【卒展2022 Making Process】 #04 地域広報
はじめまして。今年度の卒業制作展にて地域広報を担当させていただいた菱谷です。
この場をお借りして、今年の地域広報の取り組みについてお話したいと思います。
1.初めに
地域広報とは、会場であるキャンパスの近くにお住まいの方に、卒展をお知らせする活動です。卒業制作展は毎年1月に、大学のキャンパスにて開催されます。
一昨年まではポストカードを制作して周辺住民の方にポスティングでお届けしていました。また昨年はコロナ禍の影響でターゲットを絞り活動をしていました。
今年は前年度に比べ状況が少し落ち着ついたため、これを機に新たに取り組み方を模索したいと考えました。
2.土台づくり
私たちの活動目的は、地域の方に「統合デザイン学科の卒展に来てもらうこと」です。そこで地域の方に卒展の情報をお届けするためには、まず私たちが地域のことについて知る必要がある、そしてそれが活動の土台となると考えました。
大学の周辺は多くの方が生活されている住宅地です。まずはぐるっと歩いてみました。区の広報板がいくつかあり、どれも使用率が高そうだということ、また少し行くと、地域に詳しいまちづくりセンターがあることがわかりました。
しかし私の力だけでは表面的なことしかすくい取れず、また地域との接点が大学を通じてしかないため、活動をどう進めるか悩みました。
そこでますは区の広報板の利用についてお話を聞くために、まちづくりセンターに行くことにしました。
そしてこれをきっかけに、まちづくりセンターの方や商店街の方、地域貢献をされている企業の方に広報にご協力頂くことになりました。
3.デザイン
地域の方にご提案をしていただき、今年は以上の広報ツールを利用しました。
・ポスターについて
1案目に、地図がメインのポスターを制作しました。
地域の方々にとって、具体的な立地を伝えることで大学のことを身近に感じてもらえ、実際に足を運んでもらえるのではないかと考え制作しました。
ですが実際に地域の方とお話をしていると、当大学が近くにあるということは多くの方が知ってくださっているようでした。
そこで2案目は、地域の方にインタビューをすることから始めました。
その結果、多くの方は①②は知っているけれど③はわからないとのことでした。
これをヒントに、立地を知らせる地図ではなく、大学名や開催期間などの詳しい情報が伝わることが大切なのではないかと考えました。
最終的には、パッと見た時の情報の伝わりやすさに注意しながらビジュアルを詰めていきました。
・DM / 広報物について
DMや広報物では、大学生活や展示の規模について触れた文章を添えました。そうすることで展示の様子を想像しやすく、来場のハードルが下がると考えたからです。
広報物は、こだま151号を含めた3媒体にてご掲載いただきました。各町会を通してお届けしているほか、小学校やまちづくりセンター等でもお配りしているため多くの方に届く広報となりました。またDMは、約200枚の配布を企業の方にお手伝いいただきました。
4.最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
大学の周辺をぐるっと歩く事から始まり、自分なりに少しずつ活動を進めて広げていきました。最終的には地域の方にいろいろと相談に乗っていただき、お世話になりました。皆さんとお話をしていて感じたのは、多くの方が卒展のことを好意的に受け止めてくださってたということです。また快く広報活動にもご協力いただき、提案いただいたことの中には今回は実行しきれなかったものもありました。
大学内外にかかわらず、ご協力してくださった皆様の温かなお力添えによって、私はこの1年、前向きに活動することができたと感じます。
ご協力してくださった皆様、並びにこのような情勢のなか卒展に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました!
(編集:海保奈那・河原香菜恵)
3月13日から八王子キャンパスで開催される、美術学部卒業制作展・大学院修了制作展B(ピックアップ卒展)では他学科の作品も同時に鑑賞できる展示となっております。是非ご来場ください!
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