無職だろうが貯金がなくなろうが、家がなかろうが、正直言ってどん底とは程遠い
「人生終わった」とか、
「自分の人生は今どん底」とか、
そんなふうに思っていたり、
思ったことのある方はいると思います。
「どん底」の定義は人それぞれなので、
ある人にとっては大したことのないことでも、
別のある人にとってはすごく大きなことである場合もあります。
時には、世間的には成功者と言われるような人たちが命を絶ってしまうこともあって、傍から見たら、「何で成功しているのに?」と思ってしまうケースもあります。
ほんの数年前、著名人が立て続けに自ら命を絶ち、世間を騒がせました。
「お金もあって、見た目も良くて、何もかも持っていそうな人たちがなぜ?」と、世間の人たちは思うわけです。
でも成功していようが、そうじゃなかろうが、
人間と悩みは中々切り離せないもので、
悩みの質や種類が変わるだけであって、
誰でも皆ある種の危うさを抱えているものです。
著名人の訃報はニュースになりますが、一般人のそれは世間の関心を惹きそうな場合以外はニュースにならず、でも実際には、高校生や大学生、社会人、無職の人、病気の人、いろいろな人が、毎日自ら命を絶っています。
悲しいですね。
若い子が自ら命を絶ったりすると、ネットニュースのコメントなんかで、よく「若いからまだ可能性があったのに…」なんて書かれていたりしますが、年齢的にはたとえ若くなくたって、私はふつうに悲しいし、彼らにだって人生の可能性はあったと思います。
私は基本的には、人生は何とかなると考えています。
もちろん、何とかならないこともたくさんあります。
取り返しのつかない失敗は存在するし、
治らない病気もあります。
生まれという逃れられない運命の中で、
悲惨な環境で育つ人たちもいます。
そういったものを差し置いてではありますが、
日常的に想像できるレベルの障害であれば、
人は誰でも乗り越えることができると考えています。
例えば、無職になってしまって絶望を感じている人もいますが、私は人生で何度も無職になっていて、働ている時間よりも、無職の時間のほうが長いです。
超絶ブラック企業で働いて、
うつ病になりかけたこともあります。
無職、無収入の時に、長く付き合っていて結婚を考えたいた彼女に振られて、メンタル的にも経済的にもピンチに陥ったこともあります。
自分の家がなくて、
人の家を転々としていたこともあります。
こういった経験があるので、
負けそうな人たちがいると、
「まだ何とかなるから、とりあえず今日を生きよう」と言いたくなるのです。
私は基本的にメンタルがあまり強くなくて、朝家を出るときに「外が暑い」というだけで、生きることが嫌になったりする人間です。
でもお金がなくなったり、営業で断れ続けたり、女の子に振られ続けても、平気で生きていける人間です。
日常レベルではとんでもない脆弱性を抱えている人間ですが、非日常レベルでは、常人以上の堅牢性を持ち合わせています。
メンタルが鍛えられた要因はいくつかあります。
高校生~20代前半までナンパをしていて、何千人という人たちに無視されたり、振られたりしてきた
ブランクがある就職活動で50社以上落ちた
泣きながら飛び込み営業をしたことがある
自分の家がない状態で長い期間生活したことがある
何千冊という本を読んで、他の人たちの生き方をインプットしてきた
貯金0円を何度も経験してきた
無職、無収入の状態に慣れている
就職活動の面接も、営業も、ナンパも、基本的には勝ちパターンは同じで、CV(勝てる確率)が0でないなら、あとは数の勝負です。
それを知っていれば、あとは折れずに淡々と勝負するのみです。
でもそれを知らないと、「やっぱ自分なんか」と折れてしまいます。
お金がなくなったら「人生終わった」と思う方もいると思いますが、今すぐできることっていうのは、意外に見つかるものです。
借金する
同棲できる相手を探す
路上で一発芸(弾き語り、手品、占い)を披露して酔っ払いからお金をもらう
すぐに就職する、面接に受からないなら水商売をする(男で、かつ歳を取っていても風俗のボーイは可能)
自分が今までやってきた仕事を洗い出して、パッケージにしてコンサルティングサービスとして販売する
どん底の状態をSNSやYouTube、ブログで発信してお金を稼ぐ
生活保護を受給する(家族の援助を得られない場合)
大事なことは何でも良いから、
希望の扉を見つけることです。
とりあえず生きてさえいれば、
次のチャンスがやってきます。
つらいときというのは、
視野が狭くなって、
何もかもどうでもよくなってしまったりします。
「いっそのこと消えてしまえたらどんなに楽か」という気持ちは、私自身すごくよくわかりますが、とりあえずその時期を何とか乗り越えれば、必ず次のステージがやってきます。
だから今「生きているのがつらい」とか、
「人生終わった」とか思っている人でも、
何とか今耐えてほしいのです。
必死に生きるために、ただ耐えているだけのあなたを見て、人生がうまくいっていたり、意識の高い人たちは、笑うかもしれません。「理解ができない」と言うかもしれません。
生活保護など、社会的な援助を受ける人たちに対して、真面目に働いている人たちは、厳しい目を向けるかもしれません。
でも生きていたら、
何か別の未来、今の自分では想像できない未来が待っているかもしれないのです。
映画『バックトゥザフューチャー』で、科学者のドクは、"君たちの未来はまだ白紙だ”と言いました。
だから生きたほうが良いと私は思うのです。
未来は今日の延長ですが、
階段みたいに、右肩上がりのルートだけが、
人生ではないのです。