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3歳児神話と保育園

子どもと24時間過ごすのは、私には中々ハードルの高いことでした。そうは思いながらも、小さい頃から保育園に入れるのは可哀想なのかな、親がそばに居て育児する方がいいよな。その思いで、取れるだけ育休を取りました。

3歳までは母親が子供と離れずいた方がいい。3歳児神話と言われるこの考えを私も持っていました。

それもあって4年間。子ども2人分の産休育休を合わせて制度めいっぱいのお休みをいただきました。

育休から復帰した時、
保育園に子供を送った後の、1人になれる通勤時間が好きでした。
自分で好きなメニューを選んで大人だけで食べられる社員食堂のお昼ごはんが楽しみでした。
仕事をしながら座ってコーヒーが飲めることがとても嬉しく感じました。

たくさんの時間を子供に使っていたんだなということと、子供を優先して選択をしてきてたんだなと実感しました。

保育園に迎えにいくと元気に楽しそうに遊んでいる子供の姿があって、母親がそばに居るのが絶対にいいと思っていた私の気持ちはいつの間にかどこかへ消えました。

迎えに行ったあと、保育園での楽しかった出来事を共有してくれようとする姿に、離れている時間は別々の経験をしている時間で、私ではしてあげられなかった事をできている時間なんだなと思うことができました。

預けることを正当化したいだけかもしれないとも思いました。でも、自分がそう思えたら、それでいいかな。

保育士さんにも本当に恵まれていました。子供を大切に思っていてくれていることがいつも伝わってきました。送迎のときに担任の先生が園での様子を教えてくれることが多いと思います。うちの子たちの先生もそうでした。

こんなことに興味を持っていた
友達とこんな風に関わっていた

私が知らなかったり見過ごしてしまっているであろう姿をたくさん教えてくれました。そして、私の今までの子育てをいつも肯定してくれました。

大切に子育てされているのが伝わります
言葉で伝えてあげているのがよく分かります

子供様子に加えて、そんな風に言ってくれていました。

きっと疲れている私への励ましや配慮もあったと思いますが、誰からも言われたことのない、でもずっと欲しかった言葉をくれた先生方に感謝の気持ちでいっぱいでした。

子供と一緒にいるのが良い母親と思いつつも、私には穏やかに毎日を送ることがとても難しくて、子供にイライラしては自己嫌悪する日々でした。別の親に育てられた方が、この子は幸せなんじゃないかと思っていた時もありました。

悩みながら過ごしてきた日々をこんな風に伝えてくれた人は保育園の先生以外にはいません。

担任の先生は20歳代の若手の先生ばかりでしたが、プロだなと思ったし、自分の仕事を大事にしているなぁと思いました。

待遇面の課題が多いと言われている保育業界。こんな素敵な先生たちが、仕事への想いを枯らすことなく続けられる環境になって欲しいなと心から思いました。保育士は私が一番感謝している職業です。

子供と一緒に過ごすのは大切なこと。でもそうじゃない方法を選択肢として持っていても、悪いことじゃない。そうたくさんの人に知って欲しいなと思います。不器用な私には、離れてみて分かったことがたくさんありました。

そして、たくさん助けてもらった分、保育士さんに役立つことを考えて、恩返しするんだ。


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