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なぜ「看護師はならない方がいい」と言われるの?向いていない人と向いている人の違いを解説!

看護師という職業は、命を預かる大変責任のある仕事です。

しかし、すべての人が看護師に向いているわけではありません。

家族が友人から「看護師は大変だからやめとけ」と言われる理由は主に次のとおりです。

  • 年収が大きく上がらない

  • 勤務時間や勤務曜日が不定期である

この記事では、看護師に向いている人、向いていない人の特徴や、看護師の年収、勤務形態をデータを元に解説します!

看護師に向いていない人の特徴3選!これに当てはまる人はならない方がいいかも?

結論から言うと、以下の3つの特徴に当てはまる方は、看護師に向いていない可能性があります。

  • ①就職後に年収を大きくアップしたい人

  • ②勤務時間や勤務曜日が不定期なことに抵抗がある人

  • ③人と接することが苦手な人

①就職後に年収を大きくアップしたい人

看護師の年収は、就職後の初任給は他の職種と比べて高い傾向にあり、さらに他の職種と比べても安定している反面、劇的な年収アップを期待するのは難しいです。

昇給や昇進の機会はもちろんありますが、そのペースはゆっくりで、大幅な年収アップを目指す人には物足りないかもしれません。

もし、短期間で大きな収入増を望むのであれば、他の職業を検討する方が賢明です。

この背景には、看護という仕事が労働集約的で、かつ命を預かる役割があるがゆえに、簡単にITによる生産性向上や、業務フローの改善による効率化を進めることが難しいという事情があります。

医療関係の仕事で、大きく年収をアップしたい場合には、下記の選択肢があります。

  • A. 看護師としてではなく、医師として働く

  • B. 医療現場の分業体制やIT技術導入など、経営的な観点での仕事に関与するコンサルタントとして働く

特にBについては近年その重要性が人口減少社会における働き手の減少の中で注目されています。

医療現場の生産性向上というより経営的な側面に興味がある人は、看護師の経験を積んだ上で、医療系ベンチャーに就職するというキャリアアップも可能ですので、そういった方向を目指すための第一歩として、看護師を経験するというのも一手です。

②勤務時間や勤務曜日が不定期なことに抵抗がある人

看護師はシフト勤務が基本です。入院患者さんたちの命を守るために、夜勤や早朝勤務、週末や祝日にも働くことが求められるため、勤務時間が不規則になることが多いです。

もちろん、それゆえに深夜労働手当のような制度によって、高い給料をもらえる場合もあります。

しかし、規則正しい生活リズムを重視する人や、家族との時間を確保したいと考える人には、この勤務形態が大きなストレスとなる可能性があります。

③人と接することが苦手な人

看護師の仕事は、患者やその家族、医師や他の医療スタッフと密にコミュニケーションを取ることが求められ、特に患者さんやそのご家族とのコミュニケーションでは、高いホスピタリティが求められます。

よって、人と接することが苦手な人や、コミュニケーションにストレスを感じる人には、看護師の仕事は非常に難しいものとなるでしょう。人との関わりが避けられないこの職業は、対人スキルが重要です。

看護師に向いている人とは?

看護師に向いている人は、先述した「看護師に向いていない人の特徴3選」で紹介した内容が得意な方です。その特徴3つを、以下で詳しく説明します。

  • ①大きく年収をアップしなくても良く、ある程度の年収を安定的に稼ぎたい人

  • ②土日祝日が休みでない方が都合が良い人

  • ③人のお世話をすることにやりがいを感じる人

①大きく年収をアップしなくても良く、ある程度の年収を安定的に稼ぎたい人

看護師の年収は安定しています。看護師の勤務先にも、民間企業や医療機関など様々ありますが、特に医療機関での勤務であれば、経済的な安定が期待できます。大幅な年収アップを求めないが、安定した収入を得たいと考える人にとって、看護師は魅力的な職業でしょう。

また、看護師資格を持って民間企業に就職した場合でも、常に人が不足している医療業界において、その後の医療機関への転職は比較的難しくない場合が多いため、結婚や子育てを機に一度現場を離れることがある場合でも、再就職後に一定の収入を得ることが可能なことも魅力です。

②土日祝日が休みでない方が都合が良い人

看護師はシフト勤務のため、逆に言うと平日に休みを取ることが可能です。これは、休日の混雑を避けて買い物や旅行を楽しみたい人にとっては大きなメリットで、平日の空いている時間に、エンターテインメント施設やお店に入ることができます。

また、家族や友人が平日に休みを取れる職業であれば、時間を合わせやすくなりますので、世の中の多くの人と休みが被っていないことは、デメリットにならないでしょう。

③人のお世話をすることにやりがいを感じる人

看護師の仕事は、患者のケアを通じて直接的に人の役に立つことができます。これは、他の職種では簡単に得られない経験で、病気や怪我で困っている人や、リハビリによって人生を好転させたい人をサポートすることで大きなやりがいを感じることができます。

人のお世話をすることにやりがいを感じる人にとって、看護師は非常に満足感のある職業です。患者の回復過程を見守り、その過程に関わることで大きな達成感を得られるでしょう。

看護師の年収や勤務形態とは?

それでは、看護師の年収や勤務形態について詳しく見ていきましょう。

看護師の年収は400万〜600万

看護師の年収は、地域や経験年数、勤務先の種類(民間企業か医療機関かなど)によって異なりますが、平均的には、約400万円から600万円と言われています。(*1)

都市部ではより高い年収が期待できる一方、地方ではやや低めとなる傾向があります。ただし、地方よりも都市部の方が、家賃をはじめとする生活費も高くなりがちなことに注意が必要です。

また、看護関係の特定の資格を取得したり、管理職に昇進することで年収がアップすることもあります。

勤務形態は病院の規模によって異なる

看護師の勤務形態は、特に医療機関勤務の場合、その規模や種類によって大きく異なります。

大規模な総合病院では、救命救急をはじめとして24時間体制で患者を受け入れ、さらに入院患者も多数いるため、夜勤やシフト勤務が一般的です。

一方で、クリニックや診療所などの小規模な医療機関では、比較的規則的な勤務時間で働くことが可能です。また、訪問看護などの在宅医療では、患者の自宅を訪問するため、より柔軟な勤務形態が求められます。

看護師として就職活動を行う際には、自分が希望する勤務形態に応じて、勤務先を考えることが必要です。

(*1):厚生労働省の「図表1-2-24 看護師の平均賃金(役職者除く)(月収換算)」によると、令和3年度の役職者を除く看護師の給与は、月間で39.9万円。年間位直すと約480万円です。(引用元:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/21/backdata/01-01-02-24.html)

まとめ

看護師は、責任感が強く、対人スキルに優れていて、人のお世話をすることにやりがいを感じる人、そして安定的に一定以上の年収を得たい人に向いている職業です。

一方で、勤務時間の不規則さに不安を感じる方や、就職後の大きな年収アップを望む人には向いていないかもしれません。

インテントキャリア: https://intent-career.com/
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