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#私を構成する9枚(Remastered)


こんにちは。ちけです。内容的には変わりませんが、パソ構文を抜いてみました。それではどうぞ。

1.Nowhere/RIDE


 言わずと知れたシューゲイザーの名盤。私のLINEのプロフィール欄に乗せてる音楽は「Vapour Trail」でずっと固定されています。世界一美しいコード進行に、世界一美しいメロディ、世界一美しい歌詞。どれを取っても、一番好きな曲です。出会ったのは高校の時で、まだ謎の意地を張ってサブスクを使わず、毎月TSUTAYAの10枚1000円セールに出向いて50枚とか借りてた時期です。マイブラも音がユニークで好きですけど、どちらかというと歌心のあるRIDE派です。この後の『Going Blank Again』も、初期のEP集『Smile』も、2ndのさらに後のサイケな『Carnival Of Light』も私は好きです。再結成後も、Slowdiveが見せた快進撃とまではいきませんが、良い曲をちょこちょこ出していて、一聴の価値ありです。しかし、先日リリースされた新譜と、解散間際のタランチュラは正直、微妙だと思いますね。「全然良くない!」と吐き棄てるほどでもないんですけどね。単独公演してくれー!!。


2.アザレアの心臓/トーマ


 知る人ぞ知る、ボカロックの名盤。私は昔からキモいオタクだったのでボカロ曲は結構聴いてたんですけど、特にトーマのダークで胡散臭い世界観がかなり好きです。「廃景に鉄塔、『千鶴』は田園にて待つ。」と「心臓」の2曲で本人が歌っているんですけど、普通に細くて良い声だと思います。中でも「心臓」は本当に名曲で、今聴いても泣きそうになってしまいます。ちなみにですが、こちらのアルバムはSpotify未配信です。ボカロの音源は流行りの時期がサブスク導入直前だッたこともあって、そういうパターンが多いんですね。Apple Musicは先んじてあったiTunes Storeの流れを汲んでいるので、それなりにあるんですけど。また、彼は現在Gyosonという別名義で活動しているんですが、正直、応援はするけども、聴く気はしないんですよね。トラップ調な感じだったし。もうちょいエモラップのエモの部分に振って欲しいです。

トーマ『アザレアの心臓』アルバムジャケット。

3.20210829/betcover!!

 現状、国内シーンで最も私が支持しているバンド、betcover!!のライブ盤。私が早稲田ロッククライミングでの彼らのコピバンでドラムを叩いている姿は有名ですね。

実は、音楽リスナーに愛されてやまない『時間』のリリース時はそこまでこのバンドについていけてなかったんですが、このライブ盤の激しい音響処理を聴いて「これは聴かないといけないバンドだ」と確信しました。ある友人が「私は「幽霊2」の方が好き!」と主張してやまなかったんですけど、私は普通に1の方が好きです。まあ2もパンキッシュでかっこいいんですけどね。ドラムがCARTHIEFSCHOOLの高砂さんに代わってからまだ彼らのライブを観ていないので、そろそろ観に行きたいですねー。

4.NUM-HEAVYMETALLIC/NUMBER GIRL

 世の音楽リスナーに愛されてやまないNUMBER GIRLの最終作となッたアルバム。中学生の頃の私はメロディラインのハッキリある音楽と音楽ゲームの曲しか知らない変なガキだったので、「透明少女」を聴いても正直あまりピンときませんでした。しかし、このアルバムは凄かった。USの巨匠プロデューサーであるデイヴ・フリッドマンが手掛ける、脳天突き刺すド迫力のドラムの音と鋭く尖ったギターの音を聴いて「これはヤバいぞ!」と。その後、聴き方を心得てからは「透明少女」も普通に好きになりましたけど、あの曲の歌詞とかが好きでナンバガ好きを名乗ってる人とは、すみませんがあまり話が合わないです。ハヌマーンのナンバガ解釈嫌いなんで。ART-SCHOOLまで行くとちょっと面白いのでいいんですけど。ナンバガのアルバムはサブスクに無いインディーズの1stアルバム『SCHOOL GIRL BYE BYE』(個人的に、過小評価されてないか?と思います。サブスク解禁が待たれる)を除く全アルバムにフリッドマンの手によるリマスターが入っていて(2014年)、基本的にそちらの方が音が良い(特にメジャー1st『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』の激変ぶりは素晴らしい)んですけど、このアルバムに関しては原盤至上主義ですね。ドロドロしてるムードがパッケージされてる感じがして。リマスターはちょっと音がクリアすぎてあまり聴かないです。

5.KID A/ Radiohead

 世の音楽リスナーたちが愛してやまないRadioheadの実験作。まさにアルバムジャケットに聳え立つ氷山のような冷たい電子音が心地良く、悲しい気分の時に聴くと癒されます。いろんな所から何度も帰ってくる、いわば実家のようなアルバムですね。どんなに辛い時でもこれと砂原良徳『LOVEBEAT』は聴けます。一応、真ん中ということで私のオールタイムベストアルバムです。少し小っ恥ずかしい気もするんですけど、正直なところです。

6.Every Country's Sun/Mogwai

 パソ・コンがソニマニに赴いた際のエピソードでお馴染みの、モグワイの比較的近作(2017年)。モグワイに出会ったきっかけとしてあるのは、NUMBER GIRLに一撃を食らい、「このドラムは何だべ!?」とデイヴ・フリッドマン関連作を漁っていたこと。かつてフリッドマンのプロデュースによる『Come On Die Young』で静と動のアプローチの「静」の部分にフォーカスし一躍ブレイクしたモグワイが、キャリアも長くベテランバンドとなってきたこの辺りで満を辞して再タッグを組んだ形ですね。最新作の『As The Love Continues』も最高なんですが、コロナの影響でリモート・レコーディングを強いられているので、ちょっと音がパンチに欠けるところはあるんですよね。やっぱり良い場所でしっかりマイキングするのって大事なんだなーと。ちなみにですが、厳密に言うと私のお気に入りは「国内盤」です。私は基本的にボーナストラック反対派なんですけど、このアルバムのボーナストラックである「Fight For Work」は素晴らしいカタルシスをアルバムに付け加えていると思います。ちなみにですが、私は2022年のフジロックでモグワイのライブを最前列で観ました。「来るぞッ」と囁くキモいオタクが居なくて良かったです。

7.空洞です/ゆらゆら帝国


 世の音楽リスナーに愛されてやまないゆらゆら帝国の、世の音楽リスナーに愛されてやまないラストアルバム。私は邦楽最高峰の名盤ははっぴいえんど『風街ろまん』ではなくこちらだと思います。あれだけ凄まじいライブパフォーマンスを繰り出せるのに、敢えてとりとめのない演奏に留めるというのも、最高にロックだと思います。私は基本、歌詞は読まない派で、曲が良くて何回もリピートするうちに気になってきたら読む程度なんですが、坂本慎太郎の霞を食ったような歌詞にはくらいまくりました。自分の存命時に解散していなかったという意味で、ライブを観れていないことを悔やんでいるバンドですね。まあ解散当時私は6歳なので、観たとしても聴覚を損傷するぐらいにしかならなかったとは思いますが。ちなみにですが、世の音楽リスナーに愛されてやまない彼らの「解散理由」は、普通に建前で、案外普通に辛くて辞めたんじゃ無いかな?と、先日のBUBKA掲載の吉田豪インタビューを読んで思いました。新曲やらなくてもいいので、再結成してくれーー!!(と思っていたら亀川千代が亡くなってしまいました…R.I.P.)

8.Under My Skin/Avril Lavigne


 少し恥ずかしいんですが、私のすべての原点はアヴリルなんです。幼稚園児だった私は彼女の「Sk8er Boi」のMVで、悪ガキたちとNYを飛び回り、最後には警察に包囲されてしまうアヴリルを見て、それはそれは親に迷惑をかける子供になりました。お母さん、すみませんでした。このアルバムは「Sk8er Boi」収録の『Let Go』より一枚あとの、皆さんご存じのアンセム「Girlfriend」でポップ・パンクの女王になる一枚前のアルバムですね。初期は今よりも全然ポスト・グランジ寄りのハードな作風で、「Girlfriend」が出た時はあまりの変貌ぶりに死亡説が囁かれたほどだったそうです。私はこのアルバムに入っている暗くてヘヴィな曲が大好きで、よくカーステレオで流しては親から「なんでこんな暗い曲かけんの?」とよく叱られてました。

9.Live in San Francisco '16/King Gizzard and The Lizard Wizard


 ラストは私の愛してやまないKG&LWのライブ作ですね。私は高校2年の頃に自分がサイケが好きなことに気づきまして、フジロックのフィールドオブヘブンやホワイトステージに出演しているバンドを聴き漁っていた時にKG&LWに出会いました。音楽的冒険が大好きで色々なジャンルを行ったり来たりする彼らのアルバムは、正直全く良くないこともある(電子音楽には行かない方が…)んですが、当たる時はしっかり当ててくるし、気にならない程度にリリースが多いので、私は大好きです。来日して、メタルアルバムの曲を演ってくれーーー!!!


以上です。「ここがまだパソになってる」などのご指摘お待ちしてます。


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