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自国民の捕虜としての地位

W. Casey Biggerstaff & Michael N. Schmitt, "Prisoner of War Status and Nationals of a Detaining Power" が出ました。

ジュネーブ第3条約第4条Aに基づき、抑留国が自国民の捕虜(POW)としての地位を認める義務があるかどうかという問題。ロシアがウクライナに参加しているロシア国民を捉えた時にPOWを認めるか(あるいはその逆)という問題になります。ICRCが認めるべき、米国が認めないべきという立場をとっています。この論文は、認めないのが説得的だという立場です。

要旨の仮訳はこちら。

本稿では、抑留国が1949年ジュネーブ条約第3号第4条Aに基づき、自国民の捕虜としての地位を認める義務があるかどうかを検討する。まず、条約条項を解釈するための確立された原則の観点から、同条項を評価する。その上で、条約の交渉と採択前後における同条約の規定に関する関連研究と国家の慣行を検討することにより、同条約の評価に文脈を加えている。そして、抑留国の国民に捕虜の地位を与えないことが、第4条Aの解釈としてより説得力があると結論づけるが、最後に、抑留国が直面する可能性のある国籍の決定に関する実際的な課題を強調する。

https://digital-commons.usnwc.edu/ils/vol100/iss1/15/




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