短編映画ヘブンズ・ラッシュ[全シーンロケ地集]
阪元裕吾監督のショートフィルム、ヘブンズ・ラッシュ。たった10分の短い時間を活かしダイナミックなアクション“だけ”を魅せてくれる快作。
どういう訳かこの映画、石川県は金沢市の観光PRを兼ねた作品である。1部では「金沢の産業と観光資源が暗殺になってしまうのでは…」という懸念(ジョーク)が発生する程に町興しとは正反対のプロットが構成されている。
粗筋
金沢を拠点とするランクSの殺し屋、倉田(山口大地)に粛清命令が下された。1億円の懸賞金を懸けて各地から集まった殺し屋が倉田に襲いかかる。果たして倉田は生き残ることが出来るのか…?
というシンプルなストーリー。
阪元監督作常連の伊澤沙織や伊能昌幸らも出演。短編アクションムービー故にストーリー性は薄いが、濃密な肉弾戦を鑑賞できる。
さて、金沢市のPR動画ということは勿論全シーン金沢市内での撮影である。
そこで全ての撮影地を調査。そこで見つけた全てのロケ地を記していく。
まずは冒頭、倉田が市内を散歩するシーンは犀川大橋と片町交差点。橋から道なりに東へ進むと交差点に至るので見つけやすい筈。
次は最初の刺客を返り討ちにするシーン。竪町通りから細い路地へ入った所。目印はタテマチパーキング及び竪町商店街振興組合のある場所。と言っても劇中の映像から見つけるのは少し難しいので、地図アプリを見ながら現地を歩くと良い。
ちょっとしたシーンでもしっかり金沢市内で撮るのが観光PR動画の良い所。
次のシーンは野町駅。駅のロータリーは広々としていて撮影しやすかったのかなぁと思いけり。
また竪町通りに戻って今度は通り沿いの公園、竪町広場へ。買い物ついでの一休みにうってつけな憩いの場だ。
物語は中盤、夜のシーンへ。こちらも竪町通りでの撮影。目印はNorth Faceの目の前。
そして伊澤沙織の登場シーン。どちらのシーンも商業施設オーバルに沿っている。
エンドクレジットにも記載のある本編クライマックスのロケ地は商店街から少し離れた神明宮。先ほどの犀川大橋から南西の位置にある。本編1の見所はここ。
本編終了後のオマケ映像のシーンも竪町商店街。目印はスギ薬局とSeriaの向かい。
阪元監督作品を追っていると「おっ!」となるサービス精神溢れる場面。
以上!映画のロケ地を探すだけでなく、現地に赴くのも一興。実際にロケ地を訪ねてみると作品の理解やリアリティをより深く得られるかも。
観光PRとしての趣旨もあるので旅行がてら訪れてみるのも良いだろう。
短編映画「ヘブンズ・ラッシュ」はYouTubeにて公開中。