転したりします。声に出して会話(?)をするという行動は、大事なものなのだなと再認識させられました。

ひとりで仕事をされていて、煮詰まりを感じておられるひとり社長や個人事業主の方は、犬でも猫でも構わないのですが動物をパートナーにしてみると意外と打開策が見つかるかも、というお話でした。







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