省マネー
説明義務制度における省エネ基準への適合判定には、外皮性能と一次エネルギー消費量の計算が必要となります。計算方法としては、標準計算とモデル住宅法があります。
標準計算は、Excelシートや計算プログラムで行います。精緻な計算となりますので、必要十分な性能が確保されることになりますね。
モデル住宅法の詳細は現時点では未定ですが、簡易計算シートで評価することになります。計算結果はおおまかなものとなりますので、実際の性能よりも低い性能として評価される可能性が高くなると思います。今月には公開されると聞いていましたが、こちらもコロナの影響で延びているのでしょうか。
実際の性能よりも低い性能として評価されるということは、裏返せば必要以上の性能を持っているということになりますね。具体的には断熱材の厚さが大きいとか、より性能の良い断熱材を使うとかということです。当然ながら材料コストは上がりますので、建築主にとっても設計者にとっても、ありがたい話ではありません。
エコじゃないというか、そもそも必要以上のものを使うのは省エネじゃないような気がします。