【ゴールドエクスペリエンスで勝利を】CL決勝トーナメント インテルvsポルト 予習プレビュー
※2/22 ●ポルトスタメン予想の雑感 を更新しました!
追加分だけ見たい方は目次から飛んでください!
こんにちは!TORAです🐯
今回は2季連続!CL!!ノックアウトラウンド!!!
ということで、ポルトを3試合ほど予習してみました。
あ、今回試合中にタイピングしたメモ書きを引用しているので「である調」です。
●試合メモ【CL GS6節アトレティコ戦 2-1〇】
フォーメーションは4-3-3。
・ボール保持
最近目立つ「4バックを綺麗に保ってのビルドアップ」もできるし、アンカーが最終ライン落ちしてSBを上げるビルドアップも可能。柔軟でクオリティも高い。
起点となるのはとにかくサイド。アトレティコの5−3ブロックの3の横をとにかく使う。
大外・インサイドの選手は誰でもポイントに入って起点役になれるのが好印象。
IHが大きく開くパターンはうちのバレッラっぽい。けど、代わりにSBが内に入れるのがインテル、というかドゥンフリースとの違いか。
印象的だったのはIHが割と積極的に開くので、他の中盤がスライドして距離を整備するが、逆側のIHは低い位置を取ること。
したがって中盤がL字型っぽくなるのだが、これがエリクセンを想起させて枕を濡らした。
逆側IHが低めに位置することでの担保役はCFタレミ。
いわゆるトップ下的なポジションまで降りてきて前線と中盤を繋ぐ。
SH、IH、SBのトライアングルはポジショナルだが、ぐるぐる回すというよりはホルダーを起点に多角形構成したら一気にギアを入れてバーティカルな展開に。
タレミはボールの収まりが秀逸で、そこからシンプルだが確実に叩ける技術あり。
両翼のガレーノとエバニウソンは見るからに機動力に長けており、質的優位と細かいコンビネーションで一気に抉ってくる。
二人とも速属性だけどガレーノが剛で、エバニウソンが柔。
サイドの起点を警戒すると、ギャップを狙って一気に前線につけるやり方もあるのがやらしい。
総じて、縦主体で質的優位を前面に力技でくる。
この”力技”というワードをプレビュー見ている間だけ覚えててほしい。結びでまた出てくるので。
・ボール非保持
ハイプレスはかなり控えめ。
前からプレスをかけるラインは低めで、深追いは好条件の時のみトリガーを引く。ブロックを組んでの迎撃が軸となる。
がしかし、エリアに入ってきたらそこからは人重きの守備。
ホルダーには積極的に圧をかけ、バックパスを選べばマーク受け渡してそのまま受け手にプレスをかけることも。
加えて、抑えておきたいのがソリッドさ。ブロックがコンパクトなので人重きの守備と相性が良い。連鎖的に襲い掛かれるので迫力◎。
また、相手全体がハーフラインを超えてきたら5バックに変身することが非保持最大のトピックだろう。
左SH(WG)ガレーノが最終ラインまで降りることで5−3−1-1のような陣形に移行する。
ガレーノが間に合わなければアンカー(グルイッチ)が落ちるパターンもあるが、基本軸は間違いなくこの設計である。
尚、4バックを維持している時は最終ラインがめっちゃ絞る。その分、ガレーノが中盤に降りることで4-4ブロックを形成して中盤が大外をケアするのが特徴的である。
したがって、ガレーノが動くことで4-3-3 → 4-4-2 → 5-3-1-1へと季節のように移り変わっていく。このフェーズ移行が非常に興味深い。戦術に興味がある方はポルトは琴線に触れると思う。
・その他
トランジション超勤勉。しっかり戻って、しっかり攻撃参加して厚みをつける。そもそもここがチームの肝で設計全体の前提となっている。
ただ、代償として終盤は疲労の色が隠せない感。
12番ザイドゥ、プレス耐性がちょっと怪しい。プレス役はポジション的にバレッラなので期待しちゃう。頑張って。
なんだかすごい持ち上げたけど、この試合のアトレティコはポテンシャル発揮できてなかったのでそれがお手伝いした側面もある。
●試合メモ【CL GS4節レヴァークーゼン戦 0-3〇】
まず何よりも先んじて取り上げなくてはならないのはジョアン・マリオ。
どうやらご本人ではない様子。
だが、絶対に負けられない理由が追加された。
別人だろうがなんだろうがジョアン・マリオを笑顔にさせるわけにはいかないのだ。
フォーメーションは4−4−2。試合見てないけど、3節の同カードもポルトは同表記。
ペペー、アトレティコ戦は左SBだったのに。本職どこなん?w
・ボール保持
保持は結局のところ4−3−3。図解にするとこんな感じ。
タレミとぺぺーは意外と入れ替わらず、この並びで戦う時間が長かった。
レヴァークーゼンは4−2−3−1でサイドをケアしやすいゆえか、vsアトレティコと比べてロングボールや長い縦パスなどの一発構成が多かった。
したがって、この試合は0−3で完勝するわけだが支配率は35%とポゼッションは相手に熨斗をつけて贈っている(アトレティコ戦は51%)。
後半頭、ジョアン・マリオに代わってエバニウソン投入。不思議と穏やかな心持ちになる。
これに応じて保持時は以下が初期配置に。
(実質)中央FWから左SBに移動できるペペーが便利。
ちなみにこのぺぺーは例のぺぺではないです。例のぺぺはPepe、ぺぺーはPepêなのでぺぺーと表記してペペと区別しましたよろしくおねがいします。
それにしても最終ラインに2人並んだらむしろ味方が困惑しそうである。
また、タレミはサイドでプレーできる器用さもあるけど中央のが光る。頷ける交代であった。
後半はタレミが中央に配置されたことで効果的に進軍でき、何よりも両翼が活きていた。
後半は2度のPK獲得で0−3と突き放し流れの中で得点が生まれた訳ではないが、前半と後半では後者にクオリティの軍配が上がる。
ひとつ気になるのは崩しの幅が狭いこと。
4-3-3と幅を活かせる配置なのだが、大外にボールが渡っても目指すは地上戦で中央やインサイドを崩すこと。
縦型のチームとはいえ、あまりに最短距離過ぎるのだ。
FBrefによると、この試合のポルトのクロス回数は5。
ピンと来ない方もいると思うがとんでもなく少ない試行数である。参考までにレヴァークーゼンは22回。クロス大好きインテルのリーグ1試合あたりの平均数は23回。
これを振り切った強さと捉えるか、バリエーションが少ないと捉えるか。
答えは結果がモノを言うのだろう。
・ボール非保持
話を戻して、ポルトの保持は詰まるところ4−3−3だけれども、どのスタッツサイトも4−4−2表記な理由は非保持にある。
先ずアトレティコ戦との比較で前プレが積極的であった。前線は同数プレスでレヴァークーゼンのビルドを嵌めよう!という気概も垣間見えた。
ただし、同数プレスはあくまで「相対的に積極的」であり、全体の総数としては決して多くない。
ベースはブロックを組んで入ってきてから捕まえる迎撃。
アトレティコ戦は先に書いた通り、4-3-3 → 4-4-2みたいにフェーズ移行していたが、レヴァークーゼン戦はのっけから4-4-2ブロックであった。
これは4-2-3-1との噛み合わせゆえなので当然と言っていい。
また、左SHガレーノが最終ラインまで落ちる5バック変身はこの試合でも見られた。
対欧州での試合を2つ見て感じたことは、我が軍のOBでもあるSコンセイソン監督は自陣深くで最終ラインを相手アタッカーに晒したくないのかな?
端的に言えば、対欧州のアタッカー相手だと個人戦術面で敵わない、90分持たないということ。
特に押し込まれた際や被カウンター時のポジショニングの課題は顕著だと思っていて、ポジションが被ってしまったり、連動してなくてスペースを空けてしまったり、人は揃っているのに先読みできてなくて後手に回っている、というシーンが散見された。
だからこそコンパクトなブロックでミドルゾーンで潰す。
最終ラインはサイドを多少捨ててでも、中央をガッチリ締めて兵量で跳ね返す。
というアプローチを採用していると推察。
ちょいと深読みし過ぎかもだけど、個人の能力をシステムでカバーしている。
が、そこをいなされると脆いのだ。
少なくてもレヴァークーゼン戦は0−3でポルト勝利だが、決定機の数は両者変わらず。
レヴァークーゼンはミドルブロックに苦しみつつも、突破したその先やカウンターでポルトの最終ラインをしっかりと混乱させていた。
FBrefによると得点期待値(PK除く)もポルトが0.3に対し、レヴァークーゼンは1.6であった。
・その他
・Dコスタ、噂に違わぬ良い選手。噂に違わぬフィード技術。PKストップもして圧勝の影の立役者に。
・ウリベ、保持はチームの心臓だけど、非保持撤退時にテンパりやすいように見える。PKを与えてしまったシーンも状況をスキャンできてなかったがゆえ。周りもコーチングしろよって感じだけど。
●試合メモ【リーグ戦10節ベンフィカ戦 0-1×】
ポルトが負けた試合も見てみたいので直近の黒星であるベンフィカ戦をチェック。直近って言っても昨年の10月21日だけど。
副次的とはいえ、まさか能動的にジョアン・マリオの試合を見ることになるとは思わなんだ。
さて、この試合は色々端折ります。
というのも、先入観なしで見たかった為、スコア以外はNo情報だったのですが、わずか27分にユースタキオ(エウスタキオ)が退場しちゃったので参考にしづらいな、と。
退場までのポイントを掻い摘むと
・フォーメーションは4−4−2表記だけど、やっぱり保持はガレーノが上がる4−3−3
・まさかの超ハイプレス!同数プレスで前からガシガシ行く!クラシコだから?それとも迎撃は欧州仕様?テンション的に前者かな?
・アタックはやっぱり直線的で最短距離。縦パスやスルーをとにかく狙ってくる。ハイプレスでポジトラ起こした後もポゼッション確立よりも「失敗してもいいからとにかく縦!」が優先
・5バック可変も見られず。これは国内だからっぽい。5バックは欧州仕様か?
退場後
・フォーメーションは4−4−1。まぁそうなりますよねって感じ
・ハイプレス封印、コンパクトミドルブロックモードへ移行。これまた、そうですよね
・5バック変身はせず。がしかし、中盤が配置を崩してでも、しぶとくついていくので瞬間的に5バック6バック風味になることは多かった。20−21のCLユヴェントス戦もこれしてたよね
「退場者が出るとリスクマネジメント最優先で守備力が向上し、攻め手はむしろ困る」というのはサッカーあるあるだが、この試合もまた例外に漏れなかった。
それでも72分にベンフィカは値千金の先制点を挙げる。
シチュエーションはカウンターであった。
ポルトは2−2−4−1でリスクを取って攻め上がっていたが、耐えたベンフィカが自陣深くからカウンター発動。
ポルトの戻りが早く(トランジション本当に勤勉)5対4と数的有利ではあったが振り回されて沈められてしまう。
ベンフィカも見事ではあったが、ポルトはこの手の崩され方にCLでもアタフタしていたのでハイライトでいいから是非見てほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=B582I1pIOe8&t=149s
●気になった選手
ガレーノ(左SH、No.13)
圧倒的な爆発力で単騎突破できる縦型サッカーの仕掛け役。ただ彼の魅力は182cmと大柄ではないが地上戦で競り負けないこと。フィジカルがある!というよりも体幹と根性で耐える感じ。頑張り屋さんで超好印象。
加えて、欧州では守備ブロック移行の中心人物とIQの高さも感じさせる。最前線から最終ラインまで網羅するから、どれだけ走るんだと思うけど抜きどころはしっかり抜いてる。したたかで超好印象。
個人戦術にもチーム戦術にも長けるチームのキーマン。設計のマスターピース。
メフディ・タレミ(CF、No.9)
本当に恥ずかしいんだけれど、同じアジアのイランにこんな選手がいるなんて存じ上げなかった。
ザクっと言えば「得点力あるポストプレーヤー」なんだけど、降りたり膨らんだ先でもチームの潤滑油になれるプレーエリアの広さが魅力。
僕が見た、たった3試合程度でジャッジなんかできるわけはないんだけど、それでもインテルに欲しいと思った。僕がマロッタだったらとりあえず書類選考は通過。優秀なバックアッパーに、あわよくばジェコの後釜に(30歳だけど)。
オタービオ(右SHもしくは右IH、No.25)
配球的な観点でチームの心臓はアンカーのウリベなのだが、戦術的な観点での心臓は彼だ。鋭い縦パスが武器でチームのバーティカルスタイルと相性が良い。
チームで最もシュートクリエイションをしていて、最もシュート直結のパスも出している。
中盤ならどこでもプレーできる(っぽい)ポリバレント性もよき。
ディエゴ・コスタ(GK、No.99)
下部組織出身、23歳という若さ。ファンからめっちゃ愛されてそうなGKだけど、近いうちにポンっと主要リーグに引き抜かれそう。
全てのスキルが高水準だけど、特に足元がセールスポイント。引きつけてから高速ロングフィードで一気に前線へ、みたいなことができるのでマジ注意。
●展望
キーマンであるガレーノ不在濃厚なので読みにくいが、対欧州モードで来るだろう。
前からプレスは控えめでボールの奪いどころはミドルゾーンに設定されると見ている。
もちろんハイプレスの時間帯もあるだろうけど、ベースとなるのはミドルブロック。
4−4−2だとインテルの3−5−2に噛み合わせづらいので4−3−3っぽくなると思うけど。
それか4−3−1−2もできるっぽいので(最序盤は4−3−1−2だった)、下記のようなパターンも考えられる。
いずれにせよ、ポルトは自分達のスタイルが確立されてるけどディテールで微調整できるチームなので、対インテル用プランを採用してくる可能性は非常に高い。
キックオフ後はまずそこをチェックするのが面白そう。
インテルとしては焦れずにボールを持って左右に振りたい。特に最終ラインは5バックに変身したとしても(ガレーノ不在だから多分変身しない)、コンパクトな陣形なので機を見て強襲したい。
ディマルコはアイソでクロスを放つまでの時間を確保できるので活躍が期待できそうです。いつも以上に高精度なやつ頼むぜ。
となると、ラウタロの相方は(インテルの中では)空中戦に強いジェコがファーストチョイスか。
このトピックに肉付けすると、今回右CBはパリジェンヌシュクリニアルを推す。
ウディネーゼ戦でターンオーバーしてるので実際起用されるはず。
理由は単純明快。
前項の通り、ポルトは最短距離でぐいぐい来る縦型サッカーだと思われるので(少なくても同格や格上には)、DF陣はマッチアップの局面が多くなる。
ダルミアンは理不尽系に強いけど、回数が増えるとなると流石に対人能力が強い本職が欲しいので。
シュクリニアルが右CBに収まれば、これまでの傾向から右WBはダルミアンが濃厚。なので、CFには高さが欲しい=尚更ジェコって感じ。
元来の期待値的にはこういった因子があったとしてもルカクが選ばれるはずなんだけれども。
とはいえルカクも見てみたい。
これまた前記の通りポルトは縦速攻やカウンターが武器だけど、被カウンターが課題だから。
WBダルミアン起用のネックは右サイドの瞬間火力なので、インテリスタ待望の「カウンターで外に膨らんだルカクが前を向いて仕掛ける」はシチュも作り易そうだし、ポルトがめちゃくちゃ嫌がると思う。
問題はシチュは作れても”いつぞやのクオリティ”で発動できるかってとこだけどw
最後に、勝利予想。
贔屓目を除いてフラットに見てもインテルと予想。
ⅰ)ポルトの台所事情
ⅱ)2nd.legの日程(ホーム開催、かつ、直前がデイゲームとはいえ、ポルトはなんと中1日)
というハード面も後押ししてくれるけど、個人的にウディネーゼ戦がバフになると考えている。
思わぬ長文になってしまったので詳細は省くが、誤解を恐れず言うとウディネーゼとポルトは似ている。いや、似てるってよりも通じるところがある。
それが”力技”な点。
前線の質的優位から逆算したような縦型の設計を直前で経験し、攻略している『ゴールドエクスペリンス』は間違いなく追い風になるだろう。
特に期待するは中断後、明らかに質も量も増えているカウンタープレス。
トランジションの局面は相手の長所でもあり短所でもあるので、勇気を持って制して欲しい。ウディネーゼ戦を鑑みたらきっとやれるはずだ。
以上、こんな長文を最後までご覧いただきましてありがとうございました🐯
●ポルトスタメン予想の雑感 2/22追記
一人一人の所感というかスタッツ紹介というか。テキトーにコメントしていきます。
タレミ(右FW)
公式戦チーム得点王&アシスト王(16G,7A)。
チームで最も得点期待値よりも実得点が多い=決定力があるorゴラッソが多い(タイプ的には前者)。
フィールドプレーヤーの中で最も出場している。
チームのエースであることを実績が証明しています。プレーエリアの広いポストプレーが特徴ですが自分でキャリーしたり突破したりするタイプではないので矢印を前にして圧をかけたい。
トニ・マルティネス(左FW)
出場機会が少なく、立ち位置は明確にサブです。
187cm 84kgといかにもCFっぽい体格。タレミも187cmなので、彼のバックアッパーかな?と思いきや、途中交代のほとんどがエバニウソン(右SH)とです。定番商品感があり、セブンイレブンにおけるからあげ棒みたいな印象。
つまり、タレミとは横並びでプレーしているので、決してイレギュラー起用や奇策ではないですね。
スタッツを見ると多くないプレー時間の中でかなり積極的にシュートを打ってきます。
フランコ(右SH)
トニ・マルティネスよりもさらに出場機会が少なく、今季3.5試合分しか全公式戦で出番がありません。台所事情があるとはいえ、大一番でサプライズ起用ですね。
前所属エストリル時のスタッツを確認するとゴリゴリのサイドアタッカー。ゲームメイクよりもチャンスメイクに絡む選手です。
ポルトの保持が4-3-3になるとしたら左SHのぺぺーが上がり、フランコがIHになる筈なのですが魔改造されてない限り、この選手がIHをやれるとは思えないんだけど。。
ぺぺー(左SH)
ガレーノ不在時は彼が左SHに収まるのが主なので予想通りです。まぁ、彼普段は右SBなんだけど。最前線もやるし、ポリバレント性突き抜けてるでしょw
え、まさかIHもできるとか言わないですよね?w
最大特徴はドリブル。運べるし突破もできます。ドリブル突破は試行数も突破数もチーム1位。
前線が理不尽タイプではない+フランコよりも実績十分。ということで、十中八九、神風特攻隊としてバシバシ仕掛け続けると思います。
シュク、頼んだぜ。
グルイッチ(右CH)
今季9.1試合分の出場時間。ウリベの控えですね。
191cmと大柄でけっこう存在感ありますが、1試合の印象+スタッツ確認すると、キャリーは控えめなTHE・配球役。パスを捌き続けるメトロノームな感じです。
オタービオやウリべ同様、バンバン縦パス狙ってくるし品質もいいので舐めたらあかん。
がしかし、量も質もスタメン組には劣る感想は抱きました。低く見積もらないけど自信を待って封殺したい。
ユースタキオ(左CH) ※エウスタキオ
カナダ代表の中盤、バリバリのスタメン。ポルトでのタスクはバランサーですね。
左隣の特攻隊と右隣の配球役のしわ寄せを調整し続けるプレーヤーで総合力があります。ここは対面が上位互換的なバレッラなので違いを見せつけて欲しいところ。
それとベンフィカ戦での退場の原因でもあるのですが、けっこう不用意に足が出る印象なので誘って欲しいですね。
ジョアン・マリオ(右SB)
ジョアン・マリオ!!!!!!!!!
ぺぺ(右CB)
”例の方”のぺぺです。ポルトのキャプテンは試合直後に40歳のバースデーを迎えます。少しほろ苦く過ごして頂きましょう。
度重なる負傷離脱でカルドーソと出場機会を分け合ってますが、コンディションが整っていれば1stチョイス。スタッツを見ると大台の40歳目前だというのにDFの中で人に対して最もゴリゴリですね。プレースタイルは変わってなさそう。
相対するは我らがエースのラウティ。ハードなマークを逆手に取り、ロングフィード受けからの巧みな反転。今宵も狙いましょうか(マジで期待値高いと思います)。
マルカノ(左CB)
左CBのスタメンですが同ポジションのカルモと出場機会は分け合っています。カルモは今夏クラブ史上最高額で獲得しているので大人の事情もありそう。
となると、やはり現時点での優先度はマルカノかな。うちでいうゴディンみたいな感じなんでしょうね、スタメン兼メンター的な。
そのキャリアゆえでしょうが、僕が見た3試合の中では最終ラインの中では最も安定しています。有り体に言えば”守備力がある”。
おじさん対決でジェコにやってもらいましょう。
ザイドゥ(左SB)
左SB不動のスタメン!(が、長期離脱もあり出場時間はそんなに)
ポジショニングは怪しいけど、1対1の圧は強いしハードワークでカバーもできる!
ビルドのケアレスミスもあるけど、鋭い縦パスをバシバシ刺せる!
などなど、ちょっと歪な印象ですが、尖っているスキルはチームに間違いなくフィットしています。
攻守において神風特攻隊である左SHの下支えとなる存在。
ディエゴ・コスタ(GK)
以前オナナのスタッツを紹介して、ロングキックのデータが特徴が出ている(良い悪いではない)としたのですが…
https://twitter.com/labeneamata104/status/1611307888043249664?s=46&t=T-2v2EYm09fjEHhYYvQC3Q
そのオナナよりもキックの量も距離も上回っています。僕が見た試合ではそこまでの印象はなかったのですが、かなりガシガシ蹴ってきますね。
からのセカンドボール回収で前を向きたいでしょうから、ここを制したい。
考察
予想スタメンが全部的中するって前提ですが…
いやー!これは本格的にプレビューの存在意義が危うい!
戦術的にミソとなるのはフランコですね。
上記の通り、彼はSコンセイソン監督によって魔改造されていない限り、IHタスクをやれるとは思えないので…
ボール保持は4-3-3ではなく4-4-2を保ったまま、もしくは4−2−3−1的な感じかもしれません。
これなら非保持の噛み合わせもいい。
サブ組みが何人か出場する中、あまり複雑なことはやってこないと思うのでこちらのが現実的で堅実かな?
僕が監督だったらこちらを採用しますね、3試合しか見てない監督だけど。
いずれにせよ、ポルトって現代サッカーの中でも特に盤面上でのフォーメーションよりもタスクが意味をなすチーム。
ゆえ、前記の通り対戦相手にアジャストできます。
先ずはフランコがどういうお仕事なのか?というか、本当に出るのか?を確認していきたいですね。
報道の通りなら勝ち進むことで賞金のほかにスポンサーボーナスが出るみたいなので、インテルにとって本当に未来を左右する一戦となりそうです。
もうスクデットは正直なところ白旗状態なので、ここに全身全霊を注いでほしいですね!!!!!
超がんばれ!インテル!!!