Die with Zero
「Die with Zero」という本があります。基本的に本は図書館で借りる主義なのですが、そんな私が購入するくらいの名著です。
ざっと説明しますと、『Die with Zero』では、ただお金を貯めるのではなく、若いうちから経験や思い出に投資する大切さを説いています。時間や体力には限りがあるので、引退後に楽しむのではなく、人生の各段階でお金を上手に使うことが大事だという考え方です。資産を残すよりも、自分の人生を豊かにするためにお金を使うことを優先しようというメッセージが中心です。
この本の考え方に私はすごく共感しました。特に「思い出の配当」という概念にはハッとさせられました。同じ経験でも80歳でするのと20歳でするのでは、その経験から得られる長期的な効能が違うというものです。
私が退職を決意した理由の一つにはこれがあります。いまのまま仕事に追われる生活をしていても、人生の最期で納得できないと思ったんです。
その一方で、「けどお金は大事だよね」という思いがあります。
退職後はいままでの数分の一の収入になりますので、好き勝手にお金をつかっていたらすぐに貧窮してしまいます。自分ひとりならそれでもいいのですが、私の場合は家族がいますのでそうもいっていられません。
そうなってきますと、メリハリが大事になります。具体的には、普段の生活は節制して、経験に関することにはある程度重点的に投資する形になろうかと思います。
そこでいま悩んでいるのが「バイク」です。
バイクはまさに経験をもたらしてくれるのですが、そんなに乗る機会がありません。真夏は暑くてとても乗れませんし、雨でも乗れません。真冬もちょっと辛いです。ベストなタイミングでもほかの用事があったり、と。
駐車場、保険、メンテナンス、と、乗らなくても維持費だけで年間10万円ほどかかります。
レンタルという手もありますが、乗りたいときに乗りたい車種が借りられるわけでもなく・・・。
10万円あれば、国内でちょっとリッチな旅行ができてしまいますので、判断が苦しいところです。
退職したら乗る機会が増えるかもしれないので、それまではとりあえずキープ(判断の先送り)しようと考えています。
悩みは尽きないものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。