【ラストピース】バンジャマン・パヴァ―ル 雑データ考察
こんにちは!TORAです🐯
今回は新規加入選手の考察記事、今夏ラスト!(仮にサプライズ駆け込みあっても記事にしませんw)
愛憎表裏一体という言葉をインテリスティに身をもって教えてくれた前37番の後任として、ファミリーの一員となってくれたパヴァ―ルを取り上げます。
フラッテージ、テュラム編で行ったレーダーチャートを用いる形式は今回もなし!
パヴァ―ルはバイエルンのメインシステムである4-2-3-1において、右SBと右CBの兼任。それぞれのプレースタッツが混ぜ混ぜになっている都合上、「元々レーダーチャート自体がエンタメレベルだけど、それにすらならないレベル」と考えたから。
したがって、カルロス・アウグスト編のようなプレー印象+スタッツ補足のスタイルで進行していきます。
いや、スタッツインプレッション+プレー薄ぼんやり印象、ですね。
セリエA以外はあまり見ないもので、いうてパヴァ―ルのプレーはしっかり把握できておりません笑
●プレースタイル
「ボール保持と非保持。あえて選ぶなら、どちらに特色ある?」
と問われたら半数以上は「ボール保持」と答えるのではないでしょうか。知らんけど。
少なくても僕はスタッツ君を連れてボール保持派閥に入ります。
◆インプットアウトプッター
昨季バイエルンのパス試行回数はリーグ断トツトップ。
「ですよね。」という感想が聞こえてきそうで、定量的な証拠はもはや野暮だと思うので割愛。
裾野を広げて5大リーグで比べてみると、バイエルンは上から3番目の値。
他リーグとの比較に意味があるかは微妙ですが、一応欧州サッカー界屈指でパスっているクラブと言えそうです。ちなみにお察しの通り、1位はマン・シティ様で、我らがインテルは16位。
必然、バイエルンの最終ライン組も軒並みボールタッチが多いのですが、パヴァ―ルはその中でチームトップのパス回数を誇ります(1試合平均)。
ここがミソ。
・パヴァ―ルはSBとCBを兼任している
・にも関わらず、よりボールが集まりやすいCB専門のウパメカノやデリフトよりもパスの平均数が多い
ということで、1試合1試合のスタッツを確認したわけではありませんが、
ⅰ)CB出場時に異常なくらいボールタッチしている。
ⅱ)SB出場時でもCB並みにボールタッチしている。
と考察するのが自然で、それすなわち、ビルドアップの土台であることの証左。
尚、昨季ブンデスで彼よりも1試合平均のパスが多いのは(当時)ライプツィヒのグヴァルディオルだけです。その差、たった0.3回だけど。
ここで副題の『インプットアウトプッター』に触れます。
秒で考えた造語で使い方が間違っている気もしますが、めんどくさいのでそのままいきます。
インプット=ボールが集まるの例え。
ならばアウトプットは?というところで、ボールの発信者としてのスタッツも取り上げていきます。
ⅰ)プログレッシブパス
過去に記事で何回も何回も定義を取り上げているので割愛しますが、参照元であるFBref独自スタッツで、めちゃくちゃ簡単に言えば『効果的な前進パス』です。
スタッツとしてカウントされるための条件付けがいくつかあり、要は普通のパスよりも価値があると捉えて差し支えありません。
昨季ランキングは下記の通り。
インテルとの比較はそもそものパス総数が異なり過ぎるので参考になりませんが、縦志向の我が軍において前に付けれる実績があるのはウェルカムが過ぎます。
前任者はプレッシャーに(物理で)負けず、堅実なパスやキャリーでの押し上げが得意でしたが、自身がスイッチャーになる、ゴール方向へのパスが少なったことは以前の記事の通り。
https://note.com/interamara/n/nf00dc949887b
新任のパヴァ―ルは実績を持って入社してくれるので、自信を持って配属できるのが超嬉しいですね。
ということで、FBrefでは「5大リーグの同ポジションの選手と比較して、スタッツがどれくらい多いか少ないか?」のパーセンタイル値が確認できるのですが、パヴァ―ルさんとんでもないことになっております。
ⅱ)キャリー
続いてはキャリー。いわゆる”運ぶドリブル”です。
こちらもパスが多い=ボールタッチが多い=必然キャリーも多いという前提があります。
「なぁーんだ。パヴァ―ルはチーム2位か。しかも、ウパメカノとけっこう差があるし」
と思われたかもですが、これはウパメカノが化け物過ぎまして(これに限らずだけどやっぱ彼もすごい)パヴァ―ルも非常に印象的です。
また、
「え、シュクリニアルのキャリーってチーム2位なの?」
とも思われたかもですが、先ほどのプログレッシブパス同様、”ゴール方向に”という条件付けがつくと、シュクリニアルはガクッとスタッツを落とします。
逆にパヴァ―ルはわずかながらではありますが、ウパメカノを上回り、こちらも「縦方向、対応できまっせ」を匂わせてくれる。
ちなみにプログレッシブなキャリーと言えば、僕たちのバストーニ。ゴール方向にスルスル運ぶ姿はもはや親の顔より見たかもしれません。
キャリーそのものはチームバイエルンに大きく後れを取るものの、”プログレッシブ”の条件が付けば、バストーニは彼らを上回ります。やったね。ってこれはまぁいいや。
ということで、何が言いたかったかというと「チームがそもそも超ボール持てるよ!」という前提はあれど、パヴァ―ルは自分で出せるし、運べる。そして前進できる。
インプットアウトプッターということです。
●懸念点は
◆ドリブル突破
スタッツ傾向として最も気になったはここですね。極端すぎるくらい低数値。
数字の多い少ない=良い悪いではないです。
ドリブル突破”も”個人を超えて、チームの戦術や志向によって変動するスタッツですが、昨季バイエルンはリーグトップの試行数。
左SBのA・デイビスがチーム2位の試行数なので、パヴァ―ルはつるべの落ちる側でポゼッションや被カウンターの担保をしていたことが予想されます。個人的に実際の試合の印象とリンクしますね。
とはいえ、「全項目で最低値かー!」というのが本項目で伝えたかったこと。
昨季はドリブル試行数6、成功数0、成功率0%でしたw
ちなみに今季話題のレッチェのアルムクヴィストは開幕戦で試行数11、成功数7、成功率63.6%。
いくらタスク由来とはいえ、SBとしてもプレーしている選手としては流石に極端かなとw
ただ、インテルというチーム自体がドリブル突破を志向していないので、フィットという面ではむしろワンチャン安心要素かもしれません。
単騎で仕掛けて守備戦術に綻びを生じさせるドリブラーの存在はたしかに羨ましいし、さらに上を目指すためのファクトのひとつとは思うのですが実際問題、フィットにとんでもないハードルがあるのはこれまでの歩みを見ても明らか。
リーグ指折りでドリブル突破をしないインテル。
いっそのこと、その地位をさらにたらしめる存在になってもらいましょうか笑
●期待しちゃうのは
パヴァ―ルといえば、未だこのプレーの印象が強くないですか?
これ以外にも豪快なミドルを突き刺したシーンは他サポでも記憶にあり、期待せざるを得ないのが本音。
せっかくなのでスタッツで定量的に見てみましょう。
シュート項目だけのレーダーチャートを作成してみました。
✓パーセンタイル値は(あえて)フルバック選手との比較
✓対比選手は同チームのスタメンSB=デイビスをチョイス
パヴァ―ル、考察しがいがありますね。
ⅰ)「シュート数が多い」と「シュートがゴールになる割合が多い」を両立している
ⅱ)イメージほど遠めからシュートを放っていない?
ⅱ に関してはそもそもバイエルンが押し込む時間が多く、最終ラインも高めでプレーする機会が多かったり、無理なシュートを必要としていないことに起因しそうですね。
むしろ、シュート精度に自信があるからこそシチュエーションは選んでいそうだし、中超距離が必要なシーンでボールが集まりそう。これが ⅰ にリンクしているかもしれません。
パヴァ―ルとデイビスの比較はタスク差も考慮しなくてはいけないので、なんとも言い難いところですが(取り上げなくてよかったかもw)、スタッツの量と質はロシアW杯のそれが決して後生一生の超大当たりくじでないことを後押ししてくれそうです。
身長を考えればセットプレー時はダルミアン同様に居残り組だと思うので、跳ね返しのこぼれ球が良い感じに転がってきたら、ぶちかまして欲しいものですね!
以上!
いやー、こうやって見るとパヴァ―ルは本当に楽しみですね!
契約期間が残り1年を切った選手に30M以上を出した事実が期待度の高さを示していますが、僕は「今季スクデットを奪還するには”ダルミアンをサブに置けること”が重要」宗を信仰しているので、移籍金以上の期待をしています。
至極当然、応えられなかったときのリスクはありますが、パヴァ―ルは絶対に大丈夫!フィット自体は間違いない!議論の余地が生まれそうなのはフィットした上でどこまでスーペルになれるか!
と、信じています。信じたいです。
今夏はまさかの裏切りや中々に見る機会がない常識外れなど紆余曲折過ぎた末、結果的には逆転ホームラン的な着地。
カロリーオーバーで胸やけするメルカートでしたが、それゆえにスカッドに一味違う思い入れも生まれた気がします。
Forza Inter⚫️🔵覇権奪還やってやろうぜ!!!
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