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【卒展2021 Making Process】#08 SNS展開

SNS担当
徳崎 理沙(とくざき りさ)
永井一史・岡室健プロジェクト所属

こんにちは。統合デザイン学科卒業・修了制作展2021のSNSを担当させていただいた徳崎理沙です。
今回は、卒展の広報活動に利用した各SNSをどのように運用していったかを紹介していきます。

1. 課題「オンライン上でより多くの人に情報を届ける」

今年度は新型コロナウイルスの流行により、卒展自体が開催できるかわからないという状況で広報班の話し合いが進められました。

その中で、今年度はオンラインでの活動を強化することによって、卒展が開催できてもできなくても「卒展という催し」を楽しんでいただけるようにしよう、という考えがまとまりました。

そのためSNS班ではより多くの人に情報を届けることを課題とし、前年度以上に各SNSで発信する内容量を詰めて、より魅力的なビジュアルや企画を考える必要がありました。

また、SNSは卒展のカラーを一番最初に外部に伝えるメディアであることを意識し、前年度の各SNSの使い方を引継ぎながらそれぞれの媒体に合わせた投稿を行っていく計画を立てました。

役割としては大まかに

・Instagram・・・ビジュアルを伝える媒体
・Twitter・・・情報を伝える媒体
・note・・・企画を行う媒体

としました。
ここからは各媒体での取り組みについて紹介します。


2. Instagramについて

【目標】
Instagramは主にビジュアルを伝える媒体としていたので、まず「今年度の卒展のカラーを的確に伝えること」を目標としました。

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卒展開催前に投稿が開始されるということは、投稿内容が統合デザイン学科の卒展に行きたいかどうかの判断材料になると考え、魅力的な画面作りを心がけました。

また、ビジュアルを伝えるだけでなく展示情報などについてもわかりやすく伝える必要があったので、情報とビジュアルを両立させることを意識しました。

【制作過程】
制作過程では、まずInstagramの画面をとても大きな一つのビジュアルとして捉えました。
これは今年度のメインビジュアルが多様なカラーを用い、一つ一つ個性のある図像が集積しているものだったので、その構造をInstagram上に展開することでビジュアルの世界観を表現できるのではないか、と考えたからです。

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考え方のプロセスとしては、まず伝えるべき情報を整理し投稿順を決めた上で、細長い画面にそれらを順番に配置していき、全体像を把握します。

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※実際は参考画像を当てはめながら検討しました。

それから全体の統一感をはかりつつ、トピックごとにどのようなビジュアルで見せていくか、ということメインビジュアル担当と検討しました。
そのため一つの投稿をとても大きなビジュアルの中の一部として捉え、トピックごとにフォーマットを制作し、まとまりのある画面作りを心がけました。

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見えづらさなどを解消するためにテスト投稿を繰り返して何度も修正を重ねていきました。

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※卒業生インタビュー画面の検討

全体の画面を俯瞰して見た時も、トピックとして見た時も、一つの投稿で見た時も画面が成立し、かつ情報が的確に伝えられる画面を目指しました。

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※全体画面>トピックごとの画面>一度に投稿する画面>その中の情報
という構造

今回のメインビジュアルは色数が多かったので、ビジュアルの世界観を崩さないように隣り合う色同士で微妙に色を調整をする必要があり、メインビジュアル班の山本くん、堀くんに何度も色調整をお願いしました。

【工夫】
投稿を始める前の段階で他学科の卒展やデザイン会社などのInstagramアカウントをリサーチした際に、どんなに綺麗なビジュアルを投稿していても投稿がずれてしまうとそのビジュアルの魅力が半減してしまうことに気付きました。

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そのため卒展Instagramでは基本的に1回の投稿につき3の倍数の画面を投稿することでいつ見ても綺麗な画面で見られるようにしました。

例えば卒業生インタビューの画面を投稿した際には、後日アーカイブ機能を使って中央の投稿のみホーム画面に残し、最終的なビジュアルを整えるという工夫を行いました。

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また、統合デザイン学科の卒展をより多くの人に知っていただけるように、初の試みとしてInstagram広告での宣伝活動も行いました。
10日間宣伝を行った結果、宣伝から公式サイトに移動した回数は1503回で、この期間は普段より毎日のフォロー数が増加しました。


3. noteについて

【目標】
noteは企画を行う媒体としていたので「統合デザイン学科の多様な学び方を伝える」ことを大きな目標とし、主に外部の方々と統合デザイン学科の後輩に向けて企画を考えました。

最終的に4つの企画を行ったのですが、それぞれの企画には以下のような目的がありました。

・在校生(4年生・院生)インタビュー
大学4年間を通してそれぞれが何を学んできたのかを伝える。

・卒業生インタビュー
統合デザイン学科の卒業生が在学中にどのような学びを経て、社会に出てから何をしているかを伝える。

・卒業制作インタビュー
在校生がどのような過程を経て卒業制作を作り上げたのかを伝える。
(卒業制作インタビュー企画は、今回予約制のため来場できなかった方々に向けて何か作品について公開できないか、という思いから急遽決定した企画です。)

・卒展メイキング記事
卒展委員の学生それぞれが、どのように卒展を作り上げていったかを伝える。

【制作過程】
今回は先に述べたつの企画の中で、在校生(4年生・院生)インタビューの制作過程について紹介します。

インタビューは大まかに、
インタビュー者決定→インタビューを行う→記事を編集する 
という流れで進めました。

まず統合デザイン学科らしい「多様さ」が出せるよう、所属しているプロジェクトや作ってきたものなどを参考に9名の方にインタビューをお願いしました。

そして企画に沿った質問内容を決定し、人によって質問の内容を少し変えたり、質問を追加し回答内容を深堀りするなどの工夫を凝らしながらインタビューを行いました。

記事編集時には常に「その人らしさ」を意識し、インタビューの書き起こし全文からその人の考え方がちゃんと記事を読む人に伝わるように、内容を取捨選択しまとめていきました。

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※文字起こしした状態


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※編集中の画面

その後インタビュー者に編集した記事を共有し意見をいただき、修正を繰り返すという過程を通してそれぞれの記事が完成しました。

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【完成】

また、noteサムネイル制作時にも「その人らしさ」を意識しました。
インタビュー者に自分の制作スタイルを表す一文を考えてもらったり、写真撮影時には自分らしい服装で来ていただけるようお願いし、自分らしいポージングをとってもらいました。

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※撮影・編集を手伝っていただきました

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※完成したサムネイル画像


また、学生インタビューは12月2日から12月10日まで毎日記事を投稿していたので、投稿した記事を読み終わった後に次の日の記事を楽しみに待っていただけるよう、毎回次回予告を入れるなどの工夫を行いました。

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学生それぞれの個性や、大事にしている思いなどが伝わる記事になったと思います。


4. Twitterについて


Twitterは情報を伝える媒体としていたため、情報がしっかりと伝わるように「タイムライン上に流れてきたときに目を引く投稿をする」ことを目標としていました。

また、今年のメインビジュアルは「動き」が特徴的だったため、動画での投稿を多く行うことで動きの印象を残すことを意識しました。
そのため、大事な情報をツイートをする際には動画を載せる、インタビュー記事を投稿する際にはnoteのサムネイルを見せる、といった工夫をしました。


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また、Twitterに去年(2020年)の秋頃新たに追加されたフリート機能も活用しました。(Instagramのストーリー機能も合わせて活用しました。)

Twitterは投稿がタイムライン上に表示されるため、投稿が流れてしまいやすく、大事な情報が見逃されてしまうことがあると考えました。
伝えるべき大事な情報が届かなかったり、フォローしてくださっている人の中で卒展アカウントの存在が薄れてしまわないように、フリート機能を活用して情報発信を行い、できるだけTwitterトップページ上部に卒展アカウントのアイコンが見えている状態を作りました。

そして卒展直前には卒展カウントダウン投稿を行い、トップページにアイコンが表示される状態を毎日作ることでアイコンを印象付けると同時に統合卒展開催へ向けて気持ちが高まるよう工夫しました。

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5. 最後に

11月16日に投稿を始めてから2月25日現在まででInstagramのフォロワー数は約800人増加し、Twitterのフォロワー数は約350人増加しました。

卒展終了後も毎日フォロワーが増え続けており、嬉しい限りです。
いつも見てくださってありがとうございます。

3/13-15に行われる選抜展が終了するまでSNS投稿は続きます。
よければ引き続きご覧ください。

また、今回SNSを運用するにあたって本当に沢山の方にご協力いただきました。
資料集めに協力してくださった方々、インタビューに協力してくださった方々、編集に協力してくださった方々、本当にありがとうございました。

特に卒業生の方には、お仕事の合間に時間を作ってインタビューに関するやりとりを行ってくださいました。お忙しい中ご協力してくださって本当にありがとうございました。

沢山の方々の協力のおかげで企画や画面作りを実現させることができました。

今回のSNS運用について反省点は多々ありますが、3つの媒体を同時に動しながら伝えるべき情報を多くの人に的確に伝えることの難しさなど、多くのことを学ばせていただきました。

今年度のSNS投稿を少しでもお楽しみいただけたなら幸いです。

SNS班
徳崎理沙、土屋陽和、田邉茜、中島知香

メインビジュアル担当
山本和幸、堀聖悟

撮影・編集
清水春来、小笠原勇人、松尾光太郎

協力
インタビューや資料収集に協力してくださった皆さま



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