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【卒展2024 Making Process】#04 地域広報
課題「卒展だけで終わらない地域とのつながりを作る」
地域班の活動目的は大きく分けて二つあります。
卒展のメインターゲット以外の人にも卒展に来てもらう
地域との交流を深める過程で、卒展を広報する機会を増やす
今のところ、卒展は統合デザイン学科にとって、ほぼ唯一の学外に向けた活動行事です。
デザインに知見のある人以外にも自分たちの作品が目に触れる貴重な機会である上、4年間の集大成でもあります。
そのため内輪的な活動にとどまらず、より多くの人を巻き込んで卒展自体が賑わうものにしようと目標を定めました。
これまでの卒展では、地域広報の一環として上野毛周辺の保育園や幼稚園へのDMの配布やポスターの掲示をおこなっていました。
しかし、今年、地域広報の活動を考えるにあたり、地域の人により愛される卒展にするにはどうすればいいか?という議題が上がりました。
毎年DMを配布していますが、そもそも自分たち自身が上野毛という地域の人たちと関わったことがなく、自分たちのことを本当に知ってもらえているのか疑問の余地がありました。
そこで今年は従来の地域広報活動に加え、上野毛商店街や上野毛まちづくりセンターの職員の方と協力し、例年とは異なる活動を行いました。
学内の人間だけでは実現が難しいようなアイデアも地域の人に協力を仰ぐことで可能になり、結果的に多くの地域の方と交流する機会となりました。
特徴的な取り組みを説明します。
1. 上野毛祭りのお手伝い
10月7日、8日に行われる上野毛稲荷神社にお手伝いとして参加しました。
朝からお祭りのテントの設営や、神輿の練り歩きを地域の方々と一緒に行いました。
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ビジュアル部では、展示情報を掲載したうちわと専用のかばんを作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1714894332893-so1DkgZIDg.jpg?width=1200)
夜は祭りにいらっしゃる子どもやご家族にうちわを配布し、統合デザイン学科について聞かれることも多かったです。
「どんな絵を描くの?」、「卒業後は画家になるの?」と聞かれ、統合デザイン学科の説明をすることが一番多く、「昔あそこに通ってたよ」と夜間課程が行われていたときのことを懐かしむ人もいました。
こうして地域の方々と交流すると、すぐ近くにあるにも関わらず統合デザイン学科がどんなところか知っている人は非常に少ないことに気づきました。
中には卒業制作展に学外の人にも開かれていることを知らない人もいました。
これまでただDMやポスターを掲載するだけで終わっていた広報活動でしたが、内向きだけにとどまらない卒展にするために、密接にやりとりすることが大切なんだと実感しました。
2. フラッグ&サイネージ
上野毛商店街、上野毛まちづくりセンターの協力で、フラッグの設置とサイネージの掲載を行いました。
フラッグは上野毛駅から多摩美術大学のキャンパスまでをつなぐ道路、すべてに立ち並び、来場者を迎え入れるようになっています。
メインビジュアルを構成する文字やカラーを分割し、フラッグが並ぶ通りを歩くことで「TOGO」、「2024」などの文字が浮かび上がるようにしました。
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等々力駅前の玉川総合支所では、場所をお借りし卒展のサイネージを掲示しました。
学内のサインをベースに、さまざまなパターンのビジュアルが切り替わり続ける映像としました。
3. 学生MAP
SNSのインタビューに答えた学生がどこで展示しているかをまとめたマップを、上野毛地区近隣の高校に配布しました。
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![](https://assets.st-note.com/img/1714894807943-EFSF4xgOLy.png?width=1200)
普段、デザインに興味のない学生でもSNSのインタビューをきっかけに卒展に来てもらえないかということで、提案しました。
ビジュアルコンセプトである「点・線・面」の要素を取り込みながらも、お祭り感のある風船や一目でわかる似顔絵で表現しています。
最後に
他の班とは異なり、今年行った地域班の活動は一年の活動期間中に成果が実を結ぶとは限らないものが多いです。
しかしこうした試みによって、DMやポスターを貼るよりも多くの地域の方に「統合デザイン学科とはどんなところなのか」を伝えることができたと思います。
これからも活動を継続することで、地域の人たちから愛され、集まれるような場として卒展が機能してほしいと願っています。
改めて、協力してくださった地域の方々、上野毛商店街のみなさま、卒展委員、後輩に感謝いたします。本当にありがとうございました。
地域広報班長/ アートディレクター
豊島風雅
グラフィック
加藤美波、米谷颯太、豊島風雅
地域班
坪内明奈、盛田羽菜
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