Question of the Delimitation of the Continental Shelf between Nicaragua and Colombia beyond 200 nautical miles from the Nicaraguan Coast (Nicaragua v. Colombia)
国際司法裁判所から、長らく待っていた判決が出ました。
慣習国際法において、基線から200海里を超える大陸棚に対する国の権原(entitlement)は、他国の基線から200海里以内に延ばしてはならない、というもの。大陸棚の権原の性質、慣習国際法の認定方法など、さまざまな点で画期的な判決です。1969年北海大陸棚事件から大分遠いところにきたなというのが一読した印象。これから精査します。
本判決は、東シナ海において、中国と韓国が延長大陸棚を日本の大陸棚とEEZに食い込む形で主張している状況(外務省ホームページ参照)に、直接影響を与えることになります。その点では、日本にとっても重要です。