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【無職でも恥ずかしくない】人生で一度くらい、会社員でも学生でもない時期があってもいいと思う

転職先を決めずに会社をやめたり、
内定がないまま学校を卒業したりして、
会社員でも学生でもない時期を過ごしたことのある人もいると思います。

今現在、そういう時間を過ごしている人もいるかもしれません。

転職先を決めずに会社を辞める理由はそれぞれです。

  • 頑張りすぎたから少しリフレッシュしたい

  • 病気になりしばらく療養したい

産休や育休、親の介護などではなく、
あくまでも自分一人の理由でもって、
会社を辞めた場合の話です。

転職先を決めずに辞めた場合、
世間的にはただの無職になります。
ただの無職になると、ローンを組めなくなり、
家を借りられなくなり、クレジットカードの審査にも落ちるようになります。

過去にどれだけ勉強を頑張ってきても、
どれだけ仕事を頑張ってきても、
無職というだけで、何か世間から否定されているような気持ちになるものです。

私は、無職で一時的に実家に帰省していた頃に、家に来ていた親の知り合いに職業を聞かれて「無職です!」と胸を張って答えて、後で親に「無職だと言わなくてもいい」と言われたことがあります。

私はけっこう世間知らずなところがあるので、その時初めて、「無職は悪い」ということを知ったのでした。
世間体というやつですね。

ただ、私はこれまでに一度たりとも、無職が恥ずかしいと思ったことがありません。
人生で何度も無職になったことがあるし、無職だからといって、家に引きこもったこともありません。普通に知り合いにも会うし、親戚にも会います。

大学を卒業したばかりの頃は、
「無職自由すぎ最高!」と思い、
旅行やナンパをしまくっていました。

でも世間的には、無職に対する風当たりは強いです。
もちろんそれは、経験的に理解していました。
「税金をおさめろ」とか、「社会に貢献しろ」とか、色々言われているのも知っていました。

ずっと雇用されている人はわからないかもしれませんが、無職になると、税金の天引きがなくなるので、自分で税金を支払わなければならなくなります。
退職して数か月後に自宅に届く、税金の支払い通知にビックリしたことがある人もいるかもしれません。
「無職でこの金額を支払うのはきつい」と。

社会貢献にしたって、例えば、飲食店やテーマパークなどにお金を支払う経済活動のことを、仮に社会貢献というならば、平日の昼間の街中には、無職があふれています。無職が、ガラガラの映画館やカラオケに行って、消費活動を行っているのです。

日中会社で働いていると気づかないかもしれませんが、世の中には無職があふれています。
経済学的には、失業率が低いほうが良いのかもしれませんが、現実の社会では、無職の人間が絶妙な役回りを担っていたりします。

私は、無職の時にはよく旅行をするのですが、もしも会社員として働いていたら、正月休みなんかじゃないと行けないし、2週間近く休みを取るのも難しいはずです。

無職の人間がみんな正社員として就職してしまったら、今よりも長期休暇の交通渋滞がひどくなって、みんな嫌な気持ちになるはずです。たぶんみんな「やっぱり働くな」と言うと思います 笑

無職と正社員とを比べたら、働いている正社員のほうが偉いと、思われがちですが、偉いと思われるほど高尚な仕事をしている会社員がどれほどいるのでしょうか。私はこれまでに一度たりとも、高尚な仕事なんてしたことがありません 笑

「生活のため」なんて理由で、ただ働き続けている人たちに、何かクリエイティブなことができるのでしょうか。

毎日疲れて電車に揺られている状態で、何かに対して真剣に考えることができるのでしょうか。

自分の弱さを知るのも、自分の強さを知るのも、
何もない時です。つまり、無職の時です。

無職の時には、仕事がないし、
仕事がないから、お金もありません。
でも誰よりも時間はあります。
独身の無職となると、自由な時間がどれだけあるか。

その自由な時間で、人生で大切なものを見つけるのです。
私は無職の頃、毎晩のように深夜に都内の繁華街をブラブラしていました。
仕事をしていたら週末しかクラブに行けませんが、翌日の心配がなかったので、平日にもクラブに行っていました。

クラブから出て、一人で街中を歩いていると、
そこには自由な空間が広がっていました。
昼間に渋谷に行ったことがある人はわかると思いますが、
昼間の渋谷は、人にぶつからずに歩くのが難しいくらい、人であふれています。

でも平日の深夜3時くらいだと、ほとんど人がいません。
車は通っていましたが、歩いている人はほとんどいませんでした。
時々、ホームレスの人たちや、終電を逃した大学生を見かけるくらいです。

私はこの自由な空間を使って、
自分の人生の哲学を洗練させていきました。
世の中の人たちは働いていて、昇進に一生懸命で、
上司や取引先に頭が上がりません。

できるだけ早く結婚したいと思っていて、
子どもは二人くらい欲しいと思っていて、
マイホームを持ちたいと思っている。

深夜の渋谷で自由を満喫する私は、
それとは別の道を歩きたいと思っていました。
そのためには、世間一般の人たちが築き上げているものとは別の何かが、必要になると思いました。
そしてそのためには、普通に就職してはダメだと直感的に思いました。

私は今でも、あの時の選択は間違っていなかったと思っています。無職になって、誰よりも人生について考えて、そして、教科書にはない人生を歩むことを決めたこと。
普通に働いていたら、無職はいけないことだって、恥ずかしいことだって思っていたら、嫌な仕事を続けてうつ病になっていたかもしれないし、無職を恥じて、家に引きこもっていたかもしれません。

もしもあなたが今仕事をしていなくて、人生に迷っていたり、あるいは何でもない状態に落ち着かなくなっていたりするなら、それも一つの人生経験だから大丈夫と言いたいです。

長く生きれば100年の時代です。まぁ働くのが65歳までとしても、それだけ長い期間で、1,2年無職とか、ほんと誤差の範囲です 笑
働いたらまた週5日でサービス残業とかの日々なんだから、自由な時間を謳歌した方が良いです。

もちろん、「お金の心配が。。。」ということもあると思いますが、その場合でも、平日の昼間しか開催していない無料の習い事に参加したり、図書館を使い倒したり、できることはたくさんあります。
無職でも胸を張るべきです。無職は人生の休憩時間くらいに軽く考えておくのがちょうど良いです。


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