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spinel3
【映画】アリソン
【映画】アリソン
【梗概】
南アメリカで実際に起こった強姦事件のドキュメンタリー映画。強姦ではなくプラス殺人未遂なのだがその凄まじい内容とその後の回復から立ち直っての講演活動までを描いてある。どんなにうまくいったとしてもこの主人公にはハッピーエンドはない。しかし話はそう簡単ではなかった。
【以下ネタバレ】
二人組に襲われた主人公。犯人は何度も強姦を繰り返しており、しかも後で訴えられるリスク?を考えて強姦したら殺すという方針の二人組。
今回の主人公も、強姦の後に首や腹をナイフで切られ、内臓は飛び出し首は切れて呼吸は首に開いた穴から…的な感じで死んでもおかしくなかったのだが、奇跡的に通りかかった人に気づかれ救急車を呼ばれ大手術の結果、生き延びることができた。
映画では、その彼女を助けた男(彼はこの事件に啓発され医師を目指すことになる)や、看護婦、医者、リハビリ担当の人…などがどんどん出てきて事実を証言していく。本当におぞましい犯行で、こっちは犯人に対する怒りを通り越して慟哭てきな感情しか湧いてこない。
その犯人は捕まって、裁判では死刑ではなく無期懲役的な判決に。彼女は度重なる手術を乗り越え、当然精神的なモノも乗り越え、講演でレイプをなくす活動などを始める。これだって相当勇気がいるはずだ。自分の顔を晒しているわけで。
驚いたのが、南アフリカの刑務所。獄中でFacebookとか出来るらしい(笑)。犯人は保釈請求をしたり、公園で得た利益の半分を渡せなどと考えられない要求を発信したりしている。俺たちが強姦してやったからその講演ができているのだ…という理屈をつけて。
死刑制度のない弊害ではないか。この映画は何を訴えたかったのか。