【今こそ素数さんを知る!❸】
【今こそ素数さんを知る】第③回
阪大でちょっとした有名人の素数さん。
でも素数さんとはいったい何者なのか?
世界で一番詳しい素数さん記事をお届けします。
第2回はこちら
素数さんの高校時代
話を戻すと、中学生の時は全教科トップクラスになりましたが、北野高校に入ってからはそうはいかなくなります。
最初の国語のテストは37点でした。
37は最初の非正則素数で、今思えば好きな数だけど、それは置いといて(笑)、非常に低い点数で困っていました。
その時は本当に数学以外をやりたくなくて、数学ばかりやっていました。
すると、数学は学年一位で、他の教科はほぼ学年最下位、平均して300人中50位くらいの成績でした。
中学の同級生からは「頭いいやつ」というイメージかもしれませんが、高校の同級生からは「関といえば数学」というイメージだと思います。
大学は京大へ行くことになりますが、京大の理学部は僕に優しい配点になっていて、数学ができれば受かったんです(笑)。
大学の前半では一般教養という、専門とは関係のない授業や嫌いな語学もありますが、何とか頑張って三年生にもなると、すべての授業が数学になりました。
ついに理想郷にたどり着いた!
そう思っていたら、その頃には数学の中で好き嫌いが出来ていました(笑)。
高校という狭い場所の中で数学が得意だったからといって、大学生になっても通用するわけではないんですよね。
大学数学は難しいからすべての分野が得意というわけにもいかず、結局理想郷は大学院までお預けになりました。
大学院生になったら自分の好きな研究をできるので、今は理想郷にいると言っても差し支えないんだけどね。
大学生になってからは整数論ばかりやっており、そして整数論と一口に言っても、すごく広い分野だということが分かってきました。
最近僕は、日本で他の研究者がやってないことをやってみたいと思っています。
整数論は抽象的な研究が多いのですが、僕はあまり好きではなく、原点回帰して整数論の中でも非常に狭い分野である整数を研究したいと思っています。