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【目的のちがい】CL20-21 グループB第6節 インテル−シャフタール マッチレビュー

こんにちは!TORAです🐯

今回はCLグループステージ最終節 インテル−シャフタールのマッチレビューです。

な ん で す が 。

ごめんなさい!普段通りに書けません!!

3季連続のグループステージ敗退。しかもインテル史上初となる最下位でELにも回れないおまけ付き。
チームとしてのステータス、モチベーション、そしてなによりも収入面。この一戦の損失はあまりにも甚大。
流石にメンタルがやばいです。

という訳で今回は簡易版でお送りいたします。

●シャフタールの目的

と、僕のメンタル面を除いても本試合のマッチレビューはなんだか難しいです。
戦術的な見どころもありますが、意図だったり狙いだったりと根っこの部分は1つに収束する、シンプルな試合だったので。
逆に難しい!みたいな感じ。

結局、このツイートが全てと思っています。
シャフタールはクラブの規模やコロナ禍を鑑みればEL出場でも非常に非常に大きなメリット。

勝つことよりも負けないことに重きがある

「最初からEL目的だったよ!」は乱暴かもですが、CL出場は御の字。EL出場が現実的かつ堅実的と捉えていたことは間違いないでしょう。

ⅰ)今季初となる5バックでリトリート。

ⅱ)CFタイプをあえて置かず、テテとタイソンを1.5列目な位置取りでこの推進力とコンビネーションで蜂の一差しを狙う。

ⅲ)これを90分貫き通したどころか、後半途中からは前線を中盤ブロックに落とす頻度を上げ、さらに比重を落としたこと。

この戦術に加え、試合終了後のルイス・カストロ監督の「よっしゃあ!狙い通りだせ!」感が伝わる表情とポーズ、試合終了後のチーム写真が”EL目的”の仮説の後押しになってますね。

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(いや、これ完全に「目標達成!」でしょ)

見抜けなかった目的
対応できなかった手段のなさ

このシャフタールの目的に気づかなかった、気づいたけど対応できなかった点が本試合における最大のマイナスファクターだと考えています。

●山の登り方

シャフタールがどのようなスタンスでもインテルとしては勝利目的しかありません。しかし、”山の登り方”を誤ってしまいました。

目指すべき頂上が一緒でも登山のルートは様々

試合後のインタビューから察するにコンテ監督はルイス・カストロ監督がまさかELを十分な釣果と設定していたとは思わなかったでしょう。
ここはコンテ監督を責められません。僕自身そう思っていましたしね。

ただ、修正は出来たはず。特にHTに。

機能不全だった左を変える。

4バックして中盤や前線の駒を増やす。

エリクセンを入れる。

ゴールや勝利という頂上の登山ルートはいくつかあったはずです。しかしコンテ監督は動かなかった。

理由としては前半は悪い訳ではなかったのでバランスを崩したくなかった、という要素もあるでしょう。これは理解できます。僕はやることはやって後悔したいタイプなので「この場面でバランスとか言ってんじゃねぇよ!」って思いましたけど。

しかし、最大の要素は別にあると見ています。

登山ルートはあるが、それを選べない​

プランBの欠如ですね。
インテリスタや各著名人にコンテ監督がずーっと指摘されてる課題。よりにもよっての場面で浮き彫りになってしまいました。

ここがドローに終わってしまった最大の原因と考えます。

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CL4節レアル・マドリード戦のレビューでも触れましたが、本試合の戦術というよりもそれを包括するチームとしての哲学や手段がない、ということを改めて認識しました。

●簡単なデータをご紹介

・The xG Philosophyによるゴール期待値

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インテルは2に近い数字。小数点以下を切り捨てるMPR値(Most Probable Result)だとしても1点は堅い。その1点で十分なだったんですけどね。

けど、僕が問題視しているのはシャフタールの値。

たったの0.39。

組織由来の被チャンスはかなり少なかった結果です。
参考までに今季インテルの被xGランキングがこちら(こちらはFBref.comから参照)。

・ベスト3
対ジェノア 0.0
対シャフタール(2節) 0.1
対シャフタール(6節) 0.4
・ワースト3
対フィオレンティーナ 2.5
対ミラン 2.3
対レアルマドリード(3節) 1.9

「たしかにジェノア戦は点取られる気配なかった!」

「フィオレンティーナ戦はそうだよね、あれは点決められて然るべきだよね…」

など、イメージに繋がれば幸いです。

なぜこのランキングを出したかと言うと、シャフタール戦。なんとベスト3に2試合も入っています。

本試合のプレビューにて
先制点の重みとシャルタールの組織的守備のクオリティを天秤に載せるとリスクの方が軽い!
と記載しましたが…

こういった面からも「バランスとか言ってんじゃねぇよ!」とツッコミたくなりますね。
ま、スタッツは結果論の側面がやや強いけれども。

以上です。

こうなった以上は否が応でもカンピオナートとコッパ・イタリアに注力してもらいましょう。

FORZA INTER!!⚫️🔵

最後までご覧頂きましてありがとうございました🐯



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