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未災地ツアー(防災まち歩き)参加


未災地ツアー

防災士@キョウミです
7月8日(土)こうち男女共同参画センター「ソーレ」の女性防災プロジェクト講座のこうち減災女子部ファシリテーターとして「未災地ツアー」で高知市の三里地区の防災まち歩きに参加しました
「未災地」とは、「未来に被災するであろう地」という意味と、「未だ被災していない地」という二つの意味をもつことで
歩いた高知市三里地区のハザードマップを確認すると真っ赤に染まった地図となります


高知市三里地区周辺ハザードマップ

NHKハザードマップより、右手が高知市三里地区

この高知市三里地区は、予想される震度は6強~7
津波到達時間は海岸では20~30分、歩いたところは30~40分という地震が起こると被災するであろう土地です


三里中学校横出発

出発地点は高知市立三里中学校横
少しの坂道を歩いていきます



案内役は地元の方でふぁーまー土居さん(高知市三里地区で農業をされながら高知で元タレント活動・元県議の方で、消防団にも所属)

昔の道を少し広げて車が通れるようになり、写真に写っている中学校のフェンスも以前はブロック塀だったのを道路拡張の際にフェンスに変わったそうです

旧県道14号線 消火栓

消火栓の説明

この三里地区の道路は旧県道14号、とても狭い道幅で朝の時間帯は一方通行
参加したメンバーからは消火栓を気にして歩いたことがなかった
狭い道路や民家が並んでいるところは火事になったらこの消火栓が大切と
自分の地区にもどこに消火栓があるのかを確かめたいと話していました

旧県道14号線 ホースボックス

ホースボックス(消火栓格納箱)

消火栓と同じく、地区にあったのはホースボックス(消火栓格納箱)
このホースボックスの使い方に関しては高知市のホームページに掲載されていました(太文字をクリックしてご確認ください)
このホースボックスは簡単に開けられない場所が多いため自分の地区のボックスをしっかり確認してほしいです

旧県道14号線 古い家など

空き家や古い家も目立つ

三里地区を歩くと古いお家や空き家も見かけました
地震が起こると、狭い道路にブロック塀が倒れたり古い家の倒壊や瓦が落ちてきそうな場所がありました
このような場所はどこの地区でもあると思うので、自身の避難路として決めている道路を再チェックして、2つめ、3つめの避難路を確保しないと!とあらためて感じました

海側から山の方面へと続く道路は下り坂の道路
津波がきたら勢いよく海水が住宅地へ流れ込みそう

この地区を歩いて感じたのは、道路は狭く入り組んでいる
そして、海岸に近い道路(黒潮ライン)から生活道になっている道路へは上り坂、しかしその生活道路からさらに避難する場合は下り坂
心理的にもこの下り坂を避難して大丈夫なんだろうかと思ってしまう坂道


仁井田神社へと向かいます

その坂道を下りて、住宅街を通ると仁井田神社の駐車場横を通ります
この駐車場と道路の間にある小さな川「西谷川」この川には土石流の表示がありました


土石流標識


仁井田神社付近の土砂災害ハザードマップ
仁井田神社の裏手の山は土砂災害が起こりやすい場所

仁井田神社へ到着です
鳥居脇入口のクスノキは樹齢700年超えであり、直径194cm、樹高32mのクスノキは、度重なる台風にも耐え続け、御神木となっており
さらに坂本龍馬と縁が深く、夕顔丸の奉納絵馬をはじめ、龍馬ゆかりの逸話が多く残っているようです

仁井田神社 鳥居の後ろ側のクスノキ
狛犬の真後ろの玉垣碑安政南海地震の様子を伝えている
内容については高知市の「あかるいまち」に掲載


この仁井田神社には津波避難場所の看板があり、神社本殿横の山道を上がるようになっています
今回のまち歩きでは時間の関係で鳥居まででした
防災士@キョウミが以前ここの津波避難場所に行ってみました
草が生い茂る山道、避難場所と示すものはないけれど、ガードパイプだけが頼りでした
山の頂上までは程遠いところでガードパイプが終了
その場所はただ山道が突然終了しており、広場でもなく、その先には進めない状態でした
大勢の人が逃げて行き止まりになったら?
この場所でも痛感しましたが、自分の地域での(特に山道)津波避難場所は必ず確認しておかないと

神幸道津波避難タワーへ

神幸道津波避難タワー

仁井田神社から海側へ戻ると「神幸道津波避難タワー」がありました
三里地区と仁井田地区には3ヶ所の津波避難タワーがあり、「砂地津波避難タワー」「新築津波避難タワー」これら全て通常は鍵がかかっており、いざという時には白いドアを蹴破って入るタイプ
この時は地区の管理担当の方が鍵を開けてくださり、避難タワー内部の説明をしていただきました


3階建て、3階部分は屋上
収容人数550人


津波避難タワーへは、階段とスロープそれぞれありました
スロープは緩やかで車椅子の方でも大丈夫そう

神幸道避難タワー2階の様子

津波避難タワーの2階部分へと
3階の屋上があるので雨を凌ぐことはできますが、冬場など風通しが良すぎて寒そう
避難するときには、夏場でも長袖長ズボン、冬場でもしっかり着込んで、暑さ寒さに耐えられるように日頃から準備が大切と実感

2階部分にはベンチ式物入れに備蓄品が
写真つきもあり何が入っているか一目でわかるようになっていました
写真左側下 トイレットペーパーの備蓄品ですが
高知防災キャラバン隊メンバーの丸英製紙さんの10年保証トイレットペーパーです

2階部分には、備蓄品がありました(写真参照)
一番大切な簡易トイレや凝固剤(処理剤)簡易トイレも
防災食は用意していないため、避難する際には自分で用意が大切です

屋上には高知市あんしんセンターへつながる電話もあるそう

未災地ツアー振り返り

今回の未災地ツアー(三里地区防災まち歩き)の
セミナー講師の山崎水紀夫さん(さんすい防災研究所代表)にもいろいろお話を伺いながら約1時間歩きました
歩いた結果の振り返り
自分が住んでいる地区や職場周り、よく行く場所での確認
・消火栓やホースボックス
・倒壊の恐れのある建築物
・避難路のブロック塀や電柱
・避難用看板
・第2第3の避難所
・地区の防災倉庫の場所や倉庫の中身
・要配慮者が周りにいるかどうか?
・車椅子で避難ができる?
以上を確認していざという時に慌てず避難ができる状態へ

最後まで読んでいただきありがとうございました
皆さんのお住まいの地域に置き換えて再確認してもらえたらと思います




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