咽頭癌+悪性リンパ腫と、明るく楽しく挫けずにつき合う方法〜エピソード1/DAY 01
これは夢か現か幻か
おいおいおい、周りは点滴ぶら下げたパジャマ姿の病人ばかりなんだが、ここは一体どこなんだ?遠くから救急車の音が聞こえる。ナースコールの音も聞こえる…
こんなところへ来た覚えはないぜ。俺をどうしようってんだ!
俺には自由が欲しいんだ。それは結果的に不自由なことであってもだ。
俺は夢を見ているのか?
俺は幻を見ているのか?
はたまた現実の世界なのか?
俺はどうなってしまったんだ?
な、開放してくれるんだろ?俺にはやらなくちゃ、行かなくちゃならないことがあるんだ。助けてくれよ…
夢でも幻でもなかった。今自分の右腕にはしっかりと点滴がつながっているしな。
さて本日予定どおり入院し、粛々と検査、初っ端からの放射線治療、美人看護師さんとのコミュニケーションとカリキュラムを順調に消化しております。
が、昨今の武漢ウィルス等による感染症防止のため、たとえ家族であっても特別な事情(そろそろ大切な人にご連絡差し上げてくださいとか言うやつらしい)がない限り面会厳禁だそうだ。
驚いたのが口腔ケアが振り出しだったこと。放射線治療では口腔内のトラブルが相当あるらしく、歯と歯茎の検査だけではなく、歯石除去とそれ以外にも歯の被せ物トラブルまで見ていただきました。
歯医者に行かなくちゃって思ってたけど、後回しにしすぎて結局行かなかったからホントありがたい。
そんで入院初日から放射線治療も開始。
初めての体験だけど、痛くも痒くも温かくもなくただ横になってるだけで終わった。ただしこれを繰り返すと皮膚が爛れたり先述の通り口腔内にトラブルが出たりするんだろうな。あっという間に初回は終わり。これを週5回、計35回やるそうだ。
病室に戻ると主治医から呼ばれ、治療方針や治療内容を再度説明いただきました。
なんと足の付け根から大動脈カテーテルを患部近くまで送り、抗がん剤を注入するそうです。併せて副作用を抑える効果の点滴だったかな。
咽頭癌は治療による効果が十分期待できるけど、悪性リンパ腫は大きいので最悪放射線と抗がん剤による効果が薄い時は、外科手術による摘出を検討するとのこと。そのため左腕の皮膚と血管を温存し万一の時はそれらを首へ移植するためダメージを与えないようにするって言ってましたわ。
先日の左腕に注射禁止ってネタはこの事だったのかと、ガッテンガッテン!
説明を聞いたのち、抗がん剤は腎臓に負担がかかるからって、おしっこを出しやすくするだか?そんな理由で今は点滴に繋がれています。お酒飲ませてくれれば一発でトイレが近くなるのにね。
エンジェル(看護師)さん曰く、みんな同じこと言うって笑ってました。
まぁ所詮俺もそんなレベルなんだよってことだ。
もはや親父ギャグとも言えないそんなこと毎日聞いてるエンジェルに同情したぜwww
そんなわけでもちろん右腕に針が挿さってるわけですが、キーボードを打つため肘は曲げるし刺す場所を吟味してもらった。おかげで快調に打鍵できてる。
ありがたやありがたや。
利腕なので歯磨き、トイレ、食事も…とか思ってたけど意外にへーきだわw
そんなこんなしてて今日はもう疲れてしまった。肉体的にはともかく、メンタルは結構ストレスかかってんだろうな。
そんなわけで、Today is...
「今日が私の1日なら、癌治療に入院したのに歯の治療をしています」でした。
ってことで、またね!
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