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これまでのキャリア|新人ナースから3年の経験

BeautyJapan GIFUarea2025に出場するまでにこれまでの歩みとこれからについてつづっていきたいと思います💐


新卒~3年間の看護師時代

愛知県内の大学を卒業後、大学病院の看護師として3年間働きました。配属は腎臓内科病棟。病棟勤務は本当に大変でヘトヘトな毎日でした。

腎臓内科はどんなところ?

腎臓内科といってピンとくる人は医療職以外にはあまりいないと思います。私は内科配属を希望していたものの腎臓内科は予想外でした。

腎臓内科では腎臓に何らかの異常が起こっている方を診ています。腎臓は尿を作っている臓器ですので、検尿で引っかかったことをきっかけに受診される方も多くいます。

腎臓の機能が低下する要因は様々で、糖尿病や自己免疫疾患などが挙げられます。中々聞くことのない希少な疾患に出会うこともあります。

腎臓は尿を作り身体の電解質のバランスを保ったり、ホルモンの分泌をしているため、腎臓の機能が低下すると全身に様々な影響が出る場合があります。電解質の異常、高血圧や貧血、骨の異常などなど。

腎臓内科看護の難しさ

腎機能が低下するとその原因と全身に表れている症状に対して治療を行っていきます。病名や程度によって治療は様々ですが、主に食事と内服の管理が日常的に必要となってきます。

腎臓の病気は長期にわたって付き合っていくことが多く、治療は食事や内服といった患者さんが自分で管理していく必要があるものとなります。そういった生活習慣へのアプローチが必要となるのですが、腎機能の低下は自覚症状が乏しいことが多く、改善への動機づけに難しさを感じていました。

病気になっても症状が出にくい臓器を「沈黙の臓器」といって、肝臓が有名ですが、腎臓もそう言われています。それが看護のむずかしさにもつながっているなと感じます。

あとは本当に病態が難しい!と私は思っていました!どの科も難しいと思うのですが、、、他の科の先生が、腎内の先生は賢いと言っていたのが印象に残っています。

腎臓の機能がなくなってしまうと

腎臓内科に聞きなじみがない方でも、『透析』は知っている方が多いかもしれません。透析は腎臓の機能が十分でなくなった場合に、その機能を肩代わりする腎代替療法です。

血液透析の場合は、体内の血液をダイアライザーと呼ばれる機械に通し、老廃物を除去したり水分量を調整したりして体内に戻します。症状に合わせて投薬も同時に行うことも多いです。人によりますが、週に3回、1回4時間程の治療です。病棟では透析の導入も行っていました。

病棟業務

朝出勤後は、受け持ちを確認してカルテで情報収集、申し送り、ケア、処置、オペ出しなどなど業務はめいっぱい。

食事、清潔、排せつ介助が多く、看護師の役割のひとつである「療養上の世話」をまさにやっている!という毎日でした。痰を吸引したり、皮膚トラブルも起きやすいので、ガーゼ交換、褥瘡処置とかも。

その他にも腎生検(腎臓の組織の一部を採取する)介助、シャント手術(血液透析をするのに使う血管を作る)出し、内服管理、点滴管理、生活指導などなど、忙しい毎日を送っていました。もちろん緊急入院や急変もある。

腎臓内科での学び

色々な疾患を学ぶことができたことと、全身の状態を考えることができたのは、腎臓内科だったからこそかなと思います。糖尿病や高血圧といった、患者数が多い病気から難病などの希少な疾患まで学ぶことができて、看護師としての幅はとても広がったと思います。

また、腎臓病は長く付き合っていくこととなる場合が多く、何度も入退院を繰り返すケースもあります。疾患だけでなく、その人を取り巻く環境や背景、社会資源を考えたり、良好な関係を築くコミュニケーションを心がけることができたのは、腎臓内科病棟だったからこそかなとも思っています。この経験は今の私にもすごくつながっていると感じています。

退職の理由

ズバリ、身体がしんどかったから!です!

病棟には患者さんが入院しているので、看護師は夜勤をする必要があります。当時2交代で勤務をしていましたが、元々体力がない私だったので勤務後は毎回本当にヘトヘトでした。そしてイライラしていました。

それでも3年続けたのは、一通りの業務ができるようになっていたかったことと、3年続けたら看護師として働いていたと言えるのではないかと思っていたからです。実際に求人を見ると実務経験3年以上としているところも多かったので、そこまでは頑張ろうと思っていました。

看護師時代は一人暮らしをしていましたが、生活は荒れていて、料理をする気力もなくいつもチョコチップクッキーを食べていました🍪家の近くの100円ローソンにお世話になっていました。今思えば、こういった自己管理不足が身体のしんどさの大部分を占めていたんじゃないかとも思います😂でも自分に目を向けられないくらい、頑張っていたよねと当時の自分を労わってあげたいです。

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次回は看護師をやめた後のキャリアについてお伝えしていこうと思います。
今日もお付き合いいただきありがとうございました💐

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大矢美千瑠/保健師・公認心理師
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