新時代に向けて土踏まずを作る #Note書初め

2021年が早くも1ヶ月を経過しようとしている。
ゆっくりしすぎた感が否めない。

さて、気が付けば、前回の記事から半年以上経っていたし、年も明けていた。
この間、私が何をしていたかといえば、時勢のあおりを受けて職場が2回も変わったり、元々所持していた介護&家族問題は顔を出したり引っ込めたり、はたまた時勢とは全く関係ないことが起こったり起こされたり自身が起こしたことで深く悩んだり、自粛の中でなぜか友人問題が発生したりと、まぁまぁ望んでいない劇的なものに振り回されて、文章を書くことができないレベルにまで、疲労という増えても百害あって一利もない貯蓄が増えてしまったので、私をじつと眠らせて、私の屋根に降りつむ雪が溶けるのを待とうとしていた。

要は、仕事以外、引きこもっていたのである。
引きこもっていたのに友人関係の問題が出てくるのは甚だ遺憾だった。こちとら職業上在宅ワークができないので、プライベートぐらい静かに引きこもらせてほしい。
引きこもっていた間のことは、必要があれば、また記そうと思う。

ちなみにこの前書きは、私が自分のリズムを取り戻すためのリハビリなので読まなくても良い。

本題である。

年が明けて、仕事関係が少し落ち着いてきたので、一向に溶けない雪を背負って春を待つより、私自身を立て直さなければならないと思った。
単純な人間なので、年明けといういい感じの区切りがあると、メンタル的にも仕切り直しができる。単純ではあるが、侮るなかれ。

毎年、年明けとともに考えるのは「一年の目標」だ。

これには簡単な自分ルールがあって、私は3つの目標を掲げる。

1つ目は、年間を通した目標。
2つ目は、半年ぐらいで達成できそうな目標。
3つ目は、毎日息をしてるだけで達成できる小さな目標。

実はこの方法を10年ぐらい続けている。
下記に述べた具体的な方法も合わせて実践すると、なかなかに幸福度が高く、幸せに敏感な日々が送れるようになる。
1月も末に来ているが、「これからのことなんて考えられない」という人が、この偏屈な記事を読んでいたら試してみてほしい。
もちろん、私のようなスロースターターにもおすすめだ。

プライベートで掲げる「目標」の目的は「小さな成功体験を作ること」

そもそも、人はなぜ一年の目標を掲げるのだろうか?

今より良い生活がしたい。
スキルアップしたい。
自己改革をしたい。
日々にメリハリをつけたい。
生きがいを得たい。

理由は色々あると思うし、その理由は誰がなんと言おうとどんな理由だろうとかけがえのない立派なものだ。

発想を逆転させてみよう。
目標が達成できなかった場合、誰に迷惑がかかるのだろうか?

迷惑がかかるのは自分ただ1人である。

人のためにならないことをしている、と言いたいわけではない。
ここで意識しておいてほしいのは「プライベートで持つ目標は自分本意であって良い」ということ。
むしろ「自分のために、自分に負荷と時間をかけて行うのだから、成功確率を上げれるようにする」というのを意識を持ってで取り組んだほうが良い。

この意識がないと失敗した際「自分はなんて意志の弱いやつなんだ」とか「自己管理もできないなんてダメじゃないか」とか「頑張っても所詮この程度か」という気持ちに囚われてしまい、だんだんと自信を喪失していってしまうからだ。
そうなると本来できるはずのパフォーマンスも精度が下がる。
つまり、落ち込みやすくなったり、うつの要因を増やすことになるというわけだ。

自分自身に負荷をかけて、時間をかけて行うのだから、自身の失敗するリスクは減らしたほうが良いし、失敗しても「ここまでできたら十分でしょ」と思えるようにしておくことが大切なのである。
小見出しでも書いたように、「成功体験を増やす」、これがプライベートでの目標を立てるポイントとなる。

「時間」と「具体性」

とはいえ、せっかく目標を掲げるのだから、やる気がでるものでないとモチベーションが保てない。

なので、目標に段階をつけていくことをお勧めする。

私が掲げた3つの目標は、達成までの時間が段階的になっているが、そこにさらに具体性を追加していく。

1つ目の場合、1年を通して実現するを目指す目標だが、あえて具体性の低いもの、概念的なものやメンタル的な目標を選ぶ。
たとえば、家内安全、商売繁盛。
1年という長い時間をかけるのだから、分刻みで意識しなくてはいけないほど肩ひじの張った大層で具体的すぎる目標を掲げてしまうと3日坊主になるのは目に見えている。1週間や1ヶ月程度さぼっても、12月31日の除夜の鐘を聞きながら「いやぁ、今年は頑張ったなぁ」と炬燵の中で思えるぐらいのものがちょうどいい。

2つ目の場合、これは半年をかける目標なので、1つ目よりも具体的なプランがあるものを選ぶ。
たとえば、ダイエットとして◯kg痩せる、資格を取る、noteに10個記事を書く。
1年をかけようと思うと滅入るけれど半年ぐらいな頑張れそうだ、ぐらいの目標であれば、達成した後、「まだ師走にもなってないのに達成しちゃった!やったね!」という素敵な勘違いという名の成功体験ができる。
コツは、1月から始めなくてもいいというところだ。
「半年」は上半期という意味ではない。2月~8月でもいいし、5月~11月でもいい。1、3、5月…など、隔月でも良い。
そして、注意するところは「目標を達成しても、新しい目標は立てないこと」だ。
1月から始めて6月で達成したら、6月から12月までは達成したご褒美時間として、ほかに掲げた2つの目標に集中する。
新しい目標を作ってしまうと、他の二つが疎かになるし、ゴールしたのに新しいスタートに立ったという無間地獄に陥ってモチベーションが下がるので、ダメ、絶対。
頑張ったら休む。バケーションをエンジョイしなさい。

最後の3つ目は、毎日の目標。これは具体的かつ息をしてるだけで達成できるものが良い。
たとえば、会社でも笑顔を心がける、話をするときいつもより長く聞き手に回る。
毎日の目標なのだからしっかりとした目標を、という志は良いことだ。
しかし、予定が狂って時間が確保できなかったとか、体調を崩してできなかったとか、そういったよくあるイレギュラーが出てきてしまうと、途端にハードルが跳ね上がる。
そうした時、高い目標設定をしていると、案外すぐに挫折してしまい、もう一度取り組むのが嫌になってしまう。
ソシャゲのログボがいい例だ。ログインするだけなので簡単だと思われているが、たった1日寝過ごしてしまったらリセットされてしまう。それがだんだん強迫観念に変わっていく。
ちなみに私はログボを達成したことがないが、リリース日から何年も続けているゲームがある。毎日きっちりログインするユーザーは素晴らしいが、何年も続けるならばもっとハードルを下げた方がいい。
人生は常にイレギュラーなので、イレギュラーが起こっても達成できそうなことを設定しておくといい。

まとめよう。

目標にかける時間は
1>2>3
目標の具体性は
2>3>1
目標のハードルは
2>1>3

これを意識すると、2021年12月31日には「今年は色々チャレンジして、達成できない時もあったけど、充実した良い年だった」と思え、幸福感が倍増する。

年間目標を達成するために土踏まずを作る。

大層なことを言って、お前はどうしているのだと思われそうなので、参考がてら私の今年の目標を晒してしまおう。

1つ目:自分を大切にする
2つ目:やりたいことができる、ゆっくり休めるよう、部屋を改造する
3つ目:1日1個、好きなことをする

書き出してしまうとやけにふわふわとしてぼんやりとしたものだが、ここには私なりの工夫という名の言い訳がある。

前書きでもちらりと書いたが、2020年では、私は私を蔑ろにしすぎたのだ。
家のこと、仕事のこと、友人優先なりすぎたこと…。周りに気を使いすぎて心身ともボロボロになってしまった。
なので、今年は自分へのケアをするべきだと思った。

ケアとしての第一歩は、共有空間ばかり掃除していたために後回しになっていた自室の改造だ。
最近思い出したのだが、私はインテリアを考えるのが好きだった。しかし、今、夜は介護が必要な親の添い寝をしていたり、昼も親を中心に回っているせいで、自室にいる時間がほとんどない。
部屋には主の精神状態が反映される、とも言う。
その科学的根拠は定かではないが、ならば、自室を私の「好きが溢れてる空間」と「英気を養うための空間」に出来たのなら、メンタル面からフィジカル面にアプローチできるのではないかと思った。

そんなわけで、自室を改造する。
だらだらやっていてもまた負荷になるので、期間は半年。
つまり、これが2つ目の目標として確定した。

そのほかにできる自分へのケアとして、1日に1個好きなことをする。
最初は、1日1時間の自分時間を作ることを考えたが、上記のように介護をしている関係上、1時間も時間を取れない場合がある。
毎日できることで好きなことはなんだろうと考え、1個好きなことをする、に落ち着いた。
なんでもいいのだ。
会社のランチでダイエットを気にせず好きなものを食べるとか、寝る前に好きな本を読むとか、好きな入浴剤を使うとか、いつもよりも早く就寝するとか。
小さな自由があるだけで、その日の幸福度は格段に上がる。
こうして、3つ目の目標が決まった。

ここまで書いたのでお分かりかと思うが、一年を通して取り組むのは、自分を大切にすること。
実は私は「自分を大切にする」ということに慣れてないのだ。
こんなに斜に構えているので、意外に思われるかもしれないが、私自身を後回しにしがちだし、「今ここで私が辛い目にあっておけば拗れないな」とか「余計な争いが起きるなら自分で解決してしまおう」と思うと、嫌なことでも率先して取り組んでしまう。自己犠牲をしがちなのだ。
2020年はそうした無理が祟ってしまったので、自分を大切にする、について1年を通して取り組んでいこうと思う。

「自分を大切にする」という言葉のニュアンスは、人によってそれぞれだと思うが、私が自分に課したのは「自分のためになることを優先する」というのに近い。
私にはやりたいことがいっぱいあるのだ。
趣味もしたいし、好きな服も着たいし、美味しいものも食べたいし、旅行にも行きたい。
美術館に行ったり、映画を見たり、ジムで運動もしたい。
創作もしたいし、このnoteももっと書きたい。
この人生は夢だらけだ。
なので、心身ともに休息をとるという意味でも自分を大切にするが、やりたいことをやるというニュアンスのが強い。

先達て始めたのが、通勤靴に姿勢改善用のインソールを入れたことだ。
幼少の頃から成人するまで、週に一度、モダンバレエの教室に通っていた。
その杵柄があったので、30を超えてもそこそこの体型をキープできていたのだが、やはり筋肉は衰えるもので、ここ2年ほどで姿勢も体型も崩れ始めていた。
好きな服を着るにも、美味しいものを食べるためにも、健康でいるためにも、これは正さねばならない問題で、私がやりたことをするための地盤を固めるにはうってつけだった。

調べてみると、私はどうも扁平足ぎみだったらしい。
バレエをしているというと誤解されがちだが、バレエほど足をいじめるダンスはない。姿勢は綺麗になるかもしれないが、足のトラブルはつきものだ。
なので、私も、長年ほったらかしていた扁平足に土踏まずを作ることにした。
足への投資は、これからの私の人生を歩むための必要経費だ。
世界はまだ混乱に満ちているし、そうでなくても、私の人生は必要ないほどにドラマチック性を引き寄せるらしいので、私は私を立て直す必要がある。
それに、通勤靴にインソールを入れただけなので、靴さえ履いていれば息をするより簡単に目標達成に近づけるからね。

ほかにも、いくつか「私を大切にするためのこと」を検討している。
それはまた別の話で。

まずは、新時代に向けて土踏まずを作る。
<了>

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