問題の解答を公開 vol.2
はじめに
息子が卒園式を迎えたと思えば、あっという間に入学式。
どんどん成長する息子に置いてかれないよう、『劣化』ではなく『進化』を目指そうと思う今日この頃です。
さて、今回は過去の問題の解答を公開します。
解説の文章も長くなりすぎず、簡潔に、テンポよく行きたいと思います。
というのも、最近他の仕事でコラムチェックをやっており、長い文章は飽きるな、読者も大変だな、と痛感しています。
これからは、伝えたいことを端的に述べられるよう、意識したいと思います。
そう、『進化』ですね。
こんな人は必読
・今まで1つでも記事を読んでいただいた方
・医師の雑学を知りたい方
・間を持たせる小話が欲しい方
・医療従事者を目指す学生さん
専門医でも意見が分かれる!?肺癌に対する最適な手術とは?
問題:
肺に癌があっても肺癌とは限らない、もしかしたら大腸がんかもしれない、というのはいったいどういうことでしょう?
解答:
大腸癌の肺転移
解説:
癌の転移、という言葉は聞いたことありますかね。
癌細胞がもとの場所から、違う場所へ飛んでしまった状態です。
癌細胞が飛んで行き着いた場所が肺の場合、それを肺転移と呼びます。
元々は大腸癌がありました。
その大腸癌の癌細胞が肺に転移しました。
そうすると、それは肺癌ではなく大腸癌の肺転移なのです。
ちなみに肺癌とは、肺の細胞が癌化したものを指します。
意外と難しいこの考え方。
ご理解いただけましたでしょうか?
もう少し知ろう!血圧の話。
問題:
血圧測る時、必ず腕で測りますよね?
これ、なんでだと思いますか?
解答:
心臓と同じ高さで計測するため
解説:
血圧は、腕(上腕)でなくても計測できます。
首でも、手首でも、足(大腿)でも。
でも一般的には腕が便利なんですね。
それは心臓と同じ高さにあるから。
しかも、座っていていも、横になっても。
心臓から拍出された血液は、動脈を通って全身に運ばれます。
全身、といっても心臓より上に血液を運んだり(主に頭)、心臓より下に血液を運んだり(主に足)、様々ですよね。
そして重力の関係で、心臓より上に血液を送る時の方が、圧が必要なのです。
だから、計測した位置が心臓より上か下かで、血圧の値は変わるのです。
そもそも血圧は、心臓の負荷を知る目的。
ということで、心臓と同じ高さの腕で計測するのが一般的なんですね。
ドラマのようになんでも治せる外科医はいない?〜細分化された専門領域〜
問題:
病院内でのドクターコールで、真っ先に現場に駆けつけるのは、何科の先生方でしょう?
解答:
救急科
解説:
救急の先生方は、非常事態が起きた際の対応のプロです。
時間との勝負になるかもしれない急変患者に対し、迅速な初期対応をしてくれます。
いつもは救急外来で待機している救急チーム。
救急車の受け入れや患者対応を行なっています。
しかし、院内で急変が生じたことを知らせるドクターコールが鳴ると、救急科の先生方は全力疾走で現場に向かいます。
そう、言葉通り『全力疾走』です。
その時の勢いは迫力があります。
もちろん、ドクターコールは救急科の先生だけでなく、院内にいる全ドクターに向けられたもの。
現場が近いと判断したドクターは急いで向かいますが、その中でも救急チームのスピードはピカイチ。
特に階段を使って向かう際には、救急チームが全力で階段を駆け上がる音が響き渡ります。
さいごに
記事のボリューム的にはだいぶあっさりしてますが、これくらいの方が肩肘張らずにサクッと読めますかね。
読者側の気持ちになり、しばらくは簡潔な記事を意識したいと思います。
さて、最後に問題です。
長い文章、と言えば『論文』です。
医学の英語論文ももちろん長い。でも知りたい情報を一部だったりする。
そんな時、時間がない中で英語論文をサクッと読む方法はあるのでしょうか?
論文を読むのも、1つの技術です。
ちなみに答えは、翻訳ソフトを使う、ではありませんよ。
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