【劇場】セリエA20-21第37節ユヴェントス-インテル レビュー
こんにちは!TORAです🐯
今回はセリエA第37節ユヴェントス-インテル、伝統のイタリアダービーのレビューです。
のつもりだったんですけどね。
いやはや。
カルヴァレーゼさん劇場でしたね。
インテルが不利だった!
なんて言う気はさらさらなくて。
どちらのチームにも被害はありました。
後の祭りなので僕はこれ以上、何かを言及する気はありません。
が、マッチレビューは戦術的にも心情的にも書きづらいですね。今日は短めの読み物スタイルでいきます。
まず、認めなければいけないのはユヴェントスは強かった。
特にハイプレスは戦術を超えて気持ちが全面に出ていて非常に良かったですね。
ユヴェントスはインテルの選手配置にしっかりと噛み合わせた同数プレス。
その強度はシーズン後半のナポリやボローニャ戦同様のもの。今のインテルにとっては許容外でした。
インテルの中盤は張り付かれ、HV(左右CB)がボールを運ぼうにも出足鋭いプレスで選択肢を削がれる。
特にキエーザはインテル得意の右サイドに相対するので、担当のシュクリニアルに対して献身性が目立ちました。
こうなるとルカクのポストプレーに頼りたいんですが、キエッリーニ、見事でしたね。
ルカクを離さず、そのフィジカルに耐えながらボールが収まる瞬間に足や身体を半歩出して妨害。
敵ながら天晴れです。ルカク、明らかに後手を踏んでました。
結局、同数プレスに対してマーカーをうまく剥がせないので局地に優位が生まれませんでした。こうなると”工夫”という味付けがないと効果的なボール前進は叶いません。
◆
ユヴェントスのボール保持は中盤の2枚が縦(斜め)関係。
ベンタンクールが所謂アンカーでラビオがセンターハーフ的な位置にいることが多いです。
ユニークだったのはインテルが前からプレスを仕掛けてユヴェントスのビルドアップ隊を困らせた場合の対応。
バレッラはサンドロに対して積極的にハイプレスを仕掛けていたので、特にユヴェントスの左サイドでこの事象は何度か発生してました。
上述のケースだとユヴェントスは反対側のSBダニーロが内に絞ってビルドアップの逃げ道になります。
つまり、ラビオは降りないんですよね(もちろん全く降りないわけではありません)。
29:25〜のシーンはその象徴的なシーンです。ここでは流れでラビオが降りて、ベンタンクールが高い位置を陣取ってますけど。アーカイブ見れる方は是非確認してください。
個人的にはロナウドの担保と考察しています。
自由に動く代償。
センターレーンの不在に対し、2CH(ボランチ)の片側を高めに陣取らせることで埋める目的だと睨みました。
これが良かったのか?効果的だったのか?と問われると正直答えは難しいのですが、結果的にハイクオリティなハイプレスでインテルを押し込み、保持でも前回のダービーから修正を施した、その積み重ねが前半終了間際のクアドラードのゴールに思えます。
◆
さて、コンテ監督がどうテコ入れしてくるかが見ものの後半。
立ち上がりはシンプルにユヴェントスが強度をグッと落として、インテルはグッと上げました。
十分予想し得る事象ですね。
ユヴェントスはリードしているのでリスクマネジメントに重きを置くのは当然ですし、あのハイプレスも90分は流石に持たないはず。
インテルは言わずもがなですね。アクティブに行くしかない。
その予想通りの展開の中で、互いにどう自分たちの画餅を実現させるのか。
ダービーが最も盛り上がりそうなタイミングで、幕は上がりました。
あくまで僕個人の見解なので、左から右に流して欲しいのですが、主審が主役!と揶揄される試合は直近だとインテルのスクデットに繋がった34節のサッスオーロ-アタランタもでしたよね。
パイレットさんが裁きましたが、あれは前半22分のゴッリーニの一発レッドによってファウルやカードの基準ラインが上がってしまったことでのカオスと考えます。
僕目線ではゴッリーニの一発レッドはやむなしなの見解なので、パイレットさんは試合をコントロールできなかったことは確かですが、同情の余地はあると思います。
比較して。
率直に言って今回のカルヴァレーゼさんは…擁護し難いかなぁ。
せっかくのイタリアダービー。
結果・内容・エンタメ。
それらを形づくる要素にチームの出力以外のものがあったのは残念でなりません。
とは思いつつも、これもサッカーの楽しさでしょう!!
僕はセリエA以外のリーグも試合を見てますが、審判のレベルを比較できるほどはありません。
なのでセリエAの審判団のレベルが低いとは微塵も思ってないです。
それに主審だって人間なのでミスがあるのはしゃあなしです。機械が裁いてるわけじゃないですからね。
(そのミスを防ぐためにVARが導入されたんじゃないの!?と突っ込まれると反論しづらいので、ここでは目を瞑ってくださいw)
一年に一回くらいはこんな試合があってもいいかもですね。
まぁ高みの見物してるからの発言ですけど笑
スクデット争いをしている中で、このイタリアダービーだったら…流石にゾッとします笑
ということで次でラストですね!
内容はどうでもいいので、勝利して盾をもらいましょう!!
FORZA INTER!!⚫️🔵
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