「2023年、流れていかない場所と」公募インタビュー#42
(Hさん 2023年10月初旬)
自作音楽やショート動画、ゲーム、3Dモデルなどを制作し公開しているHさん。音楽は学生時代から作っていましたが、今年(2023年)に入り改めて活動名を決め、制作物の置き場としてホームページを開設。音楽以外の制作も今年から始めました。noteにもアカウントを作り、日々の心情を綴ったり、制作の状況を書いたりしています。一方、SNS(X=旧Twitter)の使用をやめました。
Hさんが行動を起こした理由とは。意欲的に活動するHさんの制作まわり、これまでとこれから。
着想のもと
──事前に、制作に活かしてきたルーツなどについてお話ししてみたい、と書いてくださいましたが、ルーツとは、どういったことですか?生い立ちとかそういうことでしょうか?
Hさん 動画とか音楽とか作る中で、どういうところから元となる着想を得てるかっていう部分ですね。
大体は、いろんな作品を見て、すばらしいなと思ったことを元に作ることが多いです。なので、オリジナルとして出してはいるんですけど、やっぱりそこには全部、元となったものがあるんですよね。
──今までだとどういった作品からインスパイアされて?
Hさん 9歳上の姉が見ていた漫画やアニメとかを見て、好きだったシーンを元に音楽を作ったりしたことがありました。
ひと世代昔っていうんですかね。今30代ぐらいの人の話題のほうが結構知ってる感じで。自分が末っ子なんで、逆に最近の、若い人の話題のほうがあんまりわかんないって感じですね。
具体的には、漫画で言うとジャンプ漫画とかですかね。『幽☆遊☆白書』※ が好きで、あとは、最近やっと知り始めたんですが『NARUTO -ナルト-』※とか。ちょうど明日『NARUTO -ナルト-』の舞台に行くんですけど。そういった作品の感動した部分から作るっていうことが多いです。
音楽(を聴いた場合)だと、作家さんの音作りだったり、作曲の仕方に感動して作るっていう感じですね。
──漫画だと、感動したシーンを思い浮かべて、そこに音楽をつけるみたいな感じでしょうか?
Hさん まさにそういう感じで。
──なるほど。劇中音楽のような?
Hさん それに近いと思います。
自分、1個フリーゲームも作ってるんですけど、その中でもBGMを2つだけ作っています。元々あるサンプル音楽みたいなものも使いながら、自分で作りたいシーンがあって、そこは自分が作りました。
趣味です
──そういうことをお仕事にされている?
Hさん いや、仕事ではなくて、趣味としてやってるだけなんですけど。元々、高校生の時軽音楽部だったんですよ。その時に、ボーカルのコーチの方とかに作曲や作詞を教えてもらったりして。一応その時歌をやってたんで、そっちのほうメインでやってたことはありますね。
──仕事は、全然別のことをやっている?
Hさん 業種は全然違うんですけど、毎日何時間もしゃべる仕事だから、喉を守らないといけないなと思って。歌はやめたわけじゃないんですけど、控えめにしつつ、作曲とかのほうに切り替えたって感じですね。
──仕事以外の時間は、何かしら作っている感じなんですか?
Hさん そうですね、大体音楽をやってるか、今年の頭くらいはゲーム作ったりとか、あと3Dとかショート動画を作ったり。何かしらやってることが多いですね。
──作っている動画はどういうもの?
Hさん 3Dのアバターがあって、それを使って日常あったこととか好きな曲とかを紹介するって感じですね。
動画とかだと、スマホで全部作っちゃいます。
──見た人から反応はありますか?
Hさん 思ったよりは見てもらってるのかなって。自分はあえてSNSをやってないんですよ。その状態でどれくらい見てもらえるかなって思ってやってるんですけど。意外と3D画像のほうとか、全然知らない分野なんですけど、男性から反響があったりしますね。
──反響があると、うれしいですか?
Hさん そうですね。やってみてよかったなって感じです。
SNSをやらないわけ
Hさん Twitter(現X)とかだと、自分の投稿が流れていっちゃうんですよ、全部。一応残しておけるとは言え、最近Xに変わったりとかいろんなことがあったし、それでちょっと不安があって。アメーバブログだったりnoteみたいな、ずっと見ていられる場所にしとこうかなと思って、SNSをやめたというより拠点を移したというイメージです。
──すごいスピードで流れていくより、いつまでも見ていられるところのほうが合っている?
Hさん 結果的にそうでした。今までずっと、自分が投稿したものをTwitterとかでも宣伝してたんですけど、結局1秒とか3秒くらいタイムラインで流れて、で過ぎ去られちゃうのがすごい悲しい感じがして。それだったらブログみたいな感じで残していけるほうがいいかなと思って、今は(作品の投稿を紹介する場を)noteにしてますね。
姉がいた部屋で
──お姉さんにも作品を見せたりする?
Hさん 見せてはないんですけど、(自分が)元々軽音楽部だったこともあって、音楽をやってること自体は知ってますね。家にギターも置いてあるし。なので、音とか歌とかをやってるのは知ってると思います。
今はもう、姉は結婚してるので、別に住んでるんですけど。自分が今住んでる部屋が、元々姉が使ってた部屋で、残していったものがいっぱいあって。昔読んでた漫画とかゲームがまだ残った状態なんですよね。私はそこからいろいろ知っていって、という感じで。
──お姉さんのこと自体は、好き?
Hさん めっちゃ仲いいです。
──いいですね。じゃあお姉さんの好きなものを、素直に?
Hさん そうですね。そこから知ったものがかなり多いです。
自分がパソコンを手に入れる前の、小学生ぐらいの時って全然情報源がない状態で。ぎりぎりガラケーが出てきた世代なんですけど、自分はまだそんなにインターネットも知らなかったから、小学校時代は家にあった漫画とか作品から新しいものを発見したという感じで、楽しんでいましたね。
──Hさんが小学校高学年の頃には、もうお姉さんは成人に近いぐらい。そうなると、いろんな作品がいっぱい置いてあるでしょうね。
Hさん そうなんですよ。
始めた時期/ボーカロイドを使う理由
──いつ頃から作品づくりをされてるんですか?
Hさん 高校で軽音学部に入ったぐらいからです。元々、中学生の頃からインターネットは好きだったので、いろんな人が投稿してる作品とかをよく見ていました。当時はまだYouTubeがそんなに流行ってなくて、ニコニコ動画とかの時代です。今では素人さんが(ネットに作品を)上げて有名になって、っていうの当たり前だと思うんですけど、その当時は自分にはすごく衝撃で。テレビが全盛期だった頃なので、一般の人でもネットを通じていろんな人に知ってもらえるんだということにびっくりしたんですよね。
──それで自分もやりたいなと?
Hさん そうですね、全然機材とかなかったですけど、姉が残していった古いマイクとかを使って録音してた記憶があります。
──お姉さんも何か作ったりする人なんですか?
Hさん 姉は、結構長くダンスをやっていました。私も発表会を見に行ったり。なので、姉も表現することは結構好きだったのかなって思います。
──Hさんは、作ることを通じて、自分自身を表現しているような部分はありますか?
Hさん えっとー、そうですね…オリジナル曲を作った時は、かなり自分の思ったままに書いてるっていう感じで。私はいわゆるボーカロイド作品というものを作ってるんですけど、合成音声ソフトを使って曲を作る人って、一般的には、そのキャラクター、初音ミクに合わせて作る人が多いのですが、自分はあえてそういうふうにしてなくて。キャラクターのイラストとかも出さずに、風景の写真とか1枚で、ほんとにその時思ったことを、自分が歌う代わりに歌ってもらってるって感じですね。
キャラクター性を押し出していくっていうことがあんまり思い浮かばなかったっていうか。アニメ的な見方をあんまりされたくなくて。ボーカロイドって言ったら、ミクちゃんを好きなんでしょうみたいな(見方をされがちだが)、自分はそういう感じじゃなかったんですよ。作家さんの曲を聴いてすごいなって思って作るので、音楽の自然な形で聴いてほしいというか。普通に、J-POPとかを聴くような感覚で聴いてもらえたらなって思ってます。
──自分の声で歌うことは?
Hさん やろうと思えばできるんですけど、仕事のために喉を守るのと、録音環境の関係で今はやってないって感じですね。
ボーカロイドに歌わせると単純に曲が早く完成させられるというのもありますし、ボーカロイドの声が好きなので使いたいって思ってます。
メンタルへの影響
──作ることは楽しいですか?
Hさん 結構面白いですね。自分のホームページを作ってみて、精神的に安定した感じがありますね。
──それはどういうことですか?
Hさん 多分、自分だけのページができたっていうことと、なんだろう、Twitterとかで流れていかないから、ずっと残せるので、自分がやってきたことが見返せるっていうのがいいんですよね。
──ずっと残せるような形をとる前は?
Hさん 以前は動画サイトとかには上げてたんですけど。でも動画サイトは、運営の人がいて成り立ってるものだから、運営が閉じてしまったら見られなくなるし、ここに置きっぱなしで大丈夫かなっていうところがあって。なので、ホームページを立ち上げたっていう感じですね。
──創作活動って、自分のメンタルに影響があるものですか?
Hさん すごくあります。創作することでメンタルがよくなることもあれば、作品がなかなかできなくて、本当に沈んじゃう時もあるんですよね。ボーカロイド作品を作るとは言え、声以外の、音楽の部分を全部作らないといけないので、めちゃくちゃ時間かかっちゃって、すごい大変だったことがありますね。
──趣味で作っているとは言え、大変だとつらい?
Hさん そうですね。作曲は本当に大変で。だから、今は短い動画を作って、思ったことをポンポン出せるようにしてますね。
──思ったことを出すというのは?
Hさん その瞬間瞬間の感動とかを大事にしてて。思った日の次の日じゃ気持ちが変わっちゃってるんですよ、自分は。だから、思った当日にもう作りたい。
例えば、舞台を見に行ったりして、よかったなって思う部分があったら、すぐnoteとかに投稿したいなって気持ちです。
──感動したことを動画で表すとすると、どういった形でやるんですか?
Hさん 自分の場合は、例えばアバターを画面の中に置いて、文字を読み上げるソフトがスマホにあるんですけども、その音声読み上げで、例えば「今日〇〇を見てきたよー」とかそういう感じで、紹介動画みたいな形でしてますね。
最初は全然、そういう紹介動画を作る気はなかったんですよ。なんですけど、去年の年末ぐらいに、『NARUTO -ナルト-』の展示会に行ってきた時の写真が残ってたので、それを使って、noteに投稿したり、その記事をまとめて動画にしたりして投稿しました。久々にイベントに行った思い出だったので、楽しかったですね。
──そういう作業は全部一人でやってらっしゃる?
Hさん そうですそうです。
──動画を作るのは、作曲に比べたら時間や労力はかからない?
Hさん ああ、もう全然、本当に。(その時の動画は)数時間ぐらいで作りましたね。
SNSをやってた頃、まだコロナ禍になる前で、ライブのイベントとかが結構多くて。ライブに行きながら、いろんな友達としゃべりつつ、インターネットに感想とかを投稿するっていうのをすごく多くやってて。今はそれがYouTubeとかに切り替わった形ですね。
いろんな人、いろんな世界
──今はまっている作品とか好きな作品は?
Hさん 結構いろんなものを見て、音楽もいろんなジャンルを聴くようにしてて。日本のもの、K-POP、洋楽とかも聴きますね。偏らないように自分ですごく気をつけてます。
普通にYouTubeを見る時も、ほとんどログインしないで見てるんですよ。そうすると、おすすめが偏らない状態で出てくるから。全然自分が知らないものを見てみたいって気持ちがあって。
noteもよく読みます。それこそ、インタビュアー田中さんの記事とかも見ましたし。noteは、(投稿については)全然ここまで続くと思ってなかったんですけど、いろんな人の投稿を見るのも楽しくなって、続けていますね。知らなかった世界がいっぱい見えて面白いなって思います。
いろんなものからインスピレーションを受けたいなって気持ちがあります。
──それは自分の創作に活かすため?
Hさん そうですね。ずっと創作やってきて、音楽を作ってる時に何曲作っても同じ曲ができるみたいな時期があって。マンネリ化じゃないけど、ずっと似たような作品作ってるなって自分で思ってしまって。何か少し違うアレンジを入れたいなって気持ちがあって、それでいろいろ聴くようになりました。
全然知らなかったアーティストとか、海外の楽曲を聴くと、普段使ったことのないアレンジとか、曲の感じがつかめるので、定期的に聴くようにしてます。
熱量はあるが、あくまで趣味/人前は平気
──趣味と言う割にはすごく向上心があるのかなと。
Hさん あ、そうですね。趣味なんですけど、自分の中で、本業と同じくらい熱量があるっていうか。
──何か目指すところはあるんですか?
Hさん 目指す……YouTubeを少し見てもらえたらなって思うのと、ホームページをいろんな人に訪問してもらえたらうれしいかなくらいですね、今は。
──副業とか本業になればいいなとかではないんですね。
Hさん そこまではまだいかないですね。一般の人が主催されてるライブとかで遊ばせてもらえたりするので、そういう仲間内でやるぐらいのことは考えてるんですけど。今は仕事にしようとか本業でやろうって気持ちはあんまりないと思います。
──すいません、全然知らない世界なので教えていただきたいのですが、一般の人がやってるライブで遊ばせてもらうっていうのはどういうことですか?
Hさん あ、それは、音楽好きが集まるミニライブを開こうみたいな形で、ライブができるちっちゃい音楽スタジオの一部とかを借りて、例えばギターを弾き語る人とかが5人10人ぐらいで集まってやる、仲間内での発表会のようなもので。お客さんを呼ぶとかじゃなく、お互いの成果を見合う、みたいな。
──へえー。(バーチャルやリモートではなく)リアルでってことですよね。楽しそうですね。
Hさん 結構面白いみたいで。私はまだ見学に行ったことしかないんですが。一度出演すればその後いつでも遊びに行けるらしくて、それが練習会的なことになるみたいです。
──そういうリアルな場所でもやってみたいんですね。
Hさん 元々軽音楽部だったので、むしろそういう方向から音楽に入ったっていう部分があって、リアルでのライブとか、バンド活動とかそういうのが結構好きです。
部活時代にも結構、他の学校とのライブとかにボーカルとかで出させてもらったりしていました。すごく面白いなと思いますね。
──へええ…人前に立つのは全然抵抗ない?
Hさん 抵抗なくて、今も全然分野は違うんですけど、一応人前に立つような仕事をしてて。なので、抵抗とかは全然ないですね。
──緊張もしない?
Hさん 緊張は、少しはあるんですけど、人前に立つのは好きなほうなのかなって感じですね。元々。
アバター/いろいろ今年から
──作品を公開している時は顔を出していないとのことですが、それは、ネットでの顔出しは怖いから?
Hさん それもあるし、顔のかわりに自分のアバターを見てもらいたいなっていう気持ちで。
──アバターも作品だからということですか?
Hさん そういう感じです。
SNSとかゲームとかやる人って、いろんなアバターを持っていると思うんですけど、自分はずっと同じ形のアバターを使い続けてて、それが自分の顔だと思ってほしいっていうか。
いろんな服装をさせながら、ベースになる形は一切変えてないんですよ。それがちょっとこだわりですね。
──それはなぜ?
Hさん メタバースってわかりますか?
──わかるようなわからないようなです。
Hさん まあ、ゲーム空間で人と集まって話すみたいな、のがあるんですよ。
その中でアバターを使ってるので、そのメタバースの友人とかにも、いろんなサイトでみた時にも、これがあなたなんだねって覚えてもらえればなって思って、自分のアイコンとして同じアバターを使い続けてますね。メタバースで出会った人が、例えばYouTubeでそのアバターを見たら自分だってわかるようにしたいです。
──本名とは違うお名前で活動されていますが、活動名はどういった付け方をしたんですか?
Hさん キラキラした名前っていうか、芸能人みたいな名前にしたくて、自分自身がこの名前に恥じないようにというか。実生活のほうって疲れたりとか(笑)、大変な時期あるじゃないですか。でも名前をちょっとキラキラさせておくことで、ちょっといい自分になろうというか、そういう気持ちがあります。あとは読みやすくて、実生活でも呼んでもらって変ではない名前にしました。
──活動名、アバター、ホームページなど、今年から始めたことが多いというのは、去年か今年に何かきっかけがあって?
Hさん 元々音楽はサウンドクラウドっていうサイトに投稿してて、これからもいろんな方向でやっていきたいんだけど、ひとつまとめる場所がほしいなって思ったんですよ。で、今年から仕事が暇になって少し時間ができたので、いろいろできそうだなと思って、今年の頭ぐらいにやりました。
──時間ができたらだらだら休んじゃおーじゃなくて、いろいろ作る気になるのはすごいですね。
Hさん 元々自分で何かやっていきたいなって気持ちが昔からあって、仕事とかで人から使われるというよりは、自分から発信していきたいみたいな。それをやっと形に残せたっていう感じですね。
だからこのインタビューも、昔の自分だったらちょっと抵抗あったかもしれないんですけど、今はぱっと自己紹介できるホームページがあるから、それを見て話を聞いてもらえたら嬉しいかなと思ってやりました。
みんなで盛り上がるのが好き
──創作の時、もしくは創作以外でも、一番うれしい、楽しい、面白いと思う時ってどういう時ですか?
Hさん 自分は結構集まるのが好きで、コロナ禍前はライブとか、大型のフェスとか行くのがかなり好きで。今年も地元のお祭りとかにもたくさん行ってて。みんなで盛り上がるみたいなそういう世界観が好きですね。
──いずれ、そういった盛り上がる空間を主催してみたいとかありますか?
Hさん どうなんでしょうね。一応、メタバースの世界だと、音楽を流すDJイベントとか、それこそ弾き語りを配信してる人とかいるので、そういうのにも憧れはなくはないんですけど、機材とかが整ったらって感じですね、それは。
人となりを知りたいから、自分も話す
──他のクリエイターとかミュージシャンについて、作品だけ見ますか?それともその人自身も見たい?
Hさん できるだけ作品だけを見ようとしてるんですけど。特に音楽やってる人って、特徴としてあるのが、あんまりSNSに書かなかったりとか、自己紹介しないっていうのがあって、公式のインタビューとかじゃないと考えていることがわからないっていうのが多いんですね。よほど好きな作家さんについては知りたいなって思いますね。
自分も今SNSをやってない状態で、noteも非公開みたいな感じなんですよね。だから人から何か知ってもらう部分があんまりないから、インタビューでたくさん話そうかなって思ってます。
知らないものを見たい/運動も好き
──それなら、もっとHさんのことを紹介できるようなことを聞きたいですね。創作以外の趣味はありますか?
Hさん 創作以外だと、動画を見ることが好きで、休日はいろんな動画サイトを見ています。次に自分が作る動画のヒントを得たりとか。(自分は)ショート動画しか上げてないんですけど、自分自身がショートしか見ないくらい、スマホで見るほうなので、短い尺の中でどんなのができるかなとか考えながら見てます。
いろんなことを吸収するのが好きなんですよ。noteのいろんな記事を読み漁ったりとか、ずっとインターネットを見てることが多いです。
創作に活かすために吸収したい、っていうこともありますし、単純に楽しい気分になって気分を上げてから創作に挑みたいっていうのがあって。自分のテンションが上がらないと全然できないんですよ。なので、ちょっと違う分野のものを見て、気分を高めてからやろうと思って。
──やっぱりテンションが上がらないとスタートできないものなんですね。
Hさん そうなんですよ。自分はそういうタイプです。
──自分が作ろうとするものとは分野が違うものを見ることが多い?
Hさん そうですね。全然普段見ないようなものとか、海外の動画とかをあえて見て、知らない感性を知っていこうかなって気持ちですね。
──こういうのもあるんだ、みたいな発見を
Hさん そうですそうです。そこを求めてやってる感じ。
──出会えるものですか?
Hさん 結構、そうですね。海外の動画とか探してると、関連動画とかで、全然見たことない人とか、知らない投稿者さんの動画が出てきて、正直言ってることとかよくわからないけれども、こういう世界があるんだと思って、そこが面白いかなって。だから自分、海外の動画とかそういうの好きで、すごく興味がありますね。
・
Hさん 中学校の時は運動部で、今でもスポーツジムとかにかなり行っています。
走るのがすごく好きで。筋トレとかもやってた時期があって。ずっと動いているほうっていうか。
割となんでもやってみたいっていうか、好奇心が強いほうですね。
──お話を聞いていると、怠けてる時間なんてなさそうですね。
Hさん (笑)自分の家族とかが結構そういう感じで。姉もそうだし、親もそうだし。みんな活動的なほうですね。
やりたいこと、変えないこと、やりたくないこと
──これから新しくやっていきたいことは?
Hさん いろいろ活動を思い返してみてわかったのが、今までは自分の歌を聴いてほしいとかだったんですけど、今は、(Hさんが作った)3Dモデルとかがダウンロードできるようになってて、人に使ってもらえるんですよね。音楽とかも一応音源ダウンロードできるようになってて、人に使ってもらえたらなというか、自分の中で完結しないで、もう一個つなげていけたらなっていう気持ちがありますね。
──そのためにやる予定のことってありますか?
Hさん それをするためっていうか、知ってもらうためにnoteを書いたりとか、こういう企画に応えてみたりして、ちょっと人とつながってみたりしています。ゲームを作った時も、何人かに依頼をしてテストプレイをしてもらったりしました。人と関わってやってみたいなっていうのがありますね。
──逆に、変えないでやっていきたいことは?
Hさん 変えないでやっていくのは、なんだろうな、自分のホームページをあのまま残しておきたいです。あれ、結構情報少なめに作ってるんですよ。newsとか最新情報を載せているサイトが多いですが、自分が何回も見て修正とか更新とかを入れていくと、ちょっと自分自身が見飽きてくるかなっていうのがあって。なのであえて文言を少なめに、制作物を置く場としてシンプルに作ってるっていうのはありますね。
──では、嫌なこと、絶対したくないことは?
Hさん それこそ今年から決めてることではあるんですけど、「無理して作らない」っていうのをすごい考えてて。今まではSNSをやってたから、人に聞いてほしいから流行りの歌を歌ってみようとか、そういうちょっと邪な気持ちがあったんですよ(笑)、自分の中に。それが、SNSをやらないことで取り払われた感じがあるので、できるだけ、気分が乗らなかったらやらないし、気分が乗った時だけやろうと思って。あまり周りの目を気にせずに、素直に自分のやりたいことを表現したいなっていう気持ちがありますね。
──SNSをやっていると、見てもらうのを目的に、追いたてられるような感じがあるんですね。
Hさん 数字を気にしてしまったりとか。いいねが少ないとか、それがどうしても目に入ってきちゃうので。そこを気にしないために、本当にやりたいことを信じてやろうかなって思ってます。
自分の中でスッと出てきたものっていうか、感じたことを、そのまま素直に一回で完成させられれば一番それがいいです。逆にそこから修正とか、このほうが人にウケるからとか考えちゃうと、作品がよくなくなっていく気がして。人にウケるのを狙ってるみたいで。それを極力入れないように作ろうかなって思ってます。
これからもいろいろと投稿とか音楽とかやっていくので、見てもらえたらなという感じですね。
今までのルーツを語ることができてうれしかったです、ありがとうございました!
(終わり)