蚤の市便り (DAY3)
毎週木曜日から週末にかけて、バルセロナの大聖堂(カテドラル)前の広場でも蚤の市が開かれている。木曜日はエンカンツ蚤の市もおやすみなので早速行ってみると、いつもベンチや石の階段に腰掛けておしゃべりする人たちで賑わっている広場の中央に白いテントの蚤の市がこじんまりと出現していた。
エンカンツ蚤の市に目が慣れてしまったために、あまりに状態が良く値段も立派なこちらの蚤の市にちょっとドギマギしてしまう。出店者のひとたちはおそらくプロのアンティーク商の方々で、そのあたりもエンカンツ蚤の市とは違う。ここでは品質やブランドなどがしっかりしたものと出会える確率がぐんとあがるので、自分の目の勉強のためにもここにも定期的にきてみようと思っている。
それでも私はだだっぴろい公園のだだっぴろい草むらの中で、綺麗なBB弾を探すことのほうが好きだな、と思う。ずっと下を見続けてやっと見つけた時の高揚感が今でも忘れられない。ものが纏うそういう楽しさも品質やブランドに負けず劣らず大切。
少し装飾が取れてしまっているけれどそのほか状態も良好なピルケースを買った。ゴールドはそんなに好みではないけど、このターコイズブルーと合わさるとすごく魅力的に見えた。私ならミント味のタブレットとかを詰め替えて使いたい。こんな小さなゴージャスを持ち歩く日常はきっとちょっとちぐはぐで、楽しい。